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モラ録。14〜誕生日〜

その日は子供の4歳の誕生日でした。

家族の誕生日には夕飯にお寿司やケーキを買い、
義母を含めた4人でお祝いするのがモラ家の
恒例でした。

今回のお寿司はモラ夫が
用意してくれたものでした。

せん太にはちらし寿司、
大人には寿司10貫ほどが1パックになっていて、
種類が違うものが3パックありました。

①数は少ないけど、出来立ての新鮮な寿司
②数は多いけど、作ってから時間がたってる寿司
③数も作った時間も①と②の中間あたりの寿司


私は沢山ある中から選ぶのが苦手でした。
もともとは苦手ではなかったのですが、
何を選んでもモラ夫から

〝お前は人の事を考えずに
自分最優先でものを選ぶ〟


と毎回文句(モラ夫的には冗談のつもり?)
を言われるので、自分の好き嫌いには関係なく、文句を言われないような選択肢を頭をフル回転して選ばなければならず、
それが苦行すぎて苦手になりました(;´д`)

かと言って、
〝私は最後に残ったのでいいよ〟と言っても、
遠慮しいのモラ夫や義母が先に選ぶ事は
絶対になく、先に選ぶ事を強制されました。


回避不能の罠でしかありません(◉言◉)




モラ夫「どれがいい?」

やはり私が先に選ばされました。

私(モラ夫はいつも作った時間を気にする人で、新鮮な方が好みだから出来立てのお寿司を譲ろう、普段はお米を食べない人だし、他にもおかずがあるから寿司の数が少なくてもきっと問題ないだろう)

私はコナンくんばりに推理を巡らせ、
答えを出しました。

私「あなたが新鮮な方(①)食べなよ、
私はこっち(②)にするよ」
(よし、ちゃんと気を遣った選択をしたぞ☆)


モラ夫「お前は多い方を食べたいだけだろ」



私「???そうじゃなくて、新鮮な…」


モラ夫「それ以上言うな!!!」






………なんで私キレられた???( ゚д゚)

完璧な推理だったハズなのに!?
ちくしょう、何処で計算ミスしたんだ!(笑)


恐らく、モラ夫には
私に選んで欲しい寿司があったのだと思います。


《モラ夫の思考(予想)》
〝俺がそれぞれの好みを考え抜いて選んできた
最善の寿司を妻は選ばなかった〟

〝俺の思い通りにならなかった〟
〝俺の気遣いが無駄になった〟

〝妻が悪い〟

キレてOK d(^_^o)
《完》



ペナルティが重すぎる…!!:(;゙゚'ω゚'):

私、超能力者じゃないんで、
選んで欲しいものを当てるなんて無理ですわ。


まぁ、例えモラ夫の思い通りの寿司を選んだとしても、無理矢理にでも理由をつけて比較的軽めの文句を言われていたと思います。

当時の私にはわかりませんでしたが、
残念ながら正解はどこにも
存在しなかったんだと思います。

こちらがAと言えばB。
こちらが右と言えば左。
こちらがアレと言えばソレ。

それがモラ夫なのです。

マジ無理ゲー\(^o^)/
私の気遣い返せw




不穏な空気にはなりましたが、
せん太の誕生日を台無しにするワケ
にはいきません。
モラ夫もそれ以上はキレませんでした。

私もなんとか場の空気を持ち堪えさせ、
食事を済まし、デザートの時間になりました。


ここでまた問題が発生します。
〝ホールケーキを誰が切るのか?〟
です。

以前までは私が切っていたのですが、
これまた毎回、
雑だの、切り口が汚いだの、均等じゃないなど
モラ夫から文句のオンパレードを
浴びてきた私は心底うんざりしていたので、
断固拒否しました。


「私はやりたくない。
絶対文句を言われるから嫌だ、やらない」


モラ夫から〝お前が切れオーラ〟を感じましたが、私は絶対に嫌でした。


「きれいに切れる人がやればいいよ。
私は下手だからやらない、絶対やらないから」


するとモラ夫は

「しつこい!!!」



とブチギレ、
ケーキを食べずに、
モラ実家の2階へ上がり、
空き部屋に来客用の布団を敷いて、
そのまま寝てしまいました。


結局、誕生日は悲しいものになりました。
子供の誕生日でさえキレる事を
止められないモラ夫。



〝自分最優先〟なのは

お前の方だろw\(^o^)/



モラ夫にどう接するのが最適だったのか?
今は心底どうでもいいなと思いますが、
当時はモラ夫の難攻不落の迷宮のような考えに
常に悩まされ、精神をじわじわと
蝕まれていきました。




次の日、モラ夫から無視はされなかったので、
私は〝機嫌が直ったのかな〟と
胸を撫で下ろしました。


しかし、その2日後、
つい直前まで普通に会話していたのに
なぜか突然無視されました。


原因は今でもわかりません。


訳の分からない私は言いました。
「無視しないで」

するとモラ夫が不機嫌に答えます。
「無視されるような事してんのはそっちだろ」


私が何をしたのか?
私の何が気に入らないのか?


少し言い合いになりました。
するとモラ夫は次第にキレてヒートアップ。


凄い剣幕で私に近づき、

私の胸ぐらを掴もうとしてきました。


様子を見ていた義母が慌てて止めに入ってくれたので、今回は未遂に終わりましたが、
胸ぐらを掴みかかられたのは2回目でした。

こちらが1回目です↓


人の胸ぐら掴んでおいて、
全く反省していなかったモラ夫の異様さに
震えます:(;゙゚'ω゚'):


私はその時ちょうど階段の上に居たので、
あの勢いのまま胸ぐらを掴まれていれば、
確実に階段から落ちていたでしょう。

止めてくれた義母には感謝していますが、
あのまま止められなければ

怪我をして、

モラ夫を

警察に

逮捕して

もらえたのに

残念だったな…


と私は思っていました。

↑精神が末期…!_:(´ཀ`」 ∠):



私「私に悪いところがあったなら(無視なんかしないでハッキリ)言ってよ」


モラ夫「前に言ったからもう言わない。自分で考えろ」



そして鬼の形相で


「お前は何もしない。お前は幼稚なんだよ!
中学生か!!」



と何度も何度も私を罵倒し、
モラハウスへ帰って行きました。



「若く見えるって事!?ありがと〜!
それじゃあ、キレて大声出す事しか出来ない
あなたは生まれたてだね(^ν^)」

とでも言ってやれば良かったw

自分が同居すらしていない事は棚上げしてるし、
私が本当に何もしてなかったら
子供は生存していないって事が
全くわかっていない発言です。

今思い出しても
はらわたが煮えくりかえります(O_O)


でもこの時の私は
その事を頭ではわかっているのに、
自分はモラ夫の言う通りダメな存在
なのかも知れないとも思え、
怒りと恐怖と悲しみでいっぱいでした。



せん太はモラ夫がキレ出して
大声になってきた時に危険を感じ、
別の部屋へ駆け足で
逃げて行きました。

モラ夫にもその姿が見えていたはずですが、
モラ夫は怒鳴る事をやめませんでした。



〝自分で考えろ〟
はモラハラの常套句だそうです。

あの頃は必死になって
言われた通り考えましたが、
いくら考えても全くわからないし、
答えも教えてはもらえませんでした。


どのスイッチで怒り出すのか、
結局何で怒っていたのか、
どう対策すれば回避できるのか、
それらがわからない事がとても恐怖でした。

そしてそんな事もわからない私は
ダメな人間なんだと
モラ夫にずっと思わされていました。



今は

お前の複雑怪奇な頭の中なんか
何万年考えても誰にもわかる訳ないだろw

と思います。
考えた時間、マジ無駄。


トラウマケアの講師の方が
「モラハラの人ってみんな同じ事
言うんですよねー。
全員〝モラハラ専門学校〟にでも
通ったのかよって思いますよね〜」
とお話ししてくださった時は
納得しすぎて笑ってしまいました( ̄▽ ̄)


あの誕生日の日に今、戻ったのならば、
私は自分が食べたいお寿司を選びます。

そして必ず文句を言ってくる
モラ夫に対して

「自分が好きなものを選んで何か問題ある?
選ばせといて文句言うって、
あなたの都合で私が〝気を遣えない人間〟
だと決めつけて、自分より劣っているように
仕向けたいだけの罠だよね。


いつキレ出すかわからない
沸点の低いあなたの事を
毎日神経すり減らして考えてる私が
気遣えない人間なわけないでしょ。
気遣い最強レベルだわ。

あ、同じ罠仕掛けられるの無理なんで、
ケーキ自分で切ってね☆(^-^)」

と言いたいです。

胸ぐらを掴まれそうになった時は
あえて掴ませ、受け身をとって階段から落ち、

心置きなく警察に通報します(^^)/~~~


そして
江戸でなんでも屋をやっている
天然パーマの侍に
「つまずき転んだのを石のせいにしたところで
何か変わるか?」
とゆるく、でも射るような眼差しで
モラ夫を諭してもらいたいです・:*+.\(( °ω° ))/.:+
もし反抗してきたら
真選組に逮捕してもらお*\(^o^)/*











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