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心配性の備え方

某日、歯医者帰りにローソンに寄ったら能登の地震の募金箱があったので、募金させていただいた。地震大国である日本。私は既に2回の地震を経験してきた。阪神淡路大震災と東日本大震災。揺れは後者の方がキツかった。阪神の地震では、神戸にいた叔母が生き埋めになり、5日ほど後に助けられた。5日も埋まってて生きれるの?と思われるだろうが、叔母はマンションの管理人をやっており、同じマンションに住む医師が昼夜埋まっている叔母の腕に点滴を続けてくれたおかげで助かった。右手が不自由になったが、現在も元気に暮らしている。

東北の地震では、直接被害はなかったが、放射能が漏れると言う前代未聞の事故まで発生し、当時幼稚園児であった息子を抱え大層心配した。前々から私が心配性なのはご存知だろうが、普段の備えについて話したい。

もしも災害が起こったら何が必要ですか?と言われて最初に浮かぶのが、食べ物と水だろう。うちには常時ペットボトルの水が備蓄されている。大人一人あたり一日3リットルはいるとのことで、うちは三人家族なので一日9リットル。だいたいは三日分と言われているが、都市部の場合交通網が寸断されると三日で助けが来る保証はない。なので七日分は欲しい。計63リットル。

食べ物は、備蓄米(5年保存可)とアルファ米、缶詰、缶詰パン、餅などを備えている。勿論それが調理できる卓上コンロ+ガス缶もある。ろうそくにライターも。使い捨て皿やコップ、割り箸、電池や薬も定期的に買っている。

ここまでは大体の人がやっている備蓄だと思う。が、何分心配性のおかんは更に持っている物がある。それは、テントと寝袋。ちなみにキャンプはしない。今時の家は耐震仕様になっていて、一回目の地震で潰れてしまうことはないだろう。でもおかんはいつも、もしもの場合を考えている。テントは非常用トイレにもなるのでおススメだ。非常用トイレ(凝固剤とビニール袋がセットになったもの)も購入してある。トイレ大事。

備えあれば憂いなしというが、私の場合、備えても備えても憂いが消えることはない。これは私がおかんで、サバイバル能力0の二人の男を守らなければならないからだ。うちの夫はその辺りの能力が本当にない。もうこれは今からどうなる物でもないので、私が頑張るしかない。色んな危険から家族を守らねばならないので、心配性にも拍車がかかる。そのおかげでコロナ禍のトイレットペーパーない事件やマスク品切れ事件の時も涼しい顔で「大変ね。おほほ」といれたのだ。そういった切れたら困る物も普段からストックがあるので、乗り切れた。


おかん、むっちゃ偉いやん!!


誰も褒めてくれないので自分で褒めてゆく。えへっ。

ここまでは地震のための備えだ。おかんが備えているものが、もう一つある。それは、


富士山噴火!


誰や、笑ったやつ。
東京に住んでいる場合、もしも富士山が噴火したら、火山灰が沢山降ってくる。そうなれば地震級の災害になると思われる。その時用に防塵マスクとメガネをかけていても出来るゴーグルを買ってある。それらは、クリア衣装ケース(パチパチ止めるやつ)の中にシリカゲルと共にストックされている。

何もなければそれでいい。ただ、いざという時、物資があるないで明暗が分かれることもある。私一人だったら多分ここまで備えていない。おかんだから備えているのだ。まずは、自分の家族を守る。余力があったら他人も守る。ちょっと偏ったヒーローだが、ヒーロー0よりはマシなはずだ。


※イラストお借りしました。kokoronikewoさん、ありがとうございます。

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