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夫、出張につき

夫が、1月1日よりトルコに出張に出かけた。夫、初トルコ。戦争地域に近いので(日本よりは)いささか心配であるが、無事ホテルに着いたと連絡があった。

1日は能登地方で大地震、2日には飛行機が炎上であわや大惨事というニュースが飛び込んでくる。トルコも地震が多い国。しかも建物は、日本より頑丈に出来ていない。壊れた道路やインフラを迅速に直してくれる日本のような精鋭部隊もいない。飛行機に乗るたびに、もしかして落ちるんちゃうか?と思いながら乗るのだけれど、夫が一人乗る飛行機は大丈夫だろうかと心配ばかりが膨らむ。そのせいで、1日の夜はあまり寝れなかった。能登地方は断続的に揺れている。否応なしに思い出される東北大震災。あの時も余震がひどく、怖がる子を抱えて「おかんだって怖い」という思いを飲み込んで、大丈夫だから!と言い聞かせなきゃならなかったことを思い出す。今も避難生活されている方々は不自由な生活をされているのだろう。1日も早く穏やかな生活が戻りますようにと祈るばかりだ。

話を戻そう。夫の出張の話。コロナ禍になる前は、年に数回海外出張があり、酷い時は1カ月ぐらい留守にすることもあった。心配性なので、出張の無事や、留守を預かる自分が突然病に倒れたらどうしようなどと色々考えて、初日は本当に眠れない。家に子供と自分だけなので、防犯面でも緊張する。息子は怖がりだから、おかんだって怖いけれど「ふんっ、世の中でおかんより怖いもんなんてないわっ」と自分が1番強いフリを長いこと続けている。夜中に少しでも物音がすると、もしや侵入者がいるのでは?とこの年になっても結構ビビっているのに。

でも、不思議なもので数日するとそんな状況に慣れてくる。なんなら、あら、楽だわと思うようになるのである。第一に、日常生活のペースを夫軸にしなくても済む。第ニに、食事の用意が簡単。息子と私の好みは似ているので、夫が嫌いな海鮮や麺類をここぞとばかりに食べている。ちなみに2日のお昼は、お家ラーメン。しなちくや煮卵、チャーシュー、夫の大嫌いなネギを山盛り乗せて。何がいいって、ズルズル音を立てて食べられる快感。ズルズル厳禁の国で育った夫は、このズルズルに未だ慣れていない。幼い頃からの刷り込みが強く根付いている。ズルズルが嫌な人を前に、なかなか盛大にズルズルしにくい。夜は手巻き寿司とアサリの味噌汁。冷凍庫には、ズワイガニが眠っている。カニスキも近々やる予定である。そして第三は、ゴミが少ない。食事がシンプルになるので、ゴミも減るのだ。

色んな不安や心配と引き換えに、少しばかり生活は楽になる。おかしな話だ。

前書いたが、夫はお土産のセンスがないので、毎回出張先の国+お土産人気でググってリサーチするのは私だ。今回ももちろんやったのだが、これが欲しいと思うものがなく、毎回頼むスタバの各国限定のマグカップだけ頼んでおいた。

あとはコロナ等の感染症を持ち帰らないことだけを祈りたい。考え出すと不安が大きくなるので、あー考えるのめんどくさっの方に意識をシフトして帰りを待ちたいと思う。


※イラストお借りしました。nyakopanさん、ありがとうございます。

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