見出し画像

いなくなってしまった自分

探し物はなんですかー?
見つけにくいものですかー?
鞄の中も机の中も
探したけれど見つからないのに

探してないけど、よくよく考えたら自分が見つからない。そもそも探そうとしてない。

子供を産んでからのわたしが、まさにそうだ。色々、夫や子供に合わせて生きてるうちに、これが自分!みたいなものが、どんどん薄れていることに気付く。嘆いているわけではないし、後悔もない。ただ現状がそうというだけ。

若い頃はあれをやりたい、これをやりたい。あれ食べたいこれ食べたい。など、希望することがたくさんあった。息子が生まれてからは、息子がやりたいと思うことはなんだろう。息子が食べたいものはなんだろうに置き変わった。

息子が小さな頃はレストランに行くと、息子が食べたい(食べられる)ものを選ぶ。自分が食べたい物は大抵選べない。大量に残すことがないように、2人で食べきれるものを選ぶ。目の前で何も考えず、好きな物を選ぶ夫を、恨めしく感じたものだ。

自分のやりたいことも、先ずは夫の仕事の都合や、息子の学校などの都合に合わせるので、立ち消えになることが多い。自由がないと言えばそうなのだけど、人間慣れてゆくものなのだ。特に悲しいことはないし、不幸だと感じるものでもない。世の中のお母さんは、大抵がこんな感じではないだろうか。

息子も来春から大学生だ。お互い子離れ、親離れをしないといけないタイミングでもある(遅い?)

なので、はてさて、わたしのやりたいことはなんだろうと考えてみたけれど、特にない。マズイ、このままだと子離れがうまくいかないような気がする。文章を読んだり書いたりするのが好きなので、これは続けるとして、あとはなんだろう。韓国中国ドラマが好きなので、韓国語の勉強はしたい。中国語は、発音が難し過ぎて無理。あとはなんだろう。基本インドア派なので、出来るだけ家にいたい。昔は家がしんどくて、寝る為だけに、帰っていたようなものだったけど、今は家がいい。わたしの安全地帯だ。歌手ではない方の。

既に18年、自分なしでやってきたので、今更その前に戻れと言われてもなかなか難しい。どうしよ?どうすればいいんだろう。やりたい事があって、育児でストップかかったなら、またやり出せばいい話なんだけど、18年前にやりたかったことなんて忘れちまったぜ。

家が決まったら、猫を飼う。これはやりたいことの1位。出来れば、赤ちゃん猫の兄弟か姉妹で二匹。勿論、保護猫。なぜ赤ちゃんかというと、可愛いからなのだけど、そこにはもう1つ理由がある。猫は、なかなか長生きなので、20年ぐらいはみとかないとならない。わたしは、今51歳なので、猫を育てられるのは、きっと最後のチャンスだろう。だから、どうしても赤ちゃんが欲しい。あの可愛さをもう一度体験したい。あ、昔の猫にトイレ失敗されて、布団におしっこされたの思い出したけど、あれはなるべく体験したくない。しちゃったら仕方ない。家が手に入るかどうかもわからないのに、猫譲渡のサイトと、見に行った物件の近くの動物病院調べてる。

とりあえず、土地決めろよ!!

あれ?これ、千由家、家を買うになって来てない?千由家、猫を飼うの連載したいぜぇ。家もういいわ(おい、始まってもないぞ)


※イラストお借りしました。t0m0y0さん、いつもありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?