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キャンプから学ぶ~子供に伝えたい火起こしのポイント

キャンプから帰ってきました。今回のキャンプは白樺に囲まれた素敵なキャンプサイトでした。

キャンプサイトには多くの家族が思い思いのスタイルでロングウィークエンドを楽しんでいました。そんな姿を見ながら「あー、カナダではこうして火の起こし方、薪の割り方、自然とのふれあい方を子供達に継承していくんだな」と思うと・・・・「はっ!ウチの子にもしっかり教えておかなければ!!!」という気持ちがふつふつと湧いてきました。というわけで、今回は子供達でもできる!そして覚えて欲しい!火の起こし方をご紹介したいと思います。


火の三要素

https://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/combustion/comb01/basic02.html より

火(燃焼)に必要な条件
■ 熱     ■ 可燃物   ■ 酸素

これらが無いと、火はつかないし、燃え続けません。じゃ、キャンプの熱とは何でしょうか?それは火種です。つまり、マッチやライターや摩擦「熱」で起こした火ということになります。そして薪など「可燃物」と「酸素(空気)」というわけです。


キャンプファイヤーをする時にもっとも大事なのは、最初の準備です。おそらくこれを間違ったらぜーったいに火は木に移りません。上の写真を①とし、下の写真を②として見ながら説明していこうと思います。

1.風よけ

意外に見落とされやすいのがこれ。まずは風よけです。余分な風は熱を逃がし、火を付きにくくします。マッチに付いた火を消さないように手で覆うのと同じ事ですね。風(必要な酸素)の吹き込む方向を1カ所にしぼり、風の流を作り出します。

①は、この写真からは見えにくい位置が石で囲われています(下記のリンクから更に確認してみて下さい)。この石の壁は②のピットの壁と同じような物で、周りから吹き込む風を遮ります。また、この②のピットの場合は、風が下から入ってくるように設計されているため「H」の様な構造になっています。

https://mujinto.jp/survival-fire/ より

2.可燃物(薪や小枝)の配置

これが最も重要なパートになります。風よけで囲った中で、更に火を大切におこす方法を細かく説明したいと思います。

まず、よく燃えそうな可燃物(枯れ葉、新聞紙等)を「ふんわり」と置く 

ポイント)枯れ葉の場合は、自ずと空間が生まれますが、新聞紙をアルミ玉のようにかっちかちに丸めてしまった場合、火はなかなかつきません。一方で、一枚ペラッと置いただけでも、その火は持続しません。ふんわり感が損なわれないようにしましょう。 

次に、最初の火種の素に立てかけるように細い小枝や薪の細く薄く切った物を並べる

ポイント)①の写真は、円錐形に並べてありますね。そして背後にわりと大きな薪も置かれています。この大きな薪がベースになるわけです。

もっと簡単な図がこちら。
大きな薪は右側の円柱になります。(我が家は木くずを圧縮して作られた「ブリケット」というものを使用しているので、このような缶詰のような形になります。)そこに細くて、けばけばした小枝を立てかけます。そしてその下に火種の素を置きます。必ず正面から空気が入るように空間をとりながら、①のような円錐を作ります。完全な円錐ではないですよ。

この最初の段階でしっかり小枝に火が燃え移ったら、たぶん成功です。少しずつ大きめの木をくべて、炎を大きく育てていきましょう。

あ!万が一のために、水も近くに用意する事を忘れないようにして楽しんで下さいね。

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