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北野天満宮での巫女さんのアルバイト


今日は北野天満宮で巫女さんのアルバイトをした時のお話をしましょう。


お茶のお稽古場の先輩たちはワタシにとって少し年上の憧れのお姉さんたちでした。お席の待ち時間は宿題を教えてもらったり、あるいはお姉さんたちがたわいもなく話すその言葉の端々にオトナっぽさを感じ、ワクワクしながら耳を傾けていました。そのなかにひとり北野天満宮で巫女さんのアルバイトをしていた方がおられたのです。お友達とバンドを組んでおられたので、時々ギターと思わしきケースを持っておられたのですが、《バンド》と《神社》という組み合わせが新鮮に感じられ、その方のお話を興味深く聞いていたワタシは自分もいつかぜひやってみたいと思っていました。


大学に入り、念願叶い、北野天満宮で巫女さんのアルバイトをすることになりました(勤務が深夜や早朝になることもあり、当時、基本的には大学生以上となっていました)。巫女さんといっても、実際は臨時雇いの助っ人。つまり年末年始や毎月25日に行われる《天神さん(=天神市)》の12月の終い天神、1月の初天神の時など、多くの方が参拝なさる時に向けてのお手伝い要員です。助っ人のアルバイトですが、神社なのでアルバイトさんと呼ぶわけではなく《助勤》や《助務》と呼ばれるようです。


仕事の内容は御守りの授与(=販売)や御祈祷の受付、おみくじのお渡し等ですが、神職独特の言い回しなどもあります。例えば「いらっしゃいませ」ではなく「あけましておめでとうございます」、「お買い上げありがとうございます」ではなく「ようこそお参りくださいました」のように。またお辞儀の仕方など立ち居振る舞いについても教えて頂き、いろいろ学ぶ機会となりました。


ワタシが入った時は15名くらいの方が一緒だったと思います。年末年始に向けて、秋に座学で講習を受けて、言葉使いや身だしなみ等その他諸々を習い、その後、巫女装束の白衣と緋袴の着方や畳み方を習いました。


事前の準備はこれで終わり。こんな感じで大丈夫なのかなぁと思いながらも、あとはお正月のアルバイトの日を待つばかりとなりました。



今日はここまでとしましょう。


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