角川短歌賞・短歌研究新人賞(後半)【再録・青磁社週刊時評第六十九回2009.11.2.】
角川短歌賞・短歌研究新人賞(後半) 川本千栄
両賞の選考座談会を読んで、「角川短歌賞」が「短歌研究新人賞」に比して良いと思われる点は、各応募作について議論した後、受賞作を決定する過程が活字化されていることである。「短歌研究新人賞」では、各応募作について論じた後はもう選考後の講評に入っており、選考と決定の過程が分からない。作者ならずとも、どこが決定のポイントかという事は知りたいはずである。ここの透明性は「短歌研究新人賞」にも欲しいと思った。
また、「短歌研究新人賞」候補