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フィンランド旅行記#1私がフィンランド行くと決めたきっかけ

フィンランドに行くきっかけは色々あると思いますが、私は2冊の本とある番組がきっかけでフィンランドへ行きたい、と思いを馳せることになりました。フィンランド旅行記はシリーズで綴っていけたらと思いますが、今回は私がフォンランドに行くまでの記録です。

話は遡って2019年。

2019年冬、大学3年生から4年生にあがる頃、私は心身疲弊を理由にロンドンの家族の元にいました。4年生の春といえば就活を始める頃かと思いますが、私は日本での就労は向いてないなと諦め、一回リセット!という気持ちでロンドンの実家のソファでゴロゴロしてました。

映画『かもめ食堂』をご存知でしょうか?幼い頃に観た『かもめ食堂』は展開がほぼ無く、全くつまらない映画だなと飽き散らかしてましたが、大人になってから観た『かもめ食堂』は観る度、一味も二味も異なる、不思議な力を持った映画で、すっかり好きな映画10選にランクインするほどに大好きな映画の一つになった訳ですが、この『かもめ食堂』に出演されてる片桐はいりさんが書いたエッセイ「わたしのマトカ」こそが私をフィンランドに導いた一冊といっても過言ではありません。

自堕落な娘に呆れながらも母は私に、「これ面白いから読むといいよ」とこの本を貸してくれ、ゴロゴロしながら一気読みした私の心はあっという間にフィンランドに奪われました。片桐さんがあまりにもコミカルにフィンランドでの日々を綴るものですから、私もこんな体験をしたいとソファの上で妄想しつつ昼寝をしました。

時は過ぎて2020年。

2020年、結局就活をやってみたけど全然ダメだった私は、奇跡的にYMSに当選し、イギリスに住むぞ!と大志を抱いて大学を卒業しました。が、その頃からコロナウイルスが猛威を震い始め、私は渡英を泣く泣く諦め日本の祖父母の家長野で渡英できる日を待ち続けました。

周りは新卒で働き始めたのに私は実家長野で暇をもてなす日々。自己肯定感など皆無でひたすら祖父母宅の掃除に勤しむ毎日。長野の山育ちなのに運転免許を取得しなかった私は、山の家に籠ることになりました。

そんな時、Paravi で見つけた番組が「のちほどサウナで in フィンランド」でした。「私はこのまま渡英できずにどこかに嫁にでも行くんかな」、「このままじゃ嫁にもいけないな」とか「このまま長野に身を潜めて時間が過ぎていくのかな」、とか今思えばアホな悩みに何時間も費やす日々の中で唯一の癒しがこの番組でした。この番組を見ながら「フィンランドといえば、片桐はいりさんのあのエッセイの舞台だよな、サウナいいな、フィンランド、行きたいな」と夢を馳せつつ、渡英できるまではじーっとタイミングを待ち続けました。

ロックダウン in London

2020年8月、少しコロナウイルスが落ち着いた頃に私はイギリスへと経ち、1ヶ月間の就活後、ギャラリーでの勤務を始めます。が、11月から1ヶ月間のロックダウン、ロックダウンがあけたと思ったら、また12月クリスマス直前からロックダウン。クリスマス直前に始まったロックダウンは無期限で、結局4月まで家に籠り続ける日々を過ごしました。ロックダウン中、私はギャラリーの仕事を家からしつつ、毎日のようにこの状況が終わったらどこへ行こうか妄想する日々でした。

そんな時にTwitterで一冊の本が目に留まります。岩田リョウコさんの「週末フィンランド」です。岩田さんのツイートに「どこへでも送ります。」とあり、さすがにイギリスは難しいだろうと思いつつも、どうしても読みたくて問い合わせてみたところ、快諾頂きサインと素敵なステッカーまでつけて送っていただきました。

本を読み進めれば進めるほど私のフィンランドへの気持ちが膨れ上がり、熱々のサウナから出てバルト海にドボンする妄想などしながらフィンランドはどんな国なんだろうと想像と妄想を行き来してました。

フィンランドに導いてくれた大切な2冊

最後のひと押し

フィンランドに行くきっかけは様々です。片桐さんの本に登場する日本人の方はムーミン、私のお友達はアンティーク探し、岩田さんはコーヒー。

私が最終的に「よし、フィンランド行くぞ」となったきっかけはフィンランドで院進を考えたからでした。大学卒業時からそれとなく院で研究したいことがあり、できればイギリス以外の地がいいなぁと思っていたところで私がやりたい内容のコースをフィンランドで見つけることができたのです。

行ったこともないのに知らぬ国の大学院に進むのは不安だなと思い、2冊の本と共に旅に出ることに決めたのでした。

今回の旅は1週間。途中でエストニアはタリンに船で出かけますが、air bnb をヘルシンキに借り、ほとんどをヘルシンキで過ごしました。次回からヘルシンキ旅、エストニアの音楽センターなどなど綴っていこうと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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