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AI(ChatGPT)を使いこなす時代に向けて -働き方改革に向けたTips-

ChatGPTを用いた働き方改革

 近年、AI技術の発展に伴い、様々な場面・職場での働き方改革が進んでいます。
 特に、OpenAIが開発した「ChatGPT」は、その可能性を大いに広げることができるツールです。今回は、「教員×異業種」の職員室NEXTが、ChatGPTを活用した働き方改革について、効率アップやクリエイティブな業務支援、そして教員ならではの使い方などの観点から提案します。

1.ChatGPTとは?

 ChatGPTは、OpenAIが開発した大規模な言語モデルです。つい先日、GPT-4、「ChatGTPのベースのモデルとなっていたGPT-3.5の後継言語モデル」がリリースされ、より注目されています。

 ChatGPTは自然言語処理技術を駆使し、人間のような会話や文章生成が可能です。データ分析、翻訳、文書作成など多様な業務に活用できるため、働き方改革を支援する最適なツールといえます。

2.効率アップへの貢献

1.時短と効率化

 ChatGPTは、一般的な文章作成タスクを効率化することができます。例えば、企画書やプレゼン資料、報告書などの作成時間を大幅に短縮できます。また、定型的なメールや社内文書の作成も、自動生成が可能となります。このような効率化によって、従業員はより重要な業務や創造的な活動に集中できるようになります。

2.データ分析

 ビジネスにおいて、データ分析は重要な役割を果たしています。ChatGPTは、データを分析し、その結果を自然言語で説明することができます。これにより、従業員は分析結果の理解や活用が容易になり、より迅速な意思決定が可能となります。

3.クリエイティブな業務支援

1.広告・マーケティング

 ChatGPTは、キャッチコピーの提案や広告文の作成にも活用できます。従来、人間が行っていたクリエイティブな業務も、AIの活用により、効率的かつ多様なアイデアを得ることが可能です。また、ターゲットに合わせた最適な言葉遣いや表現も提案できるため、効果的なマーケティングが実現できます。

2.コンテンツ作成

 ChatGPTは、ブログ記事やSNS投稿、ニュースレターなどのコンテンツ作成にも役立ちます。特定のトピックやキーワードに基づいて、関連性の高い内容を自動生成することができます。さらに、読者の興味を引くようなタイトルや見出しも提案可能です。これにより、コンテンツマーケティングの効果を向上させることができます。
(ちなみに、この記事もアウトライン立てなどの際ChatGPTの力を大いに使い、助けてもらい書いています。by 佐藤)

3.翻訳業務の支援

 ChatGPTは、高精度な翻訳機能を持っており、グローバルなビジネス環境での働き方改革に貢献します。従業員が異なる言語を話さなくても、チーム間のコミュニケーションやドキュメントの翻訳を円滑に進めることができます。これにより、国際取引や海外進出を検討している企業にとって大変有益です。

4.リモートワークの促進

 さらに、リモートワーク環境下でのコミュニケーションをサポートします。例えば、会議の議事録を自動で作成したり、メンバー間の認識のすり合わせを助けることができます。また、チャットボットとしての機能を活用し、従業員が抱える問題に対して迅速かつ正確な回答を提供することも可能です。これにより、リモートワークの効率を向上させることができます。

5.学校現場・授業での活用事例

 学校教育での活用例についても、考えてみました。具体的な活用方法として以下の2つをご覧ください。

1.授業資料やテスト作成の効率化

 学校現場では、教員が授業で使用するプレゼンテーション資料や教材の作成を効率化することができます。例えば、特定のトピックやキーワードに基づいて、関連性の高い内容を自動生成することが可能です。また、学習評価のためのテストやクイズを作成する際も、ChatGPTを活用することで、多様な問題を短時間で生成できます。

2.学生の質問への迅速な回答

 また教員は、日々多くの学生から質問を受けることがあります。ChatGPTをチャットボットとして活用することで、学生からの質問に迅速かつ正確な回答を提供することが可能です。これにより、教員の負担を軽減し、時間をかけたい内容について、学生へのサポートの質を向上させることができます。

3.授業での活用(小学校国語の授業での活用例)

 ChatGPTを活用して、小学生の作文のアイデア(作品例)を提示することができます。例えば、創作物語などの作成に生かしてみてはいかがでしょうか。特定のシチュエーションやキャラクターに関連したストーリーのアイデアを生成させることが可能です。これにより、子どもたちは新たな視点や発想を得ることができ、創作力を向上させることができます。
 また、書いた文章に対して、ChatGPTを使ってフィードバックや改善案を提案することもできます。これにより、教員の負担を軽減し、生徒の文章力向上をサポートします。

⚪︎「アイデア提示」の使い方

 アイデアを提示してもらう際は、ChatGPTに対して授業で扱う創作文のテーマやシチュエーションを入力します。
 例えば、「森の中で出会った不思議な生き物」というシチュエーションを指定することができます。小学校3年生に参考になりそうな作文を3つ提示してもらいました
文字数は400字以内。このように具体的に指示することで、児童に求めたい作品のモデルを、教科書以外のもので示すことが簡単にできます。

作文例1:カラフルなハリネズミ

作文例2:ふしぎな鳥とお話

作文例3:透明なウサギと不思議な森

 内容であったり、学年に応じた難易度になっているかは、生成してもらったあと見直す必要はありそうですが、十分参考になる内容ですよね。
 必要に応じて、さらに「幼稚園生向けのやさしい内容に…」書き換えるように頼めば、さらに分かりやすい文章にしてもらうことだってできます。

 アイデアはあくまできっかけであり、子どもたちは自由に発想を広げて物語を作り上げていきます。

⚪︎「フィードバック」の使い方

 生徒が創作文を完成させたら、教員はその文章をChatGPTに入力します。この際、明確な指示を与えることが重要です。例えば、「この文章の文法や表現に改善点があれば教えてください」といった具合です。ChatGPTは、入力された文章に対してフィードバックや改善案を提案します。文法や表現の誤りに対する指摘、物語の展開や表現に関するアドバイスなどが含まれます。
 教員は、受け取ったフィードバックを確認し、適切であれば生徒に伝えます。必要に応じて、教員自身のアドバイスや指導も加えて、生徒の文章力向上をサポートすることができます。

6.課題と展望

 ChatGPTを活用した働き方改革は、効率アップやクリエイティブな業務支援、翻訳業務の支援、リモートワークの促進、そして教員の様々な働き方の支援など、さまざまな面でメリットがあります。しかし、その一方で、AI技術の倫理的な問題や、人間の役割の変化にも注意が必要です。企業は、従業員とAIが共存・協働できる環境を整え、より効果的な働き方改革を進めていくことが求められます。それにより、企業の競争力向上や従業員の働きやすさを実現することが可能となります。
 今後、どのようなプロンプト(指示)を入力することで、適切な返答をしてくれるようになるか、色々試して皆さんにシェアできたらと思います

 本日も記事を読んで頂き、ありがとうございました♪

                職員室NEXT     佐藤 陽介(よう先生)

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