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逆説5:オーナーを超越するコミュニティ

以前、コミュニティには「ハブ型」と「メッシュ型」があるとお伝えしました。こちらの記事です↓

コミュニティデザインにおいては、点の数ではなく線の数を追求しようと。つまり、人数が増えてもつながりが増えなければコミュニティとしての価値は増えないといった話をしました。

実は、メッシュ型にデザインすべき理由がもう一つあるので、お伝えできればと思います。

それは、コミュニティにおける信頼貯蓄のこと。メッシュ型コミュニティのほうが、そこに信頼を貯蓄したくなる理由が、実はある。信頼を貯蓄するには貢献が必要なので、そういったアクションが増える。結果としてコミュニティが盛り上がることになります。

ではなぜ、メッシュ型のコミュニティに信頼を貯蓄したくなるのか、説明していきます。


コミュニティにおける信頼貯蓄

コミュニティに対して貢献すると、信頼が貯蓄されていきます。信頼貯蓄です。その貯蓄はコミュニティのなかで認識されているものなので、外の人からはわからない。でも、どのコミュニティにも「あの人すごいな」というふうに一目置かれているメンバーはいるものです。

コミュニティに貢献したくなる理由は人それぞれですが、

貢献によって人はコミュニティのなかで居場所を得るから。

と言えるかもしれません。


無くなるコミュニティにストックしたくはならない

皆さんも、日本という地域コミュニティや、会社という契約によるコミュニティに日々貢献し、信頼貯蓄をしていることになります。

もしフリーランスなら、クラウドソーシング内での評価が信頼貯蓄を数値化したものです。

そうやっていろいろなコミュニティに信頼貯蓄をしておこうと思えるのは、そのコミュニティが無くならないと思っているからかもしれません。

どんなコミュニティにも寿命はありますが、少なくとも当面のあいだは無くならないだろうという感覚があるからこそ、そこに信頼貯蓄をしようと思える。

信頼貯蓄はストックです。もしストック先のコミュニティがなくなってしまってはご破算ですから。

無くならないコミュニティデザイン

ハブ型は脆い。ハブになっているオーナーが倒れたらコミュニティの活動は止まりますし、場合によっては解散することもあります。

でも、メッシュ型はオーナーが中心になっていないので、オーナーが倒れてもコミュニティ全体としては問題ない。ロバスト性が高く、カンタンには崩れないのです。

そういったメッシュ型のコミュニティの安定感があればこそ、そこに信頼貯蓄をしておこうと思えるのではないかな、と思うのです。

そして、信頼貯蓄をしようと思ってとるアクションは、コミュニティ全体を盛り上げる活力になります。


というわけで結論

コミュニティを盛り上げたければ、堅牢なメッシュ型のデザインにしよう。そうすれば、信頼貯蓄をしようというアクションが自然に増えます。

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