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早く日本文化を学習して欲しい・

お絵かきAI には早く日本の文化を吸収してほしい。

先日、Dalle というお絵かきAI の作画で、着物の文様を矢絣(ヤガリス) を指定した。想像はしていたが、この指定に関しては無視された。と思った。しかし、よく見てみると、登場人物の左手に弓矢の矢が1本握られていた。

日本の伝統的衣装である着物では、その柄や文様、色彩に千差万別、様々なデザインがある。長い時代に渡り培われてきた日本における衣装の文化であるのでその奧は非常に深い。

我々がよく知る文様でも例えば、

青海波(せいがいは)
矢絣(やがすり)
市松文様(いちまつもんよう)
紗綾形 (さやがた)

などが比較的馴染みの文様ではないだろうか?

私が試した時、Dalle では 青海波 はでてきた・・と言っても、白い波しぶきのあるデザインのものだけであった。その他の文様に関しては、推して知るべし、何も反応しなかった。

しかし、一方、Dalle でも stable diffusion でも Kimono と指定すると様々な文様の和服が出てくる。それだけ和服や着物に対する需要が多いのだろう。

お絵かきAI で具体的な着物の文様や素材などを指定しても、何ら反映されなかった。

現在でも脈々と受け継がれている着物文化に対して AI にはより深く学習してほしいものだ。
もっとも、非常に奧が深く、裾野も広がっていく内容なので、英語圏で作られその文化を吸収して来たAI には学習にかかるエネルギーは相当に必要だと推察する。

昔、母が生前に誂えていた呉服屋の番頭さんは、厚紙に多くの和服の生地のの切端を貼り付つけて見本帳としていた。

実家に紬のみ三桿あったが、その中身の分類の為、結城で織りをしている方に来ていただいた事があった。その方の場合、フィルムケースに分類された各地の紬の糸を入れ、その糸と生地の糸を照合していた。

つまり、上記2例とも、実物を見本として分類をしていた。

着物の中の「紬」一つでも、大島、結城、牛久など有名所の他、それぞれ各地の地元で織られていた普段着であったわけで、産地によって様々な特色がある。

当然、紬だけが着物では無く、大振り袖、中振り袖、五つ紋の三つ紋などの訪問着、絽織の着物、銘仙の着物、江戸小紋、鮫小紋・・などなど、文様や素材などの違いで千差万別である。

お絵かきAI にはぜひ、この様な違いを学習して適切な和服の表現をしてもらい。

英語圏で作られたAI であるが為、着物以外でも、例えば「はんなり」という表現や「わび・さび」の表現なども深く理解し作画に反映してもらいたい。


当初、和服の女性を お絵かきAI で表現する前に、作画の為の明確なイメージを持っていた。

利休が使うようなひなびた茶室で、青のぼかしの文様の大島紬に焦げ茶の博多帯、朱色の帯紐には糸魚川産の硬玉で作られた勾玉の帯留めを付けた若い女性が、白の釉薬の雅味のある萩の夏茶碗を両手に持ち、中身のうぐいす色のお薄をのぞき込んでいる・・・

こんな風景を描きたいとイメージしていた。


でも、まず、「正座」をちゃんとさせる所からのスタートだった。

「正座」と指定して、なんで生足を出しながら胡坐をかくのか?

おまけに、足の先には黒の革靴・・・・ハァ

とにかく和服を着た美しい日本女性を描ける様になるには時間がかかりそうである。








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