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繊細は夜に編む



なんだか本や映画のような
気取ったタイトルになりました笑


というのも夜になると
感性が高くなって
普段は発揮しない機微が顔を出す

そんな感じになります。

日中は人々と触れ合い日常を過ごし
難なく生きているという仮面を
夜になるとソッと外す

窓辺で冷たい風を1人浴びているような
そんな澄んだような尖ったような
鋭くて柔らかで
今にも崩れそうな不安を持ちながら
高揚する感じ

浮かんだ言葉や文を
自分の頭の中だけにしまっておくのは
勿体無い気がして
綴りたくなります。

現代人だからスマホやSNSになるけれど
昔なら文をしたためたり
日記帳に書いたりしていたんだろうなぁと思うと
昔の方がとても風情に満ちていて好きです。

繊細は夜になるといつもの1000倍
力を発揮します笑

ポエティックになれるけど
ポエティックじゃないほうが
きっと
生きやすい

繊細なことも誇らしいけれど
鈍感でおおらかにいる自分も好き

いつからこんなセンシティブになったのか
それは父が闘病したり他界したことも
おおいに関連しているのだと思う。

自分の命や生活を守ってくれる唯一無二の存在が
若い時に失われると
ひとは心が不安になる

命ってなんだろうと本気で思った


どうしてひとはいつか土に還るのに
どうしてひとは悲しい感情を持っているの
悲しい感情を持たなければ
こんな苦しくならないのに
神様はイジワルだと本気で思った


このまま時間が止まれば
病気も進まないし、父はいなくならない

時間よ止まれと本気で思った

友達に、ふと
「あーあ、このまま時間が止まればいいのに」
と言ったら
「そしたら誰も成長しないよ」
と言った

「そっかぁ〜たしかにぃ〜」
と気怠く返してみたけれど

別に成長なんかしなくていいよ
なにもいいことが起きなくてもいいから
今より悪いことが起きなければ
私はそれでいいんだから

でもこんなこと誰にもわかってもらえないよね

そんな風に思った。

その時くらいに
身体の不調を感じた

お腹がずっとうずうずしてて痛かった。

夜は誰かに襲われるんじゃないかと思うと
1人で眠れなくなった。

悪夢を見続けて夜がこわくなった。

足が痺れて歩けなくなった。

満員電車に乗れなくなった。

その時は、なんとかふんばった。
ふんばってたら父が亡くなった。
父が亡くなったらフッとそれが無くなった。

きっとそれが私の初めての心の不調。


「そんながんばるなよ、お前らしくないぞ」

って父が言ってる気がする。

もう10年以上も前のこと
それでも思い出すと苦しくて悲しくて寂しくて
でもあったかくてありがたい

昨日のことのように全てがよみがえって
涙が流れる、不思議


繊細は夜に編む。


夜は誇らしくなるから好きだけど
少し悲しくなるから早く寝るのがいいんだな

悲しくて寂しいけど
あたたかく穏やかな
思い出と父の存在。


「ほら、早く寝ろよ」


と言われてる気がするので眠りにつきます。

いつもと、違う感じの投稿になりました。
なんかテイスト違うなってビックリした方いたら
すみません。


大切な存在はずっと心にあって
いつでも会えるから大丈夫

同じ思いをしてる方もいると思います。

悲しさだけでなく
その人がくれたあたたかさを感じましょうね。

おやすみなさい⭐︎

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