見出し画像

男女のカラダのトリセツ

割引あり

女性と男性の違い、性機能や高齢となるまでの身体の変化なんかは、若く悩みのないときには考えることもないのではないかと思います。

前回は子どもに伝えたい「性」についてのお話にしましたが、今回は『男女のトリセツ』として主に思春期から高齢まで、かなり広い内容を要点を絞ってお話していこうと思います。


知ってるようで実は知らないこと…結構あると思うのです。若いときには気にもしなかったけど、そのときになって初めて出会う症状を恐れたり、不安に思ったり。

こんなときには婦人科受診をしましょう!泌尿器科を受診しましょう!のアドバイスも交えて男女の長い人生における変化を私と一緒にみていきましょう。

何十年かこのカラダで生きてきたけど「そんなふうにできてるんだ!」「この先、こんなことが起こる可能性があるんだ!」と、いつか何かのお役に立てたら幸いです。


今回は5つの章に分けてお話を進めていきます。
気になる部分だけでもぜひ読んでみてください。



第1章 男性と女性はどんなふうに決まる?性自認って?いつからがオトナ?


男女の違い、どんなことがあるでしょう。ご自身で経験しているので簡単ですね。思春期から大人に向かう過程で、どんなところが変わったでしょう?

もし、あなた自身やあなたの近しい方が身体と心が別だとしたら?


◎男女を決めるものとは?

染色体という言葉は皆さん聞き馴染みのあるものだと思います。
染色体は簡単に言えば、身体を作るための設計図のようなものをイメージしていただければ良いかと思います。

通常は染色体は46本あり、そのうちの2本が男女を決める性染色体といわれるものだということはご存じの方も多いと思います。

この性染色体は、X染色体・Y染色体の種類があります。
男性はXY、女性はXXの組み合わせを持って生まれてきます。
この組み合わせは受精時に決まります。卵子はXのみ、精子はXかYのどちらかを持っていて、受精時の組み合わせで性別が決まります。


思春期と言われる時期から、大人の身体としての機能が備わってきます。第二次性徴の発現時期には脳の視床下部というところから、同じく脳の下垂体というところにホルモンを出すようにと指令が出ます。

この指令により、下垂体から性線刺激ホルモンが分泌されます。これは男の子は精巣に、女の子は卵巣に作用をして、男性ホルモンや女性ホルモンが分泌されます。

そうすると、体はこれに反応して男の子は男性らしく、女の子は女性らしく体つきの変化や生殖機能を獲得していくのです。


では、オトナとは、どこからをいうのでしょう?
今の日本では成人は18歳です。性行為をしても良い年齢は?結婚しても良い年齢は?
皆さんはご存じでしょうか?


ここから先は

11,487字 / 1画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?