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穴の空いた夜空がキレイだね

東京現代美術館で展示中の『あっ共感じゃなくて。』5人のアーティストが、共感しないことで新しい視点を手に入れる試みをしています。

特に印象的だったのは、元ひきこもりの渡辺篤氏が手掛けた『アイムヒアプロジェクト』月の展示です。プロジェクターで映しだす大きな満月を床に置かれたビーズクッションに寝転んで眺めました。ちなみに右側は、こもりびとのお部屋です。

渡辺篤 《月はまた登る》

『アイムヒアプロジェクト』は、ひきこもりをはじめとする孤立を感じる人々の声や、ひきこもり経験者の渡辺篤さんが、当事者と協働する形で社会に向け発信し、アートが社会に直接的な作用をもたらす可能性を模索するアートプロジェクト。

TOP - 渡辺 篤 ATSUSHI WATANABE ー ARTWORKS (atsushi-watanabe.jp)

集まった月には、向けられたファインダーの数だけのことばにならない傷みがあること。月を見上げているのは自分だけじゃないこと。

共感しないことに向き合う事は、めんどくさいけど、自分の意識のずっと奥の方にしまっている、存在さえも分からない自分の扉をこじあけるのは、たぶん共感じゃないところから湧いてくる鍵なんだろうな。


ちと早いけれど
秋の俳句の練習

ひきこもる カーテン越しの 十六夜いざよい

美術館びじゅつかん 数多月影あまたつきかげ 寝転んで




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