【音楽感想文】King&Prince「ツキヨミ」

こんばんは。今日は音楽の話です。
実は最近スルメ曲に出会ってしまい、狂ったようにその曲ばかり聴いてしまうという状況におります。

社会人になるまでは、異様なハマり方をする曲というものが本当にたまにありました。
"異様なハマり方"というのは、その曲に出会ってしまったが最後、その曲以外を耳に入れたくないと思うぐらい、その曲ばかりを聴いてしまう状況のこと。

そんな音楽のハマり方は時間のある学生時代で終わったのかなと思っていたのですが、久々に生活(もしくは自分)が音楽に侵されておりちょっと喜んでいます。

その曲がこちら。

まさかのジャニーズです。
もともとジャニーズは好きなのですが(関ジャニ∞、NEWS、Snow Manなど)、King&Princeは特にファンでもなくシンデレラガールぐらいしか知らなかったのです。しかし、たまたまこの曲を初披露している映像がSNSで回ってきて、再生してみたらもう度肝を抜かれました。

まずはサビの歌詞にビビッと来ました。
「愛は要らない 知らない 孤独でいたい 消えたい」こんなに拒絶反応を示した言葉が連続で続くなんて驚きです。トップアイドルグループが「消えたい」というネガティブの最大級みたいな言葉を切ない表情と激しいダンスで歌い上げているのが凄く新鮮で一気に引き込まれました。

この歌詞に続く「見つめれば いつだって 悲しみの魔法に押し殺されてく」も素敵。相手を見つめているとどんどん深入りしてしまいそうで、それは愛に向き合うことに直結していて、でもそこには悲しみの落とす影があって、苦しい気持ちに引きずり込まれて押し殺されそう…という感じでしょうか。ここに”魔法”という言葉を選んでいるのが絶品の違和感というか、良い引っかかりになっていると個人的には思うのです。
すんなりこの歌詞を書くとしたら悲しみの"渦"だとか"雨"だとか""化身"だとかほどよくネガティブなイメージをキープできる単語はありそうだけど、ここで敢えて”魔法”にしているのが歌謡曲っぽさを残す気がして、良いなあと思います。(作詞家の意図は分からないですけれど。)
いや、”魔法”という言葉を使うことで悲しみに押し殺されそうになっている自分をちょっと遠いところで見ている感じ、夢の中の出来事のように感じているようなニュアンスも生み出すのかなあ。

私は言葉が好きなのでまずは歌詞で一発KOされたわけですが、ダンスの上手さもこれまた凄かったのです。Snow Manを好きになってから、アイドルのダンスにも着目するようになったのですが、ツキヨミのダンスはもうあんまり見たことのないような動きの連続。音楽に合わせた絶妙な緩急。憂いのある色っぽい表情。これらが絶え間なく光っているので、何回映像を繰り返し見ていても全く飽きないのです。

そして言わずもがな音楽が良い。細やかで大胆なリズムがなんとも癖になる。美味しいメロディが怒涛につづく。特に「憂いで沈みそうな その目で見ないで」と岸くんの歌うパートでガラッと雰囲気の変わるさまは鳥肌もの。ダンスも合わせてパフォーマンスを見ていると、思わず息を飲みます。こんな格好いいメロディにきっちりと日本語の歌詞を当てはめてきたところがうれしい。

もう頭の中でずっとこの曲が流れています。CDが発売されたら多分買っちゃうんじゃないかと思います。なんでこの曲、こんなに聴いちゃうんだろう。聴けば聴くほど、また聴きたくなる。

興奮の冷めやらぬうちにと思いあまり推敲もせずに自分の思う魅力を書き殴ってしまいましたが、ひとりでも多くの方にぜひ聴いてみてほしい一曲です。


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