梨沢あさこ

夫の故郷である長野に住んでいます|でも地元もたいせつな場所|甘い食べ物と音楽と本と水辺…

梨沢あさこ

夫の故郷である長野に住んでいます|でも地元もたいせつな場所|甘い食べ物と音楽と本と水辺が好き |✏︎日々の暮らしや趣味のこと|文章で誰かに寄り添えたら嬉しいです|書く仕事がしたい

マガジン

  • 日記とエッセイ

    日記とエッセイをまとめています。

  • エッセイ

    エッセイのみをまとめています。

  • 赤ちゃんのこと

    はじめての妊娠出産。ちゃんと生んであげることが出来るのか、産声を聞くその瞬間まで分からなくて不安だった妊婦生活。そして、慌ただしいけど新しい命の眩さに毎日感動している産後。そんな日々の出来事や感情の変化を赤裸々に綴っています。

  • 長野県での暮らし

    故郷を離れ長野で暮らしている私が見つけた、お気に入りの場所などを紹介しています。サードプレイスを見つけたら生活が楽しくなりました。

  • 鑑賞文

    音楽・本・映画などの感想をまとめています。

最近の記事

  • 固定された記事

本屋の温もりを思い出して今日も生きる

私にはお気に入りの本屋がある。地元ではない街に暮らし始め、なかなか馴染めず心細かった気持ちにやさしく明かりを灯してくれた場所。そのひとつがその本屋である。大型の書店ではなく、小さいけれど長らく愛されてきた地元の本屋で、数年前にリノベーションをしてカフェと雑貨屋が併設され、より安らぎの空間となった。新刊の本もあれば、マニアックな本もある。私の好きな詩集も豊富に揃えている、そんな本屋だ。 この本屋にはじめて足を踏み入れようと思ったのは直感だったように思う。木を基調とした重くも軽

    • 【育児エッセイ】今日の顔

      娘が生まれて5ヶ月が経った。 少し小さく生まれた娘はその面影もなくメキメキと大きくなってくれた。 ほっぺた、おなか、うで、ふともも。 からだのすべてがずっしりとしていて、たぷんとしている。 どんどん大きくなる娘は毎日顔が変わっていく。 お父さん似?お母さん似?という定番の話になると、私を知る人からは決まって私に似ていると言われる。 私に似たまま、毎日顔が変わっていく。 けれど夜中に、私の腕の中で穏やかに寝ている娘を見ると新生児の頃と全く同じ顔をしているから不思議だ。 輪

      • 産休中にやっておくといいこと

        最近、妊娠出産に関する記事を読んでくださる方が増えてきました。とても嬉しいです、ありがとうございます。 そんな方々に何かお返しができないかと思い、参考になるかわかりませんが産休中の過ごし方について振り返ってみました。 産休中にやっておくといいこと、よければご覧ください。 スマホのデータを整理しておく 子どもが生まれると一気に写真を撮る機会が増えます。これまで125GBのスマホを使っていたのですが、娘が生まれてからは急速にストレージがパンパンになってしまいました。 画像フ

        • 愛しき相棒 黒ごまラテ

          最近、黒ごまラテにめっぽうハマっている。 出会いはお気に入りのとある雑貨屋。 食品コーナーにて陳列されているのが目に留まったのだった。 授乳中ということもあり、飲み物にはそこそこ気を使っている。 そんな中でノンカフェインのものは重宝するのだ。 お茶やルイボスティーも良いけど、たまには甘みのある飲み物も欲しいなあと思っていたのでまたとない出会いだったように思う。 そしてノンカフェインというだけでなく、体に嬉しい栄養素がたっぷりなのも購買意欲を後押ししてくれる。 おまけにメ

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        本屋の温もりを思い出して今日も生きる

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          新しい扉をたたいて

          ずっと気になっていたカフェへ出かけた。 夫に娘を見てもらい、ひとときの休息。 カフェまでは歩いて行った。 イヤホンをつけて好きな音楽を聴く。 冬の冷たい風に吹かれても、心は温かかった。 これまでは普通に出来ていたことが、今となっては贅沢な時間になった。 はじめて来たそのカフェは店主が一人で営んでいるらしく、席数も限られていて空間も狭かった。 扉を開ける時、楽しみな気持ちよりも緊張が優った。 どんな形式で注文するのか、どんなメニューがあるのか、来てみないと分からないのが少し

          新しい扉をたたいて

          ここ数日、フォローしてくださる方が増えた。あまり投稿出来ていないのに、なんでだろう?理由は分かりませんが、とても嬉しいです。ありがとうございます!

          ここ数日、フォローしてくださる方が増えた。あまり投稿出来ていないのに、なんでだろう?理由は分かりませんが、とても嬉しいです。ありがとうございます!

          「反省する」と「落ち込む」は別物だ

          最近気づいた、私の認知の歪み。 それは「反省しなさい」と言われたら「落ち込みなさい」と頭の中で変換されていたこと。 反省することの目的は、同じ過ちを犯さないことにあると思う。 それなのに私は反省の態度を示すことに注力し、肝心の「次はどうすれば良いか」を考えられないくらいに気を落とすようになっていた。 失敗してしまった自分は最低だ、生きている価値がない、といった具合まで毎度落ち込む。 落ち込んだ後、失敗した事実と記憶は心の奥底へぎゅうぎゅうに押し込んで蓋をし、思い出さないよ

          「反省する」と「落ち込む」は別物だ

          【近況報告】29歳になりました

          29歳になりました。20代ラストスパートです。 去年の今頃は子どもを授かったことをまだ認識できなかったぐらいの時期。 それが今や生後3ヶ月の育児に奮闘しているのだから人生とは不思議なものですね。 母になってはじめての誕生日 出産を経験してから初めて迎えた誕生日でもあり、なんとも感慨深いです。 29年前、私の母親はどんな思いで妊婦生活を過ごし、出産を終えたのか。 照れるけどいつかじっくり聞いてみたいなあ。 子どもを産んで気づいた当たり前のこと。 それは、私のお母さんは私

          【近況報告】29歳になりました

          プーメリーという刺激

          赤ちゃん向けのおもちゃとして名高い「プーメリー」ことくまのプーさんのメリー。 我が家でも赤ちゃんが生後2ヶ月に差し掛かる頃に導入しました。 なかなか高価なのだけど、Amazonのブラックフライデー期間を利用したら定価より安くで購入できました。ブラックフライデーじゃなくても安かったりするようです。 生後2ヶ月時点の赤ちゃんの反応としては、くるくる回るプーさんたちを目で追うことはせず音楽を聴いているのかな?という感じだったのですがしばらくすると急激に反応が良くなりました。 生

          プーメリーという刺激

          明けましておめでとうございます。辛い出来事が続いています。みんながそうだと思いますが、私も心が沈んでしまいました(何の被害も遭っていないのに)。赤十字社の義援金募集が始まったら早く募金をしたいです。どうかみんなが無事でありますように。ただただ祈ります。

          明けましておめでとうございます。辛い出来事が続いています。みんながそうだと思いますが、私も心が沈んでしまいました(何の被害も遭っていないのに)。赤十字社の義援金募集が始まったら早く募金をしたいです。どうかみんなが無事でありますように。ただただ祈ります。

          スコーンを焼きたい!

          はじめての育児も2ヶ月目。 少し慣れてきたのか心に余裕が出てきた。 と同時に、むくむくと欲望が湧き出てきたのである。 スコーンを焼きたい! "スコーンを食べたい!"気持ち以上に、"スコーン焼きたい!"という衝動に駆られた。 日頃からお菓子作りをしているわけでもないし、ましてやスコーンを最後に焼いたのはかれこれ10年前である。 10年前、私は大学1年生だった。 はじめての一人暮らしで、ニトリで買ってもらった自分専用のオーブンレンジに胸が踊っていた。 その時に色々作ってみた

          スコーンを焼きたい!

          君のためにひたすら生きたよ

          赤ちゃんのいる人生が始まった。 気づけば新生児期が過ぎ、1ヶ月健診も無事に終えた。 かつてこんなに濃厚な1ヶ月があっただろうか。 あっという間だったような、でも必死のあまり毎分毎秒で息が詰まっていたような。 出産を終えて身体に日常が戻ってきた。 大きく膨らんでいたお腹はぺったんこになった。 胎動を感じることもなくなった。 もう二度とあの感覚を味わえないと思うと寂しさが込み上げる。 妊婦生活はいつも心に余裕がなくて気づかなかったけど、またとない時間を生きていたんだなと今

          君のためにひたすら生きたよ

          赤ちゃんの瞳に映る私たち

          新しい日常を一緒に作る この秋、私たち夫婦のもとに赤ちゃんが誕生した。 金木犀の甘い香りに包まれた田舎町の病院で、赤ちゃんは産声を上げた。 分娩台ではじめて見た赤ちゃんはふにゃふにゃで、でもしっかり人間の姿をしていた。 生まれたての赤ちゃんの瞳はキラキラ輝く宝石のようで今もずっと忘れられない。 私の人生において、間違いなくこの瞬間は一生の宝物だ。 そう思えるのは、私のことを気にかけてくれている存在をいつも思い出せるから。そして夫が育休を取得し、子どものいる新しい日常を一

          赤ちゃんの瞳に映る私たち

          昼下がりの救急車

          とある昼下がり。 赤ちゃんが大きな声で泣き始めた。 私の腕の中で腕と足をめいいっぱいジタバタさせている。 呼びかける声など掻き消してしまう勢いで喚き散らす。 ごめんね。 ごめんね。 どうしてほしいのか、分かってあげられなくて。 こちらまで涙が溢れる。 でも母親である私まで泣いている場合ではない。 冷静に状況を整理してみる。 おむつは替えた。 抱っこも色々な態勢でやってみた。 服を少し脱がせてこもった熱を逃してみた。 さっきまでおっぱいは飲んでた。そして少し吐きこぼしてた。

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          昼下がりの救急車

          赤ちゃん誕生!

          少しお久しぶりです。 以前より妊娠経過を綴っていましたが、 無事に赤ちゃんを出産しました。 母子ともに健康で、出産から早くも1ヶ月ほど経過したところです。(新生児期ってあっという間だ) noteにコメントなどいただいた方、本当にありがとうございました。 中には同じく妊娠中という方もいらっしゃいました。皆さんが安産で、大切な赤ちゃんに出会えることを心から祈っています。 赤ちゃんは予定日より1週間ほど早く生まれました。 分娩台ではじめて対面した時、瞳の美しさに思わず息をのみ

          赤ちゃん誕生!

          秋の散歩日記

          秋、散歩をしていると色とりどりの香りが鼻を掠めて横切っていく。 ピークを迎えた金木犀の甘い香り。 野焼きの香ばしい香り。 どこかから漂ってくるタバコの苦い香り。 昔住んでいた町を思い出させる、冷たい風の香り。 人々が生活をしている。 帰ってくる人、これから出かける人。 この世界は理由があってもなくても生きていていいのだ。 そう思わせてくれる静かな雲。 川の周辺を一周してみる。 散歩をしている人や犬がちらほら。 穏やかな表情もあれば、少し寂しそうな表情もある。 私はどんな

          秋の散歩日記