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たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする

最近、色々ありました。
今年はなんだか色々あるんですが、仕事も例に洩れず大きな出来事がありました。

敢えてふわっと書きますが、人員整理というものですね。
仲良くしていた人達がゴソッといなくなるという悲しさで途方に暮れています。
私自身も散々悩んだのですが、私は今の会社で行けるとこまで行く、働き続けることを決心しました。

明日から焼け野原と言いますか少ない人数で再スタートを切るタイミングなのですが、なんだか頭がぼんやりします。
荷物をまとめて居なくなった人達の残されたデスクを見るとやり切れない気持ちになります。
今日は天気も良かったので、終業後に差し込む夕方の日差しが優しく伸びて、急に広くなったフロアを隅々まで照らしていました。
卒業式を終えて自分達の教室を眺める、そんな感覚に似ていました。
江戸幕府の終わりを告げた時、徳川慶喜もこんな感じで頭がぼーっとしたのかなあとか思いました。絶対ちゃうけど。

社会人になって早7年目。こういった体験は初めてでした。いやあ、残酷ですね、人員整理ってやつは。
会社に残る人と辞める人。どちらも悪くないはずなのに、どんどん歪み合うような言動が増えて険悪ムード、常に詮索する人がいて、ヒソヒソ話は堪えない。辞める人達のリストが出揃うまでメンタルに悪い状況が続きました。

突然の人員整理を機に、今まで好きだった人達のことが好きでは無くなってしまう。波長が合わなくなり居心地が悪くなる。それがほんとにしんどくて。
毎日毎日アジカンのソラニンを聞いて自分を慰めていました。

たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もうさよならなんだ

ソラニンの歌詞抜粋

売り上げは良くなかったけど、人間関係は前の会社より遥かに穏やかで居心地の良かった今の会社。ゆるい幸せがだらっと続いてしまっていて、それに甘んじていたから崩壊しちゃったのかなと思ったり。

ソラニンの原作を知らずこの曲だけ好きなので本来の解釈とは違うかもですが、今回の出来事でメンタルブレイクしそうな私をソラニンの歌詞は何度も支えてくれました。

さよなら それもいいさ
どこかで元気でやれよ
さよなら 僕もどーにかやるさ
さよなら そうするよ

ソラニンの歌詞抜粋

好きだった人達をこんなことで急に嫌いになりませんように。
笑顔で見送れますように。
気持ちの良い別れ方が出来ますように。
そう自分に言い聞かせながら、仕事終わりにこの曲を聴いて慰めてきました。時には涙が溢れてしまったり。

今のところはとりあえず、貴重な経験をしたなあと思うことにします。
実際には辞める人達の方から「元気でやれよ」と言われることが多く、切なくなりました。

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