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映画:涼宮ハルヒの消失

2010年公開の「涼宮ハルヒの消失」を見た。総監督は石原立也、脚本は志茂文彦である。ライトノベルが原作であるので、涼宮ハルヒシリーズの作者、谷川流が原作者である。2009年に放送された涼宮ハルヒの憂鬱を見終わり、Netflixにアニメの続きのような映画があったので気になって見た。

因みに2009年に放送されたアニメ版涼宮ハルヒの憂鬱、全28話もNetflixで見ることができる。面白いのでこの映画を見る方はまずそちらを見ることをオススメする。映画の時系列もアニメ作品の後となるため、アニメ作品をまず見ることですんなりと映画の内容も入ってくるだろう。

この映画はクリスマスシーズン真っ只中の学校が舞台である。メインヒロインの涼宮ハルヒと主人公のキョンもクリスマスに向けてクリスマス会の準備を行おうとしているところであった。そんな平穏な日々を暮らしていた主人公たちであったが、ある日突然、涼宮ハルヒが主人公の前からいなくなってしまう。

メインヒロインがいないのだから、主人公は驚き困惑する。原因はなんなのか、涼宮ハルヒがいない世界は一体どんな世界なのかを考えていく。そんな中で、いなくなったはずの人が現れたり、涼宮ハルヒと仲の良かった人たちの記憶から自分や涼宮ハルヒのことが消えていたりと、不可解なことが判明していく。

視聴者のメタな視点から見ると、なんらかの方法で元の世界に戻るか、涼宮ハルヒに会ってとりあえず解決するだろうという考えが出てくるかもしれない。解決するには何が必要なのか、誰がこんな世界を作り出したのか、その意図は何なのか、などなど、、、と考えていくと、この作品を楽しめるのではなないだろうか。また、前作のアニメと比較して、涼宮ハルヒの影響を受けていない登場人物像の相違点を見ていくとより楽しめるだろう。

この作品を見るにあたってやはり大きな壁となるのが、背景設定であろう。2009年に放送されたアニメや原作を見なければ、楽しんでみることは難しい。アニメの中にある第1話涼宮ハルヒの憂鬱Ⅰから第6話涼宮ハルヒの憂鬱Ⅵ、第12話エンドレスエイトⅠ、第19話エンドレスエイトⅧを見ていただけると最低限楽しめると思われる。

もうアニメを何話も見ている時間なんてないんだ、という忙しいという人もいるだろう。そんな人は2006年に放送されたアニメの第1話であり2009年版では第25話に当たる朝比奈ミクルの冒険 Episode 00 だけとりあえず見て欲しい。この話で気になったりしなければ、一旦置いて第1話を見ることをお勧めする。

もうここまできて興味の湧かなかった方は今見るべきではないと考えられる。数時間、数日、数年置いて、気になったときにでも見ていただきたい。

私が生きることができるようになります。