ちょこさん、DEKAPAI辞めたってよ。
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
早いもので、気が付けばもう2024年です。
2023年のうさぎ年が終わってしまったのは少し物悲しい気もしますが、今年もうさぎ年なので去年に負けないくらい良い年になればいいなと思っています。
◆はじめに
さて、今回はいつもの有益noteではなくて、ちょこさんからのお知らせnoteとなります。
先日、予告編ということで簡単なご挨拶をnoteとTwitterで流しておりましたが、ちょこさん最近、某DEKAPAIファームを退職しておりまして。
なんだかんだこの業界で10年選手くらいにもなってくると、いろんなことが見えてきたり気になったりやってみたくなったりしてくるものです。
最近、ちょっとセンセーショナルなニュースが多いものの、特に身の回りで何かきな臭いことがあったとか、昇進できなかった腹いせだとか、業界水準を大きく超えるようなお金で一本釣りされたとか、そういうのではないのでご安心ください。
本当に思いもかけないタイミングで良い縁に恵まれたので、ここはひとつ新たな環境に飛び込んでみようかな、と。
そんな感じで、ちょこさんが何を思ってこのタイミングで転職するに至ったのか、そして今何を思って働いてるのか、気の向くままにしたためました。
- 注意事項
そしてちょっとだけ注意事項です。
このnoteはよくある「退職エントリ」的なものではないので、
・ちょこさんの過去の勤務先、そして現在の勤務先も明かしていません
・何か暴露をしていたり、コンプラ的によろしくない情報を取り扱ったりもしていません
・「最高の仲間たち!(ドン!)」みたいな感動ストーリー的なものもありません
・日ごろのTwitter上、note上での活動スタンスのとおり、基本的に特定のファームに肩入れしていることもありません
・ひたすらちょこさんのお気持ちだけが書かれています
・転職のコツみたいなのは書いてあるかもしれません
そのあたり、ひとつよろしくお願いしますね。
◆最近のちょこさんについて
- 結局、ちょこさんは今どこで何をしているの?
ちょこさん、今はとある日系の小さなブティックファームで、パートナーとかマネージングディテクターとかプリンシパルとかそのあたりのタイトルで、提案もやればデリバリーもやれば採用もやれば育成もやれば組織作りもやれば…という感じの泥臭さの極みみたいな働き方をしています。
「結局またコンサルかよ」ってところではあるのですが、ちょこさんこの仕事なかなか好きみたいです。
ていうかアレです。
そう、ちょこさんが日ごろからあまり推奨していないファーム to ファームのタイトルアップ転職みたいなやつです。
世の中、切り札の使いどきってものがありますからね。
とはいっても、ちゃんと前弊社でプロモーションもし、そのタイトルで複数案件のデリバリー実績も残し、「いつでも出戻りOK!」というお言葉もいただいたうえで新天地に移ってきたので、ファーム to ファーム転職をするときのキャリア上のリスクは十分潰しこめているはずです。
安心していただいて大丈夫です。
- ちょこさんは今までどこで何をしていたの?
某グローバル系の…要はDEKAPAIのどこかのマネジメントコンサルティング系のラインで、シニアマネージャとして提案、デリバリー、採用、育成、組織内の管理運営タスクなんかをひたすらこなしていました。
最近は規模大きめの業務改善系案件が多かったですね。
大手ファームだとシニマネくらいからようやく、組織運営に携わることが増えてくるのですが、お金や稼働率の管理、アサイン調整、新卒/中途の採用やオンボーディングなどなど、組織の管理運営のためのロジ回りをそれなりの解像度で経験できたのはありがたかったです。
ちょこさん、キャリアの中で監査法人の経験が結構長かったのと、事業会社のコーポレート部門での管理職経験もあるので、そのあたりの仕組みとしっかり向き合うの、結構好きなんですよね。
コンサルって割とそういうの苦手というか嫌いな方も多かったりするので、ロジ回りをちゃんとできるのって地味に大事です。
もちろん、自分が出来ることの範囲を超える事象が起きて上位者に出てきてもらわないといけないシーンもいくつかありましたが、ざっくり1学級分くらいの規模の組織の指揮を取りながら運営していくことから得られる学びはそれはもう毎日がコイン満載のボーナスステージみたいな状態でしたね。
ちょこさんチームに(知らずのうちに)入っていただいていたマネージャ、スタッフ層の皆様、本当にありがとうございました。
色々とありましたが、皆様にもよい経験を積んでいただくことができたのではないかと自負はしております。
- なんでこのタイミングで転職したの?
ひとことで言うと「運と縁が重なった」からです。
そして、その「重なった運と縁をちゃんと掴むための日ごろの準備も怠っていなかった」という面もあります。
特に前弊社を持ち上げたり擁護したり良い面を誇張したりする意図はないのですが、何か大きな不満があったわけでもなく、パフォーマンスに限界を感じたわけでも、昇進や高評価が望めなくなったわけでも、リストラの危機が見えてきたわけでもなく、自分としては順風満帆な状態で働けていた、と思っています。
あ、もちろん、小さな「こうだったらいいのにな」みたいなものはいろいろとあることにはありますよ。
DEKAPAIクラスの規模になってくると、グローバルファームとしてのグループ全体の動向やブランド上の制約みたいなものはやっぱりありますし、未経験/微経験層の育成どうするのかとか、もう業界全体の課題みたいなものも当然あります。
でもそこは"ファーム所属のコンサルタント"としてはそれらを所与のものとしたうえでどうやって戦っていくかを考えていくのが仕事なので、それはそれ、という話に過ぎなくはあるのですが。
なので、そういう課題があることも織り込んで、良い感じで働いていたというところです。
でも、そこに何の因果か、運と縁が重なってやってきたんですよ。
新弊社の採用責任者も思わず「おい、君、こんな人材いったいどこで…」と言っていたであろう、あのプラットフォームの方面から…。
ちょこさん日ごろから、転職市場に対してはかなり色々とオープンにしておくスタンスでいるので、特に転職の意思がなくとも転職エージェントの方と定期的に情報交換していたり、面白そうな企業からメッセージが来たらとりあえずカジュアル面談だけ受けに行ったりしています。
DEKAPAI内の競合、FAS、中堅系、ブティック系、スタートアップ系、事業会社スピンオフ系…と結構な数ファームの方とお話させていただいたと思います。
あまり込み入ったことは書けないのですが、その中の1つ
・自分ができること
・そのファームに足りていないもの
・自分に任せてもらえるもの
・自分が持っていないもの
・そのファームが持っているもの
・自分が今後やりたいこと
・そのファームの今後目指している方向性
・そのファームの現在のステージ
あたりが綺麗に重なるところがあったんです。
ここは超手前味噌ながら「自分が入ることによる相乗効果がものすごそうだな」と思ってしまうところです。
そして、そんな環境から得られるものを考えると「コインが更に増えたボーナスステージに突入できそうだな、難易度は格段に上がりそうだけど」とも。
そう、もうどこかの学習塾のCMばりに「今でしょ」って声があたり一面に響き渡るような瞬間です。
移る先が小さなブティックファームなので、大手と比べるとプレゼンスはじめ劣る要素も多々あるものの、ちょこさんプロの転職家なので今更環境を変えることへの抵抗もなく、この業界それなりに経験を積んだあとは「割とどこに行っても何とかなるやろ」の精神を持てるようになったりもします。
そんなわけで『せっかくだからちょこさんはこの「運と縁」を選ぶぜ』という決断をするに至ったというわけです。
そうそう、さっき、DEKAPAIクラスの大手ファームならではの制約、といったことには触れましたが、一方で大手ファームには組織全体として蓄積されたナレッジや仕組みが豊富にあるので、トータルで見るととても良い環境とも言えるんですよ。
その環境的なアドバンテージを最大限に活かしつつそのまま上を目指していくか、それとも新しい環境で色々ショートカットしつつ非連続的な成長を目指すのか、というのは意思決定における論点にはなるのですが、リスクが一定に抑えられるという前提があれば、そこから先はもう好みや価値観の世界ですからね。
万人に適用できる話ではなく、ちょこさんの価値観が後者よりだった、というだけです。
さらに、ものすごく身も蓋もないことを言うと、コンサルファームって出戻り上等なカルチャーもあるので、本当に万が一億が一の事態が発生したら素直に古巣に出戻るって選択肢も実はあったりしますからね。
それまでは「いつでも戻ってきていいからね」と声をかける立場であることが多かったのですが、今回はその言葉をかけていただく側になったというのもとても感慨深いことではありました。
まぁ、そういう言葉を交わしておきながら、お互いに全然違うファームや事業会社の企画部門あたりで再開する、そして事と次第によっては片方がコンサルで片方がクライアントとして対峙…、なんてこともよくある業界ではあるので、もし仮にもう戻るつもりがないと思っていたとしても、最後まで人間関係はちゃんと作っておくに越したことはないです。
これから転職を考えているコンサル各位も、そこだけはちょこさんとのお約束ですよ。
- ちょこさんが今後やりたいことってなに?
ちょこさんもともと、「こういう課題を解決したい!」とか「こういうビジネスモデルを作りたい!」という強い思いがあってコンサルになったわけではなく、巨大なピタゴラ装置を楽しく組み立て続けるような仕事を探していたらコンサルの世界に流れ着き、気が付いたらすっかり定住してしまっていたタイプです。
なので、抽象的な表現としては「大きくて綺麗なピタゴラ装置をたくさん組み立て続けていくこと」がちょこさんのやりたいことになります。
オペレーション設計とか組織設計っていわばピタゴラ装置の設計ですからね。
クライアント向けに提案やデリバリーもやりつつ、自社組織のアレコレの設計や管理運営まで手を出していく。
うん、まさにピタゴラ装置の極みだと思います。
そしていつものアレですが、究極的には、今のご時世の事情も踏まえ、持続可能性をもちつつも戦闘力を短期間で一気に高めていけるような仕組みを持ったファームを作り上げていきたいって感じですね。
ちなみに、似たようなことをこっちのnoteでも語っていたり、その先にリンクのある対談記事でも語っていたりしますので、よろしければご一緒にどうぞ。
出身ファームやその競合である大手ファーム各社には感謝の心と敬意を忘れず、これからは挑戦者の立場として、コンサル業界の成長と発展、そしてクライアントへの高いバリューの提供に貢献していきたいものですね。
というわけで、まだまだしばらくはこの業界で色んな挑戦を楽しみながら生きていくことができそうです。
◆その他、よくありそうな質問
- ところで、いつも言ってる「コンサルやるなら大手行っとけ」ってのはどうなるの?
結論から言うとそのスタンスには変化なし、です。
未経験採用バブルが落ち着きを見せ、今後は各ファームとも厳選採用の色合いと高めていく…ということを書こうとしていたら、なんかものすごい記事が飛び込んできました。
アクセンチュア、マネージャ以上の候補者を対象にリファラル採用の紹介報酬を8倍に、ということらしいです。
具体的には、リファラル成功したら320万円の報酬だそうで…。
未経験採用ばかり拡大していないで、いい加減デリバリーをリードできるマネージャ層の強化に舵を切った、ということでしょうね。
とはいっても、大手ファームではその規模を維持するためだけでも毎年数百人単位の採用は継続しないといけないので、程度の差こそあれ「大量採用」と言える状態は続くものとは思います。
就活や転職活動におけるコンサル人気の高さも踏まえると、多くの場合、仕組みが整っていてある程度「育ててもらえる」ことも期待できる大手ファームに行っておくのが最適解、という見解が変わるものではないというのがちょこさんの持論です。
そしてこれも日ごろ呟いているスタンスと変わりないのですが、
・既に十分なスキルが身に着いている、ハイリスクハイリターンの環境に飛び込んでいっても生き残っていけるシニア勢
・一昔前のコンサルファームに入っても普通にハイパフォーマーとしてやっていけそうな、今の大手の仕組みがかえって枷になりそうなガチ優秀な若手勢
なんかはファームの規模や看板に拘り過ぎることはなく、自分が全力でコミットし、楽しみ、そして成長いていけそうだ、というファームを選んだ方がトータルではよいのかも、とも思います。
ただし、後者の場合は、大手の仕組みがない分、徒弟制度に近い形で「誰のそばで働くか」という環境の違いがクリティカルになってくるので、そのあたりは注意が必要です。
- アカウント名の"外資系うさぎ"は変わる?
次は日系ファーム勤務になるのですが、ちょこさん、キャリアの大半を外資系やグローバル系の環境で過ごしてきているのと、これはもうこの名前で広く定着してきていると勝手に思っているので、"外資系うさぎ"を冠したままでいきます。
安心してください。
アカウント名は変えないですが、そろそろオリジナルのうさぎアイコンは欲しいなとも思っていたりするので、その筋の方、いらっしゃいましたら見積もりなどいただけると嬉しいです。
- ちょこさんリファラルの再開予定は?
こちらそろそろ再開します!
レポートラインやアサインが固定されているわけではないので「常に」というわけではないですが、普通にちょこさんと一緒に働くことも多くなることが想定されます。
ただ、DEKAPAI各社と比べるとやはり規模に圧倒的に劣るので
・仕組みやナレッジなど足りないものは自分たちで作っていく
・現状はまだ未経験者を手取り足取り育成できるステージになく、入社後すぐから立派な戦力として前線に出ていける
・インダストリーやテーマ、戦略策定や実行支援、開発フェーズのPMOなどありとあらゆる案件に対し速やかにキャッチアップできる
ことが必要となってくるところだけ、注意が必要です。
まぁ、コンサルってそういうものだといえばそういうものなのですが。
同時に、DEKAPAIというデカいグローバルファームならではの
・数十人が一気に動く超大規模案件
・他国のメンバーと一緒に動く想定のクロスボーダー案件
みたいなアサインは当面ないので、そのあたりの期待値を適切なレベルにしておくことも必要です。
そんな感じで、現状は経験者、しかもちゃんと経験を積んだシニコン~マネ相当以上という縛りにはなりますが、リファラル窓口は開いておりますのでご興味ございましたらTwitterのDMまでご連絡くださいまし。
さすがに報酬は業界水準でベンチマーク取ってるのと、生還の保証がないレベルの激務はこのご時世どこでもNGではあるのですが、
という募集文面が刺さりそうな、困難な環境においてもブルドーザーのごとくあらゆることを地ならししながらドライブしていきたい、パワーとスピードを兼ね備えたタイプの方々と一緒に働けるとちょこさんとしてもとても嬉しいですね。
求む、コンサル。
◆さいごに
というわけで、ちょこさんはDEKAPAIの地から一旦離れ、新しい環境で結構楽しく色んなことに片っ端から手を出しているところです。
ちょこさんのスキル/ステータス振りはファイナルファンタジーなら赤魔導士、ドラゴンクエストならサマルトリアの王子、ラグナロクオンラインならスーパーノービス、なタイプなので、引き出しと手数を増やしてフットワークの軽さを鍛えていくことで戦闘力が上がっていくのが特徴です。
竜騎士や賢者を極めている方々には単体の専門性では全くかなわないのですが、結構手広く実体験の裏付けも伴う形で色々できるので、これからもそういう生存戦略でこの業界を楽しみながら生き抜いていきたいものですね。
以上、ちょこさんからの大切なお知らせnoteでした!
Twitter上、note上での活動方針は変わりませんので、今後ともちょこさんのことをお気軽にご愛顧いただけるととても嬉しいです。
ちょこさんのことを応援していただける方、お酒とか甘い物とかミッフィーさんグッズとか差し入れていただけるとちょこさんのQOLが絶好調な感じになりますので、よろしければ何卒…。
ご意見、ご要望、取り上げてほしいテーマのリクエストなどはこちらからどうぞ!
ではまた次回!
いただいたサポート代はもれなくチョコレート代にあてさせていただきます!