見出し画像

父親探しはもう古い

てんちむさんが母になったことを報告する動画を上げていた。
選択的シングルマザー予備軍として、このことを即座に記事にしないわけにはいかないので投稿する。

彼女の動画は、素晴らしい内容だった。
また、彼女がとても美しい姿で戻ってきたことについて、コメント欄は騒然としていた。自らの手で幸せを掴んだ自信に満ち溢れた母は美しいのだ。

私はてんちむさんを良く知らないが、動画を見終わったあと彼女の親戚であるかの如く泣いていた。
勇気をもらったのだ。

多くの世論はこの少子化のご時世に、子供を産んでくれたことを讃えている内容が多かった。
でも中には、子供は夫婦で育てた方が良い、父親に認知してもらって養育費をもらった方が良い、などの意見もあった。

父親が精子ドナーだったら?ってなんで誰も考えないのだろう。
一般ピープルである私ですらドナー精子で妊娠しようとしているのだから、あそこまでの有名人が、最初から自分一人で育てると決めていたなら、精子ドナーを選ぶ可能性は高いのではないだろうか。
精子バンクを利用したかもしれないし、知人にドナーになってもらう方法だっていくらでもある。いずれにしても名前は絶対に公表できない。
恋愛の末の誰かとの子供だったとしても、シングルで育てると決めたなら、その女性の選択なのであり、ガヤは父親が誰かを詮索する権利はない。

父親を知る権利があるのは、子供だけである。

私も子供を産んだら、いろんな人に父親は誰かと聞かれまくるんだろうか。
父親が前のパートナーだと勝手に憶測されるんだろうか。
もしくは私が適当な男性と子供を作ったと思われるんだろうか。
正直にドナー精子の子供ですと宣言したら、日本の社会では冷たくされてしまうんだろうか。

私はそもそも父親の必要性すらも疑問視している。
もちろんいるに越したことはないかもしれないが、子供がやむを得ず父親を持てない状況なんていくらでもあるだろう。逆も然りだ。
そうなったら、母親が父親の分までその子を愛せば良いのではないだろうか。

とにかく、他人による父親探しは法律で禁止した方が良いと思う。
プライバシーの侵害だし、余計なお世話である。

とっくにこの世は進んでいる。
母親と父親が、絶対に両方存在していなければいけない世界は、もう遠い昔の話なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?