無の境地のそわそわ期

昨日まで神秘的な出来事が連続して起きていたが、今日から現実に戻された。
まず、何日も晴れの日が続いていたのに、朝起きたら雨だった。
私の妊活を一番に応援してくれている友人が、一時帰国へ日本に飛び立ってしまった。

さらに昨日まであった、腹痛と腰の痛みと胸の張りと体が熱い感じとおりものが朝めっきりなくなっていた。
お腹や体にあった違和感が一切消えていることに気づいてしまった。

たまに、妊娠していることに気づかない人がいるというが、きっとそれはみんな忙しい人だろう。
無職で暇人で、自分の些細な体調の変化にしか気を配っていない人間が、
着床を気づかないなんてことがあるだろうか。

人工授精は成功率が低いと聞く。
だから期待しない。でも本当は期待している。でも期待しすぎない。でも僅かな期待も良くないかもしれない。
あとで悲しまないように、もういっそ諦めておいた方が良いだろうか。
あと1周期は1年分のお寿司や半熟卵を食べ、妊娠すると飲めないサプリをもうしばらく飲む期間と思って気持ちを切り替えた方が良いだろうか。

今日はだるすぎて、意気揚々と散歩に出かけたり、片付けをしたりするパワーは一切なかった。
化粧もしなかったし、髪もボサボサで、一日中パジャマで過ごしてしまった。
そのだるさは、排卵や着床とかというよりも、精神的なものから来ることはなんとなくわかっている。
元気を出すために、みうらじゅん著の愛読書を家の中で探したが、どこへやったか見つからない。

それでもなんとか、這うように、体温を下げないために、風呂に浸かり、せめてもの思いで一日中着床アップヨガをした。

毎朝の日光浴の儀式が日課だった私にとって、太陽が出ていないからこんなに元気がないだけだろうか。
でも私は本当は雨の方が好きなんだ。
雨は平等に全ての人の活動を制限するからである。
でもこの考えって卑屈すぎる。雨を好きな他の理由を探さないといけない。

それとも落ち込むのはホルモンバランスのせい?

きっとこれが正真正銘の噂のそわそわ期である。
こんなにそわそわ期が地獄だとは思ってもいなかった。

そして、一日考えて、辿り着いた結論。
もう何を考えてもしんどくなるので、無でいることにした。
ただ息を吸って、吐く。
何の目標も立てない。何の振り返りもしない。

でも祈っていないと、ベイビーは来てくれない気もする。
明日はどうか晴れますように。

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