見出し画像

サイアノ和紙作家雑記VOL.47『みつけてもらうため』

4/29から5/5、今年最初の個展開催。
昨日は初日3日前、制作も佳境とはいかず、
フライヤーを置いてもらう為に東奔西走。
一日で250km位走っていた。

個展などの広報はギャラリーが
主体となって行われるパターンと、
主に作家が宣伝するパターンがある。
今回は後者であるが、
バンドマンの初期衝動‼️
純粋なインディーズ活動を
今回は特に目指している。

作品や展示空間は大切な表現なんだけど、
もうひと回り大きな括りで、
個展という活動自体も僕の表現。
その一つが広報活動だと思っている。
何か奇抜なことや派手な手法を
用いるのではなく、
良さそうなお店に行って、
ちょっと緊張しながら説明して
フライヤーを置いて貰う。
ただそれだけなんだけど、
お店もどこでも良いわけではなくて、
個展に来て欲しい人たちが
集まっていそうな場所をセレクトする
(福島の友人知人に情報提供頂いた、感謝)。

今回の個展は自宅のある東京ではなくて、
福島県須賀川市で開催する。
西会津町には和紙づくりに通ってはいるが、
須賀川とは約100km、クルマで約2時間、
違う地域と言っても良い位離れている。
言ってみれば土地勘もない全くのアウェー。
だからこそ一軒一軒足を運び、
拙い言葉かもしれないけれど、
何をするのかを伝えてまわる。
すると、相手のリアクションが
ダイレクトに感じられるし、
ありがたいことに
みんか興味を抱いて貰えたと、
手応えを掴むことができた。
中には深い写真の話になったり。
また、ほとんど初めて伺ったお店だけど、
そのお店の特徴を文字などの
情報としてだけでなく、
自分自身で感じられたことも良かった。
お世辞抜きに全てのお店が良かった。
店主や店員さんの個性が滲み出ていた。
そのこと自体、凄く刺激になり、
展示にプラスの作用をもたらしてくれた。
直に会って話し、雰囲気を味わう。
時間もちょっとはお金もかかる
ローテクかもしれないけれど、
怠ってはならぬことだと実感した。

僕の作品を見つけて貰うって行為は、
サハラ砂漠で針を見つける位の
ことかもしれない。
でも、だからこそ、
ここぞと言うところへ届けに行く。
可能性をちょっとでも広げてみる。

時間的な制約から行きたいお店全てに
アプローチできないことが残念。
心残りではあるが次回に向けた課題として
残りの時間にやれることをやる。
一人ひとりの顔を思い浮かべながら
残りの二日間、最後の追い込みをする。

フライヤーを置いて貰ったお店や施設

西会津国際芸術村

ヒューマンハブ天寧寺倉庫

KUUHAKU

WEEKEND

喫茶店粒

図図倉庫

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?