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本棚にある本を片っ端から紹介するSeason3

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わたしの本棚、まだまだ本が詰まってるんですよ? 本棚にある本の思い出や感想を、気の向くままにつづる自分だけが楽しい企画です。 今年も電子書籍も対象にしています。 本の枕(一文目)… もっと読む
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記事一覧

「この道を通ったことがある。」

はじめての場所なのに知っている気がする。 そういう感覚を「既視感」という言葉で呼ぶと知っ…

「水色というと、あなたはどんな色を思い浮かべますか?」

わたしはね、水平線の近くの透き通った空の色。 ”水”色、なんですけどね。 空の色と、水の色…

「人はどうして本を読むのでしょう?」

本当、なんででしょうね。 寺田真理子著 『心と体がラクになる読書セラピー』(ディスカヴァ…

「イギリスの首都ロンドンの中央部にあるトラファルガー広場。

イギリス王室、と聞くと、いまだにエリザベス女王を中心とした光景を思い浮かべてしまいます。…

「エドガー・アラン・ポーが「モルグ街の殺人」を発表したのは、1841年のことである。…

うん。 あの。 何度も言っているように、わたしはミステリの「なんかおもしろかった」感は覚…

「クイズです。」

しょーーーーーっじきに言いますね。 わたしこの本、電車の中で1時間くらいで読めちゃったんで…

「静寂がー 朽ち果てた遺跡によどむ闇を満たしていた。」

最近久しぶりにスレイヤーズ第三部を読み返したら非常に元気が出たので(人馬事故とノーストさん)、本棚本もスレイヤーズにしようと思いました。 こういうシリアスな前振りだと、よほど物語の佳境でない限り(9巻とか)、シリアスと見せかけてギャグ、というのがスレイヤーズのお約束です。 今回の本はこちら。 神坂一著 『ソラリアの謀略』(KADOKAWA、2008) 前回の戦い、対魔戦で全くの戦力外だったガウリイの魔力剣をどうにかすべく、あちらこちらへと旅するなかで行き着いたのが、「魔力

「「イギリス人は動詞で泣く、日本人は副詞で泣く」といわれている。」

窪薗晴夫編 『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』(岩波書店、2017) 言語が好き…

「洋食屋「円服亭」は、東京都文京区本郷の高台にある。」

研究者、というものに憧れます。 一つのことにずっと疑問と情熱を注ぎ続け、それを仕事にして…

「ところで、「そのなか」はどんな具合だったかと訊ねられれば、私は言下に「素敵だっ…

この書き出し自体は、サルバドール・ダリの著書から抜粋されているもので、なんでこれが使われ…

「もしも、あなたの家に幽霊が出るとする。」

世間は「八咫烏シリーズ」が第9回吉川英治文庫賞を受賞したとのことで盛り上がっておりますが…

「おや、鈴の音がすると思ったら、タラヨウの葉が鳴っている。」

タラヨウの葉、というものがある。 つやっとした長い楕円形の木の葉で、この葉っぱの裏に傷を…

「カールほどの臆病者はめったにいないだろう。」

久しぶりに古本屋をのんびりと梯子していたときに、児童書コーナーの隅にしゃがみこんで、熱心…

「「やめておけ。お前たちの腕ではあいつは倒せん」」

古今東西の変な人を集めまくったかのよーな「スレイヤーズすぺしゃる」ですが、3巻のこれは地味にけっこぉレベルが高い気がします。 神坂一著『ナーガの冒険』(富士見書房、1992) スレイヤーズ短編集3巻目。 思い出しをかねてばーっとページをめくりましたが、まだまだナーガが常識人だな、と思います。 昔は控えめだっったね、ナーガ。 3巻には趣深い変な人が何人も出ていますが、その中でも筆頭はリオル爺さん。 この爺さん、リナを素体にキメラを作ろうとしたり、ナーガをもとにホムンクルス