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30代独身男性、人生を考える【要領悪いアメリカ留学26】

アメリカに来て、精神的に一番しんどい2週間でした。
仕事の中で大きなトラブルが発生して、それに巻き込まれた形になります。
それまでアメリカで働くことに対して、何も文句はなかったのですが(生活に関する文句はたくさんあるw)
この2週間で、アメリカもアメリカだなあと思い知らされました。

太平洋すんごい

本当に気が滅入っていたので、サンフランシスコ西部の北端、Lands end lookoutというところに行ってきました。
日本語ゆる飲みで出会った、日本語ペラペラのアメリカ人の女の子におすすめされました。
現地の人の口コミは信じるタイプです。

元々、それほど明るい人間ではないのですが、
太平洋に圧倒されつつ、気分的な問題か、嫌なところに目が入ってしまいます。
ちょっと前に、Youtubeで「IXION」というゲームの実況を見ていました。

このゲームは地球が生物が住めないような状態に荒廃してしまい、その直前に人類の新天地を宇宙に求め探しに行く物語。
ストーリー上で、地球から主人公を乗せた探査船が飛び立った後に、地球上の人類が期待で湧き上がっていた、その時に地球が、、、、

みたいなプロローグなのですが、
後に人類の遺跡として、最後まで神に祈った形跡が発見されます。

Lands end lookoutの小洞窟

太平洋の息吹のすぐそばに洞窟がありました。
入ってみると、そこは落書きだらけ。
こんなところにも落書きをするのは何故だろう?
これも祈り?

絶賛、病み気のおじさんの嘆きも、昇華するとこんな色になるのかな?とか思いながら歩いて歩いて。


そんな最近はaudibleで人生について考える本ばかりを聞いていました。

マインクラフトというゲームの実況を最近よくYoutubeで観ていて、その中でもとりわけスキルがすごい方がエッセイを書かれているということで聴いてみました。

急がばナナメ おんりー (著)

小さい頃からゲームが得意で〜、とか好きで〜、という訳でなく、
ハマったタイミングで、人との関係性の中からチャンスを掴んで、人気ゲーム実況者になる。。
この方は一人でゲーム実況をするというより、グループの中の一人としてゲーム実況をされてる機会をよく見かけます。
どの動画でも、周りの他の実況者の方から一目置かれ、愛されている様子がすごく伝わってきて、
周りから見て、報われるべき人が(周囲が)いてほしいポジションについている例として、気持ちよく消化できました。


声優、東大に行く 仕事をしながら独学で合格した2年間の勉強術  佐々木 望 (著)

周りのノリから流されるままに声優という仕事に到着。
後に演技論や英語などの習得に目覚めていかれます。
そのように学びの日々から、東大で学ぶことを目指す過程が描かれています。

僕は仕事柄、専門書や論文を毎日読んでいるのですが、
学べば学ぶほど、自分は何も分かっていないことに気が付きます。
そして、あんなことをもっと勉強したい、こんなことを教わりたいという欲が拡がり続いて行きます。
僕もこの姿勢を維持していけるのかな?

後半で、東大の文化一類のなかで法学に進学したきっかけとして、東大で受講したある講義とその先生の出会いを挙げていらっしゃいました。
真摯に広く学問と向き合う中で、素敵な出会いを果たされている様子はドラマのワンシーンのようでした。

本を聴きながら、学問への姿勢について確認する契機になりました。
まだ読めてないけど、ブログも気になります。


JK、インドで常識ぶっ壊される  熊谷はるか (著)

アメリカに来てからよく思うこととして、
「この人は幸せなのだろうか?」

家の近くに、あまりよくない系の施設があって、
昨日その前を通ったら、狂ったように踊る、同世代くらいの女性がいて、早歩きでスルーしてきた。

画面や文章の向こうの側じゃない、本当に目の前にあること。
ドラッグや銃というのは、この街には本当にある。
たまに道に落ちてる注射器や、銃事件発生のメール。
鼻が落ちるような臭いのテントで暮らす人々、
目の前で本当に起こっている全部本当のこと。

本書では、日本で普通に暮らしていた女子中学生がインドに移住することになり、見て感じたことがまとめられています。
インドにも階層社会は未だ根強く残っていて、一般家庭がメイドや運転手を雇うなど日本では考えられないことが、その人たちの雇用機会を創出するために求められる社会。
宗教の訓戒が常識として浸透している生活。
そして3000人に対して、トイレが70個程度しかないようなスラムに住む子供たち。

メディアを通じて知るのは簡単です。
でも、本当の当事者意識として受け止めるのは、目の前にいかないとなかなかできないのかもしれない。
僕自身の経験した衝撃と照らし合わせながら、
飛んできた常識の欠片に、世界を旅することへの意義を突きつけられた気分でした。

生きていることが幸せ。
衣食住、極端な欠落なく過ごせる幸せ。

だけど、満ち足りないし、乾いているのはなんだろう。


色々考えたけど、ここまで疲れた時に、
美味しい果物とハイボールと、何も考えずに笑えるコンテンツが見つかれば、
そこに僕の「幸せ(仮)な休息地」が出来上がる。

おなか壊すから毎日は食べれないけど、カロリー大事。
観光で来た人にはおすすめしない、生活にはちょうどいいthe meltのハンバーガー

ここまで考えたことを台無しにするような夜を過ごしたら、
またリスポーンして考えを掘りに行こう。
ここまで書いた僕が、セーブしておいたので。

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