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アメリカの学会に参加してきた!【要領悪いアメリカ留学29】

ここしばらくは学会発表に向けての作業で忙しかった。。
アメリカ来て一年ちょっとの研究成果を発表しに学会に行きました。

どれくらい成果が出てるかと聞かれると、小さい論文がギリ書けるかどうか程度ですが、
ボス的にはそこそこのデータでいいから毎年誰かを派遣したいらしく、今年は僕がラボから1人で行くことになりました。

入り口にあった記念ボード

北米神経科学会(Society for Neuroscience)が主催する世界最大の神経科学の学会Neuroscience2023、
日本の神経科学会もなかなか大きい規模で、幕張メッセとか神戸のポートランドとかでやるような学会(来場者約6000人)ですが、この学会にはボス曰く30000人来る学会らしい。。。!
一年に一回、ワシントンD.C.(東海岸)→シカゴ(中部)→サンディエゴ(西海岸)の持ち回りで開かれていて、今年はワシントンD.C.での開催でした。

僕にとっては、初めて行く東海岸!
普段生活しているサンフランシスコと何が違うのだろう?とワクワクしながら出発したのでした。

会場周り

飛行機で約5時間。
サンフランシスコ国際空港を11/9(木)朝8:30に出発して、ワシントンダレス国際空港に着くと16時(時差3時間)
そこから電車で1時間かけて市内に向かいます。

空港駅を出ると綺麗な夕焼け

神経科学会は、僕のような基礎生物学の研究から、分子生物学、心理学、薬理学、疾患研究など多岐にわたる分野で構成されています。
そのため、特定の分野に特化したサテライトカンファレンスが開かれることがあります。
今回は学会の前日、11/10(金)に開かれる聴覚研究のサテライトでも発表することになりました。
全77演題、300人くらい?のそこまで大きくない会ですが、世界の超有名ラボが一同に解していました。
日本からの発表はありませんでしたが、アメリカの大学で独立している日本人の方と、そのラボの日本人研究者の方とお話しすることができました。

あたし、ようやってる

先月に自分の大学内の所属部局(医学部耳鼻科)での発表では2時間いて2人しかきて来れなかったのに、
今回は2時間ずっと人が途切れず、喉がちぎれそうになりました(日本にいた時もだいたいこうなる。喉よわよわ)

夜はその日本人ラボのポスドクの1人とご飯に行きました。
その方は来春、日本の研究機関で助教になるそうで、行き先を聞くと、超よく知ってる、夏に帰国した際に会いに行った先生のところでした。
世の中狭い!!

夜にホテルに行くと、ロビーで豚キムチラーメン食べてる人に声をかけられました。
シニアの日本人の研究者の方で、視覚を研究しているらしく、うちのラボの隣の先生のことをよく知っていました。
世の中狭い!(再)

2時間日本語で研究の話をする貴重な夜になりました。
(立ち話のつもりが楽しくて、終わったらずっと立っていたので、生まれたての子鹿みたいな脚になってました。若返り。)

翌11/11(土)、学会初日が僕の発表日でもありました。
設置の際に、発表用ポスターが破れてしまって、「うわー」ってボスと話してたら、
「結果が最先端過ぎて、議論が白熱してしまったって言っとけば?」って言われました。
これがアメリカンジョークかw

学会自体は日本人の方もちらほらいらっしゃっていて、かつての日本の所属機関の知ってるラボも発表していました。
僕の発表にも、同じホテルに泊まっているシニアの研究員の方をはじめ、数人の日本人の方も来てくれました。
発表中に、日本人の方であっても英語で話さないと、後から周りの非日本人が参加しづらいだろうと気が付き、
リクエストない限りは英語で全部行うことにしました(これは今後も気をつけようと思う。。)

僕にとって、パワポのプレゼンテーションじゃなくて、ポスターを使って研究発表をしたのは、コロナ前以来だったので、この発表は、自身の勘を取り戻す有用な機会になりました。
また、ほぼフルで英語の発表したのも初めてだったので、少しは英語できるようになったんじゃないかと成長を感じられ、充実した時間を過ごせました。

学会ではたくさんの企業がブースを出展。こんな小さい二光子顕微鏡あるんだ!

ボスやボスの友達だったり、
同じホテルの日本人の先生と夜ご飯を食べて過ごした、
5泊6日のワシントンD.C.出張は、大きなトラブルなく(飛行機は往復どちらもトラブったけど!w)終了し、サンフランシスコに帰れて安心しました。

空港から電車で最寄り駅に帰ると、
大きな金網が道を塞いでいたり、デモしてたり、
あれれ?

そう、現在サンフランシスコではAPECという国

際首脳会議が開かれているのです。
会場はサンフランシスコ講和条約で有名なオペラホールかと思ったら、
家から徒歩5分、普段は学会などが行われる会議場。
我が家も警備強化対象地域にギリギリ入ってしまい、周りが封鎖されてしまっているのです。。。
愛知県民的に言うと、国際会議場センチュリーホールでそういうでっかい会議があって、日比野ら辺が封鎖されてるイメージ。
普段は10分で帰れるのに、30分かかるなんてぇぇ

いつも活気のある交差点が封鎖されて通れない。。。

この記事ではビジネストリップのビジネス部分に焦点を当てましたが、
次の記事では、ワシントンD.C.の観光の部分を紹介していこうと思います。
とりあえず、久しぶりのおうちを満喫しますーーー(インドア派)

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