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北関東訛りでもシングリッシュでも苦労する、歌うときの言葉のアクセント

こんにちは。日本では今、ツバメが子育てする時期ですね。と思っていたら、もう雛が飛び立つ時が来たようです。滞在先の近所のツバメの巣が気付いたら空になっていて、近くの電線にツバメたちが止まっているのを見つけて、もしやあの子たちかな?、と思いました。

ツバメ、実はシンガポールでも見かけるんです。日本の冬の時期になると、シンガポールなど暖かい地域で冬を越す模様。はじめてシンガポールで見かけた時はびっくりしました。

空になっていたツバメの巣
この巣にいたのは、もしや君たち?

母語の言葉のアクセント

今回は、言葉のアクセントのお話です。

みなさんがお住まいの地域、みなさんが話す言葉に、訛りはありますか?

私は北関東育ちで、北関東訛りでしゃべる人たちに囲まれて育ちました。地理的に近いためか、北関東のアクセントは、東北訛りに近いです。同じ県内でもエリアによってイントネーションや語尾、使う方言や言い回しが微妙に違うのですが、全般的に、言葉のアクセントは後ろ。ひとつの文章のイントネーションも後ろ。

はじめて訛りで苦労したのは、高校時代、コーラス部に入って日本語の曲を練習していたときです。

「あなたたちは歌うときも訛っている。曲は歌詞の自然なイントネーションに沿って作られているのだから、余計なアクセントをつけないこと」

こんな指摘を受けて、衝撃でした。自分が訛っている自覚はなかったし、歌うときにもアクセントが訛りに引っ張られてるとは思いもしなかったからです。

それからは、気をつけるために、楽譜の歌詞のアクセントの位置には濃い色を付けたり。逆に、北関東訛りでありがちな助詞を強く長く話す歌い方にならないよう、助詞は軽く短く、を意識するように、薄い色を付けたりしました。

平成15年度全日本合唱コンクール課題曲集
F4 [女声] 谷川俊太郎 詩 三善晃 曲 女声合唱とピアノのための「四つの愛のかたち」から 「あげます」。
アクセントはピンク、助詞は水色を塗りました。

シンガポールでもあった!アクセントの悩み

先日のシンガポールの合唱団での練習でのこと。この日は、はじめての曲。ラテン語曲、”SANCTUS”を練習。

そこで練習指導者から衝撃の一言。

”SANCTUS”のアクセントはここ(A)。SANCは強くて、TUSは弱い。シングリッシュ(シンガポールで話されている英語)とは反対だね。ここ、要注意!

えー!ここでも歌うときと母語とのアクセントの問題に行き当たるのか!!

と1人衝撃を受けました。

たしかに、シングリッシュの言葉のアクセントは後ろ。たとえば”Sorry, sorry !”と言うときには、”ソーリー、ソーリー !”と後ろにアクセントが来ます。

シングリッシュについて、実際に聞いてみたい方は、よかったリンク先の動画を見てみてください。アメリカ英語、イギリス英語とアクセントが違うことがわかるかと思います。

おまけ

栃木県の合唱祭を聴きに行ってきました。合唱祭には何度か出たことがあるので、懐かしい!都合がつかず、ホールに着いたのは合唱祭終盤だったのですが、たくさんの合唱団がステージに集まって歌った最後の全体合唱の曲、谷川俊太郎 作詞、三善晃 作曲の「生きる」、素晴らしかったです。

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