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外国ではじめて合唱の練習をするときに思ったこと(言葉の問題 前編)

前回前々回の2回に渡って、シンガポールで合唱団を探して、入団したことをお伝えしました。

今回は、はじめて外国(シンガポール)で合唱の練習をするときに、言葉の面でどんなことを思ったかをご紹介します。

私はもともと旅行が好きだったので、大学では英語のコースを選択し、バイト代を貯めては海外旅行へ。あとは、仕事で海外にいて、日本人以外のひとたちと英語でメールや打合せをする環境にいたことが、通算約2年。必要に迫られて、Berlitzに通い、ビジネス英会話を半年間集中して学んだこともありました。つまり、旅行や仕事などの一部の分野では多少英語が使えますが、決して英語が流暢というわけではありません。

そういえば、英語で音楽・合唱のレッスンを受けるのははじめてだった

日本で合唱団に入っていたとき、幸運なことに、海外から来日した指揮者のオーケストラの演奏会に出演したことがありました。リハーサルでは、指揮者は英語で話します。指揮者の意図を的確に理解して、日本語に訳してくれる団員がいたので、そのときは何も困りませんでした。

小節、音符といった単語は、そのときに覚えましたが、その他の語彙は私にはなし。不安…。

でも、最初から完璧を目指していたら、なにも始まりません。ちょっとはずかしいけれど、できない自分を受け入れることにしました。

躊躇する気持ちは、ありました。大人になるとなんでもできて当たり前になってくるので、「言葉がわからない」環境に自分を置くのは、なかなか勇気が要ります。自分の意思があるのに、まるで赤ちゃんみたいにそれを伝えられないのも、フラストレーションがたまります。

まずは練習を始めてみて、話の流れや状況から言葉の意味を推測して、わからない言葉はまわりの人に聞いたり、調べたりして身に付ければOK、という合格ラインを自分で自分に設定しました。

できない自分との向き合い方

You need time to get used to it.
(慣れるのに時間が必要だよ)

シンガポールに転勤したとき、インド英語がわからなくて、心のどこかで焦って自分を責めていた時期がありました。そんなとき、昔の仕事仲間が私にかけてくれた言葉です。

仕事を辞めて地元に戻ると聞いて、彼女に電話をかけたときに、「最近どう?シンガポールでの仕事は慣れた?」と聞かれて、冒頭の言葉をかけてくれました。私のほうが逆に励まされました。しっかり者で、思いやりのある彼女らしいです。彼女と仕事をしていたのは、香港にいた頃。その頃、仕事も生活も何もかもが英語、という体験をはじめてしたのでした。できることが少しずつ増えていった当時の経験と、彼女がくれた言葉は、それ以来お守りのようになっています。

前向きに一歩踏み出したら、可能性が広がるはず。最初はできなくても、慣れるのに時間が必要なだけ。気楽に慣れるのを待ってみましょう。もしあなたが何かをはじめるのに迷っていたら、これ、おすすめです。

続きは、また来週。

おまけ1

夏バテしていませんか?先週、疲れていたときに、こちらの記事に出会いました。ジュニアオーケストラというものがあるのですね。記事の最後にYouTubeリンクのある、ベネズエラのシモンボリバルオーケストラの演奏が最高です。曲は、ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の「マンボ」。これを聴いたら元気がでました!ステージも客席も、音楽に合わせてまるで踊っているみたいです。

おまけ2

明日に迫ったNational Dayに向けて、シンガポールでは街のいたるところで国旗を見かけます。

Gardens By The Bayを散歩中に見たライトアップ

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