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次元の高低とはどういうことか

 シャーマン育成ぷち講座と銘打ちましたこちらのシリーズ、今回で三回目となります。今回は俗に言われるところの「高次元」「低次元」ってどういうことか? について触れてみます。

 SNSなどでも多く目にする「高次元霊」「低級霊」といったようなワードですが、では高次元とはどういうことか? というような疑問に対して、具体的な返答をかえしてくれる自称霊能者というのも少ないのではないでしょうか。三次元が〜、五次元が〜、などというような説明をうけても、実際のところ分かりにくいのではないかと思います。
 
 まず、自分がいるこの物理世界を軸にして上下に階がのびる高層マンションがあるものと仮定します。なお、この高層マンションは地上階地下階いずれに移動するにも手段は階段での昇降しかないものとします。エレベーターやエスカレーターといったものはありません。また、いずれの階にも生活基盤となる諸施設がともなうものとします。つまり、他の階に移動する必要なく生活を送ることが可能です。
 さて、このような環境のもと、自分であるならばはたして地上階地下階それぞれ何階までの往復であれば可能であると考えるでしょうか。それぞれ二、三階程度であるならば往復も比較的に容易かもしれませんが、十階ともなるとちょっと怯みませんか? ちなみにわたしは以前勤めていた職場のビルで六階までの往復を余儀なくされたことがありましたが、できればもう遠慮したいところでもあります。十階単位での階段昇降往復、しかもわざわざそれをする必要もない環境であるとするならば、正味な話、酔狂な人などしかしないのではないかと個人的には考えます。もちろん断言はできませんが。
 繰り返しになりますが、各階には障りなく生活するための基盤があるものとします。スーパーやコンビニ、書店や映画館やショッピングモール。ファミレスやラーメン屋さんやカフェ。様々が揃い踏みで、わざわざ足をパンパンにしてまで他の階に行く必要はありません。とはいえ、近接している階であるならば興味本位で訪れてみたくなる事もあるかもしれません。もしかしたら自分が属する階にないショップがあるかもしれないのだし、探していたあれこれが近接する階に属するショップにあるかもしれない。そうなると、中にはガッツを見せて五階あるいは十階ぐらいの往復で階段の昇降をする人も出てくるでしょう。
 ただしそういった行動には筋肉痛や疲労といったものが付随するパターンが大半かとも思われます。 
 しかし、そういった情報も、階が離れれば離れるほどに伝播しなくなるものでもあるはずです。地表階から二十階、あるいは三十階と離れれば離れるほどに相互間での交流は薄くなるかと思われます。交流する必要が皆無であるためです。もしかすると中には二十階や三十階から地表階を訪うものもあるかもしれませんが、それは「自分の持つ情報を教えねば(なお、聞かれてすらいない)」といった承認欲求モンスターのような存在でしかありません。つまり、およそ同じ階では誰からも相手をされていないような問題人物であることが大半です。それはわれわれが属する世界でも同様ではないかと思います。
 つまり「私のところにいる高次元霊(神霊、ハイヤーセルフ等々)は色々なことを教えてくれる」というような霊能者も少なくありませんが、そのほとんどは自己主張したい、あるいは他からの肯定がなければ存在を保つことすらままならない低級なものでしかありません。要するに、真なる高位存在ではないというオチにいたります。

 地表階に属するわれわれが地上高層階もしくは地下深層階に属するものに接していくための手段として、われわれが比較的近く接することの出来る地上五階地下五階あたりに属するものに伝達を依頼する、といったものがあります。地上地下五階のものは地上地下十階(われわれから見た際には十階相当でも、五階に属するかれらから見ると五階ぶんの移動でしかありません)のものに接しやすくあります。そうして地上地下十階のものはさらに地上地下十五階に属するものに伝達していく、といった流れを延々と繰り返していくのです。
 これは仏教的に考えるならば御眷属を通じ上に届けてもらうというものになりますし、キリスト教的にはマリアを通して天の教会に届けてもらうといったものになります。
 もちろん、接していく存在の選別は確りする必要がありますし、接する存在の質を見極めていくセンスは当然に問われるものとなります。それはまたわれわれの本質も問われるものとなります。

 ひとまずは以上のようなものとなります。次元の高低などに関しては、おそらくはこのように考えると分かりやすくなるのではないでしょうか。

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