読書感想文『箱男』安倍公房

あらすじ

箱男なるものがいる。
町中にある段ボールの山の中に潜んでいるのがそれだ。
箱男はメタルギアソリッドのスネークのように箱の中で暮らす。
しかし違う点がある。
箱男は隠れない。
町中に箱男がいても誰も触れないのだ。
否触れてはならないのだ。
箱男は中から外を覗く。
外には何があるのか。
中にはなにがあるのか。

絡み合うストーリー

箱男のあらすじを書くのはかなり骨が折れる。
物語全てが重要であり。不要でもあるように感じられるからだ。
考察のし甲斐もあるがそれらもナンセンスに思える。
思ったことを綴っていく。

帰属する事への執着

人は集団に帰属することを快楽に感じるらしい。
箱男となり社会とのつながりを切ったはずの男もそうだ。
箱男である権利を金で売り、箱男に戻れなくなったとき。
自分が箱男でありたいと願った。
誰でもなくなりたかったはずが箱男になりたがる。

見られること見る事

人は見られることより見ることを望む
SNSでもその様相が見受けれる。
こそこそとみることが人としての本能なのかもしれない。

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