私が「超」整理手帳を使い続ける理由

フリーランス塾講師の高橋直巳さんに、「超」整理手帳で仕事をうまく回すコツを伺いました。「超」整理手帳の使い方だけでなく、スケジュール管理のヒントが満載。必読です!

高橋直巳さん
名古屋大学大学院を卒業後、名古屋にて英語専門の家庭教師、医進系予備校の英語講師を歴任。2022年よりフリーランス講師として、医学部受験生をはじめとした志高い学生たちの指導にあたる。
ブログ:http://caseofcases.blog116.fc2.com/


出会いは大学院生時代
ぐちゃぐちゃになったスケジュールを解決

──高橋さんが「超」整理手帳を使いはじめたきっかけはどんなことですか?

高橋: 2009年頃ですから、もう14年ぐらい使っています。当時、私は大学院生でしたが、とにかくやることが多くて、毎日の一つひとつの予定が「その場しのぎ」になっている感覚があったんです。つまり、スケジューリングがうまくいっていなかったわけです。
そこで出会ったのが「超」整理手帳でした。野口悠紀雄先生の『「超」勉強法』を読んで、使いはじめたのがきっかけです。

使い込まれた革製のカバー。
色味は「カバンの中で見つけやすい」というのが理由。
考案者の野口悠紀雄も、同様の理由で目立つ色を推奨している。

──大学院生というと、かなり予定が錯綜しそうですね。

高橋:日々研究に取り組みつつ、論文や発表の締め切りも複数あります。それに修士論文の準備や就活が重なると、いろいろなベクトルの締め切りや予定が凄まじくなってくるんです。そうなるといろいろぐちゃぐちゃになってしまって、普通の手帳では限界が……。

──「超」整理手帳と普通の手帳との違いはなんでしょうか?

高橋:やはり4週間(2ヵ月)が見渡せることです。予定を面でぱっと一覧できるのが、私の中でものすごく心地よくて、ハマりました(笑)。
普通の手帳では、どうしても1〜2週間の予定しか見えません。先々のことが見えていないと、やるべき準備ができなかったり、予定自体を忘れてしまったりというミスが多くなる。1日しか見えない、あるいは1〜2週間しか見えない手帳では、本当の意味でのスケジュール管理はできないと実感しました。

就活生は「予定を俯瞰すること」が重要

──就活にしても、説明会に行ったり、オンラインだったり、面接があったりと、適当に予定を組んでいたら準備もままなりませんよね。

高橋:私も就活を経験しましたが、試験や面接が5つぐらい連続することもあって、そうなると週間のスケジュールでは無理が出てきます。ある程度予定を俯瞰できないと、自分がいま何をすべきなのか、よくわからなくなってしまうんです。

──「大事な面接があるから、前日までにこれをしなきゃ」「前の週までに準備しよう」みたいなことは、絶対にありますよね。

高橋:はい。先の予定を見ながら「いま何をすべきか」「何ができるか」と、スケジュールを逆算することは、とても大事だと思います。

学生の個別指導に携わる現在は
ひと目でわかる時間管理が必須!

──以来、「超」整理手帳を使い続けていらっしゃるんですね。

高橋:はい。正直にいえば、他の手帳に変えてみたこともあるんですが、私には合いませんでした。「超」整理手帳の特長である「ある程度の長期間を一覧し、それを空間的に把握する」ことが感覚的にフィットしていたので、もうこれ以外は使えなくなってしまいました(笑)。

過去のスケジュール・シート。ユーザー歴の長さを実感する厚み!

──現在はどんな感じでお仕事をされていますか?

高橋:大学院を卒業してから予備校の講師をしていて、現在は予備校での授業も続けながらフリーランスで指導しています。

──予備校の講師、しかも現在はフリーランスとなれば、スケジューリングが大変そうですね。

高橋:私の場合は個別指導もあるので、時間管理はとても大切です。個別指導ではイレギュラーな対応もしなければならないので、この日は隙間があるとか、この日は埋まっているとか、一瞬で判断できるのは大きなメリットですね。

紙に「書くこと」で刻まれる

──現在は高橋さんが「超」整理手帳を使いはじめた2009年よりもスマホが普及し、紙の手帳をからデジタルでのスケジュール管理に移行する人も少なくありません。それでも、紙の手帳を使い続ける理由はなんでしょうか?

高橋:いまは便利なカレンダーアプリも多いですし、私自身トライしたことはあります。でも、やはり「書く」こととは全然違います。

──というと?

高橋:手書きは面倒だという人もいるかもしれませんが、「書くことで意識や脳に刻まれる」と、私は思っています。書くことによって覚えるし、物理的な紙の余白で、空き時間を確認できます。

──たしかに、手書きの文字って、急いで書いた感じとか、丁寧に計画を立てた感じとか、その場の状況や気持ちみたいなものもわかりますよね。

高橋:はい。それに、スマホのアプリに予定を入れると、なぜか予定の確認をあまりしなくなって、予定を軽視してしまいがちになる気がします。結果、「明日だった!」と慌てたり、イレギュラーなことが起きてはじめて確認したりということもありました。
さらに、予定の先読みができないことに気づいたんです。先読みするには、1ヵ月、2ヵ月先の「空き時間」を把握することがとても大事です。

スケジュールの「先読み」で
休暇がとりやすくなる

──なるほど、「超」整理手帳なら、開くたびに、1ヵ月、2ヵ月先の予定が確認できますよね。

高橋:私は朝と夜に1回ずつ確認しています。長い時間を見渡すことで、旅行などプライベートのスケジュールも立てやすくなります。

──特にフリーランスの場合、目の前しか見えていないと、休暇がとりにくくなるような……。

高橋:どうしても動かせない予定がある中で、あらかじめ融通の利くものを調整したりと、先読みするからこそできることだと思います。直前での予定変更は難しいですからね。

自作スケジュール・シートで「自分らしく」

──高橋さんのスケジュール・シート、見せていただけますか?

高橋:実は数年前から自作しているんです。私には縦型の方眼がベストだなと思っているので……。いつも妻がつくってくれます。

自作のスケジュール・シート。

──「超」整理手帳って、ユーザーの方がカバーを工夫したり、スケジュール・シートそのものを自作したりするのがおもしろいところだと思います。使い方が本当に千差万別で、みなさんそれぞれの「超」整理手帳がありますね。

高橋:長さを出すためにテープでつなげているのですが、オリジナルより長い3ヵ月分、4ヵ月分のものもあるんです。前期、後期、夏休みと、生徒さんの指導をしやすい期間で長さを変えています。たとえば私の場合、2月と3月は、主に指導内容の準備期間としています。1年間というスパンの予定づくりにも、役立っていると思います。

記入は空き時間を把握するために「シンプルイズベスト」

──記入するときの工夫はありますか?

高橋:記入は極力シンプルに、個別指導では生徒さんの名前と時間だけを記入しています。自分だけがわかればいいことですから。

──シンプルだからこそ、見やすいというのはありますよね。

高橋:私の場合、隙間時間、空き時間がすぐ把握できることがメリットだと思っているので、あえて最低限のことしか書きません。

時間と生徒名のみのシンプルな記入。だからこそ、空き時間がひと目でわかる。

──細かなことよりも、予定を一覧して仕事の詰まり具合を把握することに重きを置かれているわけですね。

高橋:その通りです。予定が視覚で把握できるので、指導できる生徒数が増えました。また、イレギュラーな追加や振替なども対応しやすくなりましたね。

能動的に仕事する人のための道具

高橋:私の場合、空き時間をどう活用するかは、職業的な課題でもあります。生徒の指導だけでなく、授業の準備、自分の自身の勉強もあります。それ以外に、休憩する時間もバランスよく捻出できることもメリットになっています。「ここはちょっと詰め込みすぎだから、このあたりで隙間をあえてつくってみよう」というように。

──指導する生徒さんが増えた反面、忙しすぎて休みがとれないという弊害も防げるわけですね。

高橋:スケジュールに緩急をつけられるのも、「超」整理手帳のメリットだと思います。その点では、会社員でもフリーランスでも関係なく、自分で時間をコントロールする(したい)、能動的に仕事をする(したい)人にとっては、「超」整理手帳はとてもいい道具だと思います。

「スケジュール」と「ToDo」との両輪が重要

高橋:それから、野口先生の本を通じて「超」整理手帳に出会ってから、ToDoリストの意義を感じました。スケジュールとToDoのつながりを学んだというか。

──野口先生は「スケジュール」と「ToDo」の両輪を回すことを重要視されていますよね。

高橋:はい。結局その2つが大事だと思います。私の場合、ToDoリストはスマホも利用しますが、二重の管理という意味で、紙でプリントアウトもします。デジタルだと終わったToDoは消していきますが、「実際はほぼ終わっているけれど、完全に終わっていない」というような案件もあるわけで、そういった場合は紙のほうが便利です。

──波線を使ったり筆圧やペンの色を変えたり、アナログの紙のほうが表現しやすいですよね。

高橋:それに、充電がなくなったときに見られないというのもリスクですよね。電子デバイスには限界もあるような気がするので、私はまだまだ紙を使い続けます。

[了]

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