閉鎖病棟に入院した話④

2020年 6月1日(月)

4日目 体温:37.8℃ 服薬:眠前

眠れなかった。夢を見ては起き、寝てまた夢見をし起きる。そんな夜だった。

昨晩、生まれて初めてホームシックになった。親や妹、祖父祖母に会いたくて涙が止まらなかった。
宿泊行事などでも家に早く帰りたいと思うことはなかったのに、自分の住処に戻りたくなった。
そのため、本当に家に帰りたかったのか、薬が切れ情緒不安定になっていたからなのか、訳のわからない看護師や患者に囲まれていたからなのかは今も分からない。

朝食 ごはん半量 味噌汁 食欲がない。

朝の検温時、看護師に聞かれたくないことをズバズバと聞かれた。 嫌い。
 ※これはあくまで当時の感想である。今思い返すとなんて幼稚な、と思う
午前中はOTに行きたかったのに、泣きつかれたことと不機嫌さも相まって、行くことができなかった。

昼食 またもや食欲がなかったので半量を食した。

昼食後はすぐに洗濯をした。¥300
洗濯物のいい香りが、不機嫌な私をすぐにほっと和らげた。

洗濯を済ませた後、看護師と同伴で一階へ。
朝、私を不機嫌にさせたおばちゃん看護師と、である。当然リフレッシュにはならないので、早々に散歩を終えた。(雨が降っていたのもある)

ポテトチップスとマカダミアナッツを購入。
3日持たせる予定だ。

三階、要は閉鎖病棟に戻り、何かと顔を合わせているおばさんたちと話した。人と話すことは嫌いではないのでなかなか過ごしやすかった。(もちろん朝の反動もあるのだろう)
こうして人と人がつながり、顔見知りが増えるのだが
優しい子、と誰にでも言われるし、私自身それは嬉しくなかった。

前回の入浴からまだ2日であるが、そろそろ体がかゆい。
入院とはいってもここは閉鎖病棟なので体を動かすし、何より泣いてしまうと汗をかく。
そのため、たったの二日でもシャワーを浴びることができないとすこぶる不快なのである。
お風呂に入りたい。その一心である。

入浴欲も相まってかこの日は一日中帰りたいと思っていた。
その気持ちは確かに私の治療に対する気持ちを前向きにさせた。
日記にもしっかりとした文字で

「早く治して家に帰る」

と書かれている。
まぁ、入院生活はまだまだ続くのだが。

就寝前、お笑い番組を見た。
すごく、ものすごく面白かった。

そして、笑っている自分を客観視した。
だんだん適応していることに気づいてしまったのだ。

笑ったりする前に、退院して家に帰ろうと思っていたのに…
居心地がよくなってしまっては帰ることができなくなる。

いや、むしろ帰れるのかもしれない。

どちらかは分からないが、なんにせよこの居心地の良さは私にとっては欝である。

今の環境に反感せず、けれど退院したい気持ちは忘れず。
なかなか難しいものである。

2023.12.8 chihiro
かなり久々に投稿してみた。
記憶が薄れていることを実感した。
わざわざ思い出す必要はないのかもしれないけれど、今の私はこの2023年12月に自由に外の世界で生きていることにありがたみを覚えるべきだと思う。
思い出せなくなる前に、すべて投稿したい。


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