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#202302 三陸歌声喫茶@釜石

 金曜日に珍しくドカ雪が降った沿岸。

お外を眺めるのが大好きなうちの猫ちゃん。

 当日もお天気が心配でしたが(私は雨女なのです)、無事歌声喫茶が開催されました。今回の会場は鵜住居の公民館、午前と午後の二部構成です。
 今日も先週と同じく、ギター2本、ベース、そしてピアノで現場に臨みました。音響も自前なので、雪の中の搬入かとどぎまぎしておりましたが、幸い裏手の方は雪がなく、そちらから無事に搬入することが出来ました。

 午前の部は、10名弱の方々がいらっしゃいました。どうやら、新型コロナウィルスが流行り出す前は、新年会でカラオケ大会をするくらい歌が好きな方がのよう。
 千昌夫さんの名曲『北国の春』を演奏し始めれば、冒頭にナレーションを入れてくれたり、一番から三番を三人でどんどんマイクを回しながら歌ってくれたり、とにかく歌う歌う!!
 ちなみに余談ですが、私の実家には毎週八百屋さんのトラックが来ておりまして、そのトラックから流れていたのが『北国の春』。なので、この曲を聞くと、子ども対してはちょっぴり無愛想だった八百屋さんの顔が頭に浮かびます。
 この歌声喫茶、リクエストがあれば、楽譜がなくともなんとか頑張って演奏をします。今回も、いただいたリクエストだとコードすらネットに載っていない。YouTubeで音源を流しながら、音を拾い、あとはもうよーいドンで歌に合わせて和音を鳴らし続けるという、スリリングなところもまた、この現場の面白さです。それでも、生のバンドで歌い切ったお客さんの晴れやかなお顔を見ると、ほっと……、いや、ひやっと、汗を拭ってしまうのでした。

 これは、午前の部で出会った素敵な曲です。朗々と歌い上げて下さった方が素敵すぎました。終わった瞬間探して聴いたんですが、小林旭さんの声も本当〜に素敵なので、もう少し色々聞いてみたいなあと思います。

ひょっこりひょうたん島がオープニングソングです。

 午後の部は、午前より人数は少なく、アットホームな空気感。3歳のお子様を連れていらっしゃる方がいたので、アンパンマンや、ドレミの歌、そしてジャンボリミッキー(!)と、子ども向けの音楽もいくつか演奏しました。
 さらに、一曲何か聞かせてよ、というリクエストがあり、なんとなんと、本業(と言って良いのか)であるジャズを披露させていただきました。カムカムエヴリバディで一躍有名になったジャズスタンダードの"On the Sunny Side of the Street"。何かに使えるかと持ち込んだ鍵盤ハーモニカでフロントを取らせてもらいました。薄々自分でも感じてはいたんですが、アドリブ力がかなり落ちているので、今年はどっかにセッション修行に行きたい。強く思いました。とりあえずサッチモ。

 「歌う」という行為が、音楽の中でも特にコロナ禍で大打撃を受けた印象を持っています。合唱もそうです。カラオケもそうです。大きな声で歌う機会がめっきりなくなってしまった。歌声喫茶で、久しぶりに声を出して歌った、という方も珍しくありません。歌うことが日常に戻って来る一歩目の日になってくれたら嬉しいなあ、と思いながら、今回もとても楽しく演奏して、勉強させていただきました。
 来週もまた釜石です!今回は忘れ物が多かったので、来週は忘れ物をしない!
 ご一緒させていただいた皆様、ありがとうございました。

今日のメンバー。

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