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ゲーム開発が盛り上がる中国 子供への影響も懸念

みなさん、ゲームは好きですか?

大人も子供も夢中になる人が多いゲーム。今や機器の種類やコンテンツも豊富です。テレビに映して遊ぶだけでなく、空き時間や移動時間に遊ぶことができるスマホゲームも人気を集めています。

中国では特にスマホゲームの開発が盛んで、日本のスマホアプリストアのゲーム部門のランキングでも、中国初のゲームアプリが軒を連ねています。しかも、日本だけでなくアメリカやEUでの人気も高く、2020年に海外市場から中国スマホゲームへの課金額は1兆200億円を突破したとも言われています。(参考文献:https://news.yahoo.co.jp/articles/e8765a4c87f95db97a602a64e650b3fdb9f53f58 )


ハリーポッターのスマホゲームが人気

中国在住のCHReportメンバーからこんな情報が届きました。

「今、中国でハリーポッターのスマホゲームが人気!!」

調べてみると、2021年9月9日にリリースされたハリーポッターのスマホゲームが人気ということでした。

CHReportメンバーも楽しんでいるようで、アプリ内の友達と協力して遊ぶこともできるし、1人でも遊べて、コンテンツも様々あるといいます。

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上の図は、中国大手の検索エンジンBaiduでの検索結果です。それぞれのグラフは以下のワードの検索数を表しています。期間は2021年8月〜9月までの約1ヶ月です。

青→ハリーポッター
緑→ユニバーサルスタジオ北京 (テーマパーク)
オレンジ→王者栄耀 中国発のスマホゲーム
ピンク→陰陽師 中国発のスマホゲーム

青線に注目すると、9月9日のリリース直前からよく検索されていることがわかります。話題になった理由として、9月に開演予定とされているテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」でハリーポッターのアトラクションがあることが要因の一つではないかと考えましたが、緑線を見るとわかるように、予想したような関係は見られませんでした。

さらに注目して欲しいのは、オレンジ線で示されている「王者栄耀(おうじゃえいよう)」というスマホゲームです。このスマホゲームは2015年に配信開始されており、ユーザー登録者数は2億人を超える人気スマホゲームです。配信開始から5年以上が経過している本作ですが、今もよく検索されていることがわかります。

王者栄耀は、TiMi Studiosが開発し、テンセントゲームズがアプリ配信しています。日本ではDeNAが日本語版『伝説対決 -Arena of Valor-』を配信しており、日本にもファンがいる人気作です。


中国のゲーム会社

ゲームを開発している中国企業で最も規模が大きいのは、テンセントゲームズです。先程紹介した王者栄耀もこのテンセントゲームズが手がけています。2003年に設立され、2017年には収益及び時価総額で世界最大のゲーム企業に上り詰めました。

テンセントゲームズはテンセントが母体となっている大企業ですが、 株式会社miHoYoのようにゲームアプリの人気によって、一躍有名になった企業もあります。

株式会社miHoYoは、中国上海に本社を構えるゲーム開発会社で、2015年には日本にも支社を設立しています。IT分野を専攻していた3人の上海交通大学大学院生によって設立されました。コンセプトは日本のオタク文化を取り入れたモバイルゲーム、という日本を意識したものでした。

実際に、「原神」というスマホゲームをリリースし、日本で大ヒットしています。ネット上ではキャラクターについて語り合ったり、ファンの中でキャラクター投票して盛り上がるなど、今でも人気が高いようです。


一方、政府は・・・

ゲーム人気が盛り上がる一方で、子供に対する影響も深刻化しています。2021年9月、まさに今月より子供のゲーム利用に関する制限が発表されました。

具体的には、未成年者のユーザーは金曜、土曜、日曜、祝日の夜8時から9時の1時間しかゲームで遊ぶことができないというもの。過度なゲーム利用によって、青少年の健康や学習に対する悪影響を懸念する声から踏み切ったと言います。そして、注目すべき点はこれらの制限をゲーム会社側に求めたということです。

以前にも未成年者は休日に1日3時間、それ以外は1時間半までとする規制を発表した過去があり、今回はこれまでの規制をより厳しくするものです。ゲーム会社は実名による利用者登録の徹底などを行い対応することが求められます。徹底されていない場合は処罰の対象となります。

日本でも子供のゲーム利用については、しばしば問題になることがあります。例えば、ゲーム機に登録されている親のクレジットカードを利用し、ゲーム内での課金を繰り返し、高額な請求が来てしまうトラブルなどがあります。中国でも同様のトラブルが発生しており、規制が強められているのかもしれません。


おまけ:ゲームに没頭できるホテル

ゲーム文化について調査、議論している際、CHReportメンバーがとある施設を取り上げました。それは、ゲームに没頭できるホテル

中国で人気の高いゲームは、ソーシャル要素が強く、友人と一緒に遊ぶことが多いといいます。集まってゲームすることで楽しさをより発揮するという一面です。また、日本でいうネットカフェには寝泊まりできないという決まりもあることから、ゲームに没頭できるホテルが人気を集めているのです。

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ベッドやバスルームなどごく一般的な設備のほかに、ゲーム用のPCやゲーミングチェアといったものが揃えられています。中国では一般的なマンションの一室を改装して貸し出す形態も見られるようです。

日本にも同様のホテルがあるようです。「esports hotel e-ZONe ~電脳空間~」には、なかなか自分では揃えられないハイスペックのパソコンや大画面ディスプレイが揃えられています。ご興味のある方いかがでしょうか?

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今回はゲームに関する話題でした。最後まで読んでいただきありがとうございました。









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