見出し画像

11月16日、ワクチン2回目

今日は2回目のワクチン接種だった。ちくりと左肩に注射され、待機スペースに等間隔に並べられたパイプ椅子の一つに腰掛けた。15分間、窓から見える景色をぼーっと眺めたりスマホをいじったりしていた。他の人たちも僕と同じように、ある人は外を眺めたり、またある人はスマホを眺めたりしていた。皆が皆同じ方向を向いて似たようなことをしているこの状況がなんだか面白かった。なぜそう思ったのか、今でもよく説明できないけれど。

ワクチン接種のあと、近くのサイゼリアでミラノ風ドリアのランチセットを食べた。運ばれてきた熱々のドリアを口に運びながら色々なことを考えたけれど、大体は転職のことだったと思う。

「結局何がやりたいのか?」

「そもそも仕事の中からやりたいことを見つけるの無理じゃないか?」

「なんだかんだで平凡な暮らしを望んでるんだから、労働条件が一番大事。仕事は生活の手段と割り切るべきじゃない?」

などなど、多分こんなことを考えたと思うけど、思い出しながら書いているから、正確さには自信がない。向かいの席に座っている人が大学時代の知り合いに似ているなとか、斜め向かいの席に座っている女性が少しタイプかもとか、にしてもサイゼのミラノ風ドリアはうまいなとか、その時も色々なモノローグが混ざり合ってぐちゃぐちゃになっていたと思う。今こうして書いているのは、あくまで選んだ言葉を綺麗に濾過したものに過ぎないのだと思う。と、日記のつもりが変な方向に向かい始めたので戻す。

食べ終えた後にメニューを眺めていると、「煉獄のたまご」という新メニューが目に入った。燃え盛る炎のような色合いのトマトソースの上に卵がふたつ、薄切りのパンも添えられている。

「え、、これはあれか?ちょっと前の金曜ロードショーで、列車の中で駅弁をバクバク食べていたあの人にちなんだメニューなのか?」と思った。けどコラボキャンペーンが行われている雰囲気はないので、もしかしたらメニューを考える人が大のファンだったのかも知れない、、とこの時は思った。

ところが家に帰って「煉獄のたまご」で調べてみると、どうも某作品とは関係がないらしい。しかも7月にはとっくに話題になっていたネタらしく、もしや自分だけ違う時間軸を生きているのではと思ってしまった。トレンドに無関心すぎるのも問題かもしれない、けどまあ、別に誰に迷惑をかけているわけでもないので、無理に関心を持たなくても良いかなあと思いながらこれを書いている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?