チリソース

97年生まれの社会人3年目。小説と漫画と音楽が好きです。最近登山を始めました。

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マガジン

  • 日記

    気の向いた時に書いてます。一時期は毎日投稿していましたが、案の定つづかなかったので不定期で。。

  • エッセイ

    エッセイの定義がいまいち分かりません。 それっぽいな〜と感じるものをまとめてます。 アイコンは甲府の夜景です。

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10月16日、下北沢にて

風が冷たくなってきたので、カーディガンを求め下北沢に来た。緊急事態宣言が明けたせいか、土曜日の下北沢は人でごった返していたけれど、道ゆく人々の表情はどこか幸福そうに見える。僕はコロナ以前の下北沢を知らないけれど、下北沢本来の賑わいが戻ってきたのかもしれないと思うと嬉しかった。でも同時に、閑散とした下北沢を一人でぶらつく不思議な高揚感を、もう味わえないかもしれないことは、どこか寂しくもあった。 南口商店街を道なりに進み、メインストリートから一本外れた通りに入ると、目指していた

    • 再就職までの5ヶ月間

      実家にいても暇すぎて溶けそうなので、去年の12月からの振り返りをしてみようと思う。かれこれ5ヶ月ぶりの更新ですが、しれっと再開します。 ・12月 11月に会社を辞めてから、深夜に寝て昼過ぎに起きるという生活をしていたけれど、12月も相変わらずだった。本を読んだり映画を観たりの趣味三昧で、どこか物足りなさを感じつつも、貯金が尽きるまでの期限付きニート生活を謳歌していた。14日と15日に生田絵梨花の卒業コンサートがあり、配信で観た。乃木坂から離れていた時期もあったけど、高校時代

      • 結構お手軽に出来ている

        14時に起きた。カーテンを開けると雲ひとつない青空が広がっていて、一向に改善の見られない我が身の怠惰っぷりに辟易した。毎日投稿の目的には生活習慣の改善も含まれていたのだけど、深夜に執筆するせいで昼夜逆転に逆戻りしてしまった。「これじゃあ本末転倒じゃないの」と呆れながらも微笑を浮かべて、軽く頭を小突いてくれる誰かが欲しい。もちろんそんな人はいないので、自分で自分を叱るしかない24歳の秋である。 YouTubeで動画を観たり、本を読んだりして夕食までの時間を過ごした。起きた時の

        • 11月19日、狂うぞ曜日感覚

          苦くて濃くてまずい。三拍子揃ったインスタントコーヒーをちびちびとすすりながら、カレー味のカップヌードルと目玉焼き二つを食べた。これが朝食を兼ねた昼食だった。とんでもない組み合わせだけど、それほど酷くはなかった。食べ終わった後、ソファに腰掛けて何となくスマホを眺めていると、あっという間に30分が過ぎていて驚いた。やっぱり家にいちゃいけない。家にいると無限にスマホを眺めてしまうので、今日も図書館に行くことにした。 図書館に向かって歩いていると、ちょうど下校時刻なのか、向こうから

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        10月16日、下北沢にて

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          11月18日、レジとサガンと自己診断

          11時ごろに目が覚めると、昨日の頭痛が嘘のように影を潜めていた。何の苦痛もなく歯を磨いたり、朝食を食べたり、洗濯物を干したりできることがウキウキするほど嬉しかった。病気の後は当たり前のことに感謝したくなる。この気持ちを永久保存できたなら、きっと毎日幸せに生きていけると思う。多分、明後日には忘れているだろうけど。 就職に向けて何かしようと思った。だから図書館に行くことにした。僕は昔から何をするにせよ、家の中では気が散って集中できないタチである。カフェだとお金がかかるし、会計時

          11月18日、レジとサガンと自己診断

          11月17日、エンドレス頭痛

          1日遅れの投稿になってしまった。転職が決まるまで毎日投稿するというノルマを課していたのだけど、3日坊主にさえ届かない自分にいささか閉口している。とはいえ、昨日の自分はワクチンの副反応で一日中、悶え苦しんでいたので多めに見てやろうと思う。多めに見て欲しい。 朝から夕方まで激しい頭痛に襲われて、何をする気も起きなかった。解熱剤を買うにも外に行くことすらためらわれた。これまでの人生において体調を崩すことは多々あったけれど、幸いにも(?)頭痛に見舞われたことは一度もなかった。でも昨

          11月17日、エンドレス頭痛

          11月16日、ワクチン2回目

          今日は2回目のワクチン接種だった。ちくりと左肩に注射され、待機スペースに等間隔に並べられたパイプ椅子の一つに腰掛けた。15分間、窓から見える景色をぼーっと眺めたりスマホをいじったりしていた。他の人たちも僕と同じように、ある人は外を眺めたり、またある人はスマホを眺めたりしていた。皆が皆同じ方向を向いて似たようなことをしているこの状況がなんだか面白かった。なぜそう思ったのか、今でもよく説明できないけれど。 ワクチン接種のあと、近くのサイゼリアでミラノ風ドリアのランチセットを食べ

          11月16日、ワクチン2回目

          11月15日

          ラッキーオールドサンを聴きながら朝ごはんにカレーを食べた。冷凍庫に残っていたほうれん草と玉ねぎとキャベツを投入した昨晩のカレーは、ほうれん草の香りが強すぎた。いくら目をこらしても美点は見当たらず、眉間に皺を寄せながら食べることしかできなかった。歴代カレー史上ワーストの不味さだったかも知れない。 時計の針は9時半を少しすぎたところを指している。珍しく早く起きれたのではなくて、一晩中起きていた。乱れに乱れた生活習慣を一度リセットするために。今も気を抜いたら眠ってしまいそうだ。マ

          退職後の3週間

          退職から3週間が経とうとしている。その間に4冊の小説を読み、2本の映画を観た。一度山にも登った。しばらく食いつないでいくための蓄えはあるので、今すぐに働く必要はないけれど、毎日好きなことばかりするのも案外退屈なものなんだなと思った。本を読んでも映画を観ても山に登っても、どこか手応えを感じないのだ。もしかしたら、忙しい中でやるからこそ趣味は楽しいものでありえたのかもしれない。ケーキを食べすぎたら塩っぱいものを食べたくなるように、好きなことを楽しむためには労働というスパイスがある

          退職後の3週間

          10月18日、新宿にて

          季節外れのアイスコーヒーの冷たさに、ちいさく肩を奮わせながら、窓から見える大塚家具のビルをただぼんやりと眺めていた。新宿には一足早い冬を思わせるビル風が吹き抜けている。まるで早く大人にならざるを得ない子供のように、秋が倍速で通り過ぎてしまうような気がした。 月曜日の新宿を行き交う人々の表情はさまざまで、険しかったり、憂鬱そうだったり、人によってはイキイキしていたりする。その様をカフェの2階のカウンター席から、こうして私服でぼんやりと眺めていると、社会における自分の立ち位置が

          10月18日、新宿にて

          10月3日、登山記録

          登山を初めてみよう。そう思い立ち、新宿の登山洋品店で登山の三種の神器と呼ばれているらしい、レインウェアとザックとトレッキングシューズを購入した。しめて約6万円。本当だったら、その週の土曜日にいざ初登山と意気込んでいたのだけど、例の如く、早起きができなかった。結局その週は登りに行けず、10月3日、眠りの誘惑に後ろ髪をひかれながらもエイヤと布団を押しのけ、ようやく初登山をキメることができた。えらいぞ俺。 登山道は急な箇所が多くてキツかったけれど、次第に荒くなる自分の息とか、太も

          10月3日、登山記録

          いつもの店、いつもの人

          長い長いエスカレーターに揺られ、下北沢の改札を抜けると、パラパラと霧雨が降り注いでいた。傘をさすか迷うくらいの弱々しい雨なので、傘は閉じたまま、オオゼキの方に歩き出した。すれ違う人々の服装には程よいゆるさがあって、ああ、下北沢だなあと思った。 この街にきたのは19時から上映の映画を観るためだ。金曜日に有給を取ったはいいものの予定があるわけでもないし、最近友人とも疎遠なので単独行動である。ここ1年くらい、人と会う機会がめっきり減ったせいか、感情が固まりかけている。体育の自由時

          いつもの店、いつもの人

          見逃した映画、期限付きノスタルジー

          時計の針は12時を少し過ぎている。ベッドにうつ伏せになり、ぼやけた頭でそれを眺めていた僕は、12時15分開演の映画を予約していたことを思い出し「んああ!!」と悲痛な叫び声を上げた。どうやっても間に合わない。思えば一度9時ごろに目が覚めたのに、睡魔に促されるまま二度寝してしまった自分の怠惰さにほとほとうんざりした。1900円のチケット代と、せっかく有給をとれた金曜日の予定が一瞬で無に帰してしまった。 ちなみ観る予定だったのは「サマーフィルムにのって」という伊藤万理華主演の作品

          見逃した映画、期限付きノスタルジー

          8月27日、有給と居留守

          昨晩のハイボールとビールの酔いが残っているのか、寝起きはイマイチだった。時計の針は13時を指している。平日にこんな時間まで寝ていることに若干の罪悪感を覚えたけれど、せっかくの有給なのだからゆっくりしようと思った。とはいえ、とくに予定があるわけではない。トーストした食パンにベーコンエッグを乗せ、朝食を兼ねた昼食とした。毎朝判で押したように同じものを食べている。とっくに飽きたけれど、別に変えようとも思わない。 エアコンはここ3日間つけっぱなしだ。在宅勤務で外に出る機会がないので

          8月27日、有給と居留守

          見たいわけではないけれど

          朝の最寄駅。いつもの位置で電車を待っていた僕は、手持ち無沙汰からリュックのサイドポケットにあるスマホを取り出し、電源ボタンを長押しした。が、なんど繰り返しても電源が入らない。充電が足りないことを示すあの画面にもならない。そういえば昨日の夜、音量ボタンが反応しなくなる不具合に見舞われたけど、もしかしたらそれが関係しているかもしれない。 僕はスマホの起動をあきらめ、ぼんやりと前を眺めた。焦茶色の線路。向かいのホーム下の僅かな空間。そういえば小さい頃、万が一線路に転落した時はホー

          見たいわけではないけれど

          金曜の宅飲み

          足取りも軽い金曜日の夜。会社を出た僕は、薄灰色に染まった空を背景に聳え立つ、高島屋のビルを見上げながら駅に向かっていた。いつの間にかすっかり日が長くなった。「日が長くなると得した気分になる」と言っていたのは誰だっけ?もう覚えていないけど、これまでに会ったなかで結構多くの人がそんなふうに言っていた気がする。 金曜の夜はビールと決まっている。学生の頃は、自分から好んで飲むタイプではなかったけれど、社会人になってからは週に一度くらいのペースで飲むようになった。乾いた喉にビールを流

          金曜の宅飲み