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なんで日本は色々遅いんだろう

なんで日本は「何かあった時の決断」が遅いんだろう。
アメリカの大統領に比べ、日本の首相のリーダーシップが弱く見えるのはなぜなんだろう。
どうすれば日本も、時代に合った「変化」を起こせる国にできるんだろう。
という疑問に、自分なりの答えが出たので、
考えたことを書きたいと思います。

日本の政治体制作りで、マッカーサーが重要視したもの

そもそも、今の日本の政治の仕組みの大元は、
80年近く前の戦後(1947年)、マッカーサーが作ったもの。

国の権力を立法権・行政権・司法権の3つに分ける三権分立をとり、
それぞれを国会、内閣、裁判所が担っていて、
国民が選挙で選んだ国会議員(衆議院議員465名、参議院議員248名)
の中から、国のトップである内閣総理大臣が選出される。
国会は、内閣総理大臣に対して不信任決議を出すことができ、内閣を総辞職させることもできる。

当時、マッカーサーにとって最も重要だったのは、
『一部の人間に権力が集中し、国民の意向にそぐわない政策や方針がまかり通ってしまうような(独裁的な)政治を防ぐ』こと。
そのために、
天皇の地位を「元首」から「象徴」とし政治には不干渉としたり、
国民から選挙で選ばれた国会議員の中から総理大臣を選出させ、
その総理大臣にも権力が集中しないよう、衆議院が「不信任案」が可決すると内閣を総辞職させることもできるといった、
「権力集中」を防ぐ仕組みとすることが最優先とされた。

「何かあった時の決断」が遅く、記者からの鋭い質問にも曖昧な回答しかできないのは、この「一人では何も決められない仕組み」にありそうです。

「権力集中を防ぐことに重点を置く仕組み」がうまく回る条件

権力集中を防ぐことに重点をおいた今の仕組み。
戦後数10年間の昭和の経済成長期(全国民が成長・発展に向かっていた時代)はこれで問題なかったかもしれないけど、
今はどうでしょう。

権力集中を防ぐということは、言い換えると、
責任(リーダーシップ)をとって国を改革したい!という人が出てきても、
みんなが賛同しないと通せない仕組み。
つまり、
国民にとって通したくない政策もブロックしやすい反面、
通したい政策も通りにくくなる。
その改革案が現状とギャップがあればあるほど(革新的であるほど)、
保守的な人からあれこれ突かれ、潰されてしまう。

今の仕組みがうまく回るためには、
改革案のアイデアを提示した人に対して、
揚げ足を取る人・必要以上に保守的な人がおらず、
全議員が
「適切な知識や判断力を持った上で、本当に日本の将来を思い、どうするのが日本の将来にとってベストなのか」
を考え、決断すること
が大前提になっていると思う。

今って、その前提が成り立ってないよね。

80年前の仕組みが、今の日本に合わなくなっている理由

上記のような大前提に対し、
国会議員としては、自分のやりたい政策を進めていくには何よりもまず
「選挙に当選する」また「再選し続けられる」ことが必要。

ここで問題なのは、
政治に関心を持てるのは、時間やお金に余裕のある高齢者で、
現役世代は目の前の今の生活に精一杯。
かつ、
世代ごとの人口割合が一定じゃないこと。
つまり、国会議員として仕事を続けていくためには(票を得るためには)、
「(投票率が高く人数も多い)高齢者に支持されるかどうか」が最優先される判断軸となり、日本の将来のことを考えるのは二の次になってしまう。

80年前に作られた今の仕組みには、
現代ほどの「少子高齢化」も、「現役世代の忙しさ」も想定されていないことに問題があると思います。

どうすれば若者の声が政治に反映できるのか

改革案なんて、過去に誰もやったことがないから改革案なのであり、
やってみないと分からない不明点や、リスクに対する不安などあって当たり前。
本当に日本の将来のことを考えるなら、
その分野に詳しい専門家とチームを結成して、
効果とリスクを天秤にかけ、前進しながら軌道修正して進めれば良い。

中には、『多少「今」を我慢してでも30年後の未来のために行うべきこと』なんかもあり、
高齢者の意見ばかりを聞いていたらできない政策もある。

問題視すべきは、
「若者世代の投票率が低いこと」ではなく、
「若者世代の負担を軽減させる方法(子育て支援)」を考え、
その上で、
選挙でも若者世代の意見を重視する掛け率(20~30代は3倍、40~50代は2倍に、など)を設定し、
かつ、
アメリカのような大統領制にして、国民が直接トップを選べるようにし、責任もある程度大統領に集中させ、トップダウンで動けるようにした方が、
リーダーシップを発揮しやすくなるし、決断も早められると思う。
その方が、若者も政治に対する当事者感が得られて良いんじゃないかな。

結論:若者の票に掛け率(2~3倍)を設定した上で、日本も大統領制にする

とにかく、まずは若者の『どうせ自分の1票で日本は変わらない』空気感を払拭させ、若者が夢を持てる国にしていきたいですね。

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