高橋優という処方箋 ~聴くクスリ~
高橋優って、知ってますか?
黒髪で、メガネをかけてます。
ギター片手に歌をつくって唄っています。
「明日はきっといい日になる」の、人です。
代表曲といわれる
「明日はきっといい日になる」 や
「福笑い 」しか知らないと、
明るく優しいイメージが強いのかもしれません。
もったいない!
それだけじゃ、ないんです。
そんなあなたに
高橋優の沼にしずむ私から
高橋優の魅力がさらに広がる楽曲をご紹介!
CANDY
⚫︎社会的ともいわれるけれど
これは、高橋優小学生の時の実体験。
その当事者としての視点からえがかれた楽曲です。
だけど、たとえ経験はなくても。
懸命に想像し、自分事のようにいっしょに考えてくれるひとにとっても、大切な存在になる一曲です。
ルポルタージュ
高橋優の音楽には、社会的な視点の曲も多くあります。
暗闇をまっすぐ見つめて放たれるその数々のことばは、たしかに強い。
だけど彼は、
だれかの価値観を、否定しているわけじゃありません。
自分の信じる正義を、押しつけているわけじゃありません。
ひとの数だけ、背景や事情がある。
それぞれに思いも、守りたいものもある。
それはわかる。
わかっているけど、でも。
やりきれない、ぶつけどころのない感情を、
あなたはどう思う?と問いかけています。
「こどものうた」や「雑踏の片隅で」、「aquarium」
「裸の王国」や「あいのうた」や「美しい鳥」、「八卦良」
など
きっと、あなたの声を代弁してくれている曲もみつかるはずです。
room
⚫︎ひたむきな恋愛観
アンニュイで官能的で、これまでとはまた違う沼に落ちたファンも多いであろうこの一曲。
高橋優の楽曲には、ふりまわされ嫉妬におぼれる恋のうたが、いくつか存在します。
(ABC、拒む君の手を握る、本命、など)
だけどものすごくまっすぐで、優しくて、心がぽわっとあたたかくなる恋のうたも、いくつも存在します。
(8月6日、君の背景、あなたとだから歩める道など)
共通しているのは、ひたむきな姿勢。
そのひたむきすぎる性格ゆえ起こった珍体験さえもそのまま
「白米の味」という音楽になっています。
しかも「白米の味」はこの歌詞で、あきたこまちのCMソングになりました。
彼にはタイアップ曲がたくさんありますがさすがに、JA全農あきたさんの思い切りはカッコよすぎる…!
プライド
⚫︎暗闇のなかの灯台
私は生きるのがへたくそです。
もっとうまくやったら?もっと効率よく生きたら?
と、言われることもあります。
そんな私にとって高橋優のことばは、ただの
嘆きや、なぐさめではありません。
トンネルの途中で立ち止まり、泣いている私たちに寄り添ってくれる。
そしてちいさな光のみえる出口を指さし、それでもどうにかもうすこし歩いてみないかと、彼のうたは語ってくれるんです。
ひとりじゃない。
一緒に歩んでくれる。
高橋優にはそんな、やさしくて強い歌もたくさんあります。
「リーマンズロック」 は、
知人の話をそのままにつくられた曲。
ツラいぐらいリアルで、だからこそ根強い人気を誇っています。
「少年であれ」 は、
いじめられた記憶、面とむかって自分を否定された記憶。
そういったものにつぶれそうになり、もがきながらも、音楽へと昇華させた一曲。
痛みを抱えた経験があるすべてのひとへの、応援歌です。
「素晴らしき日常」は、
中3でオリジナル曲をつくり、高校時代は山のなかで一人うたい、大学時代は路上ライブ。
それらを経てやっと世界に放たれたのが、このメジャーデビュー曲。
とがったもののなかに希望が光る、高橋優らしい一曲ともいえるかもしれません。
「虹」 や「現実という名の怪物と戦う者たち」
「同じ空の下」や「卒業」や「アイアンハート」
などもオススメです。
いいひと
⚫︎良い人なだけ、じゃない
高橋優は、いいひとです。
その捉え方や誰かへの想い、行動。
もちろんめちゃくちゃ良い人です。
だけどそれだけじゃあ終わらない!
人はだれにでも、いろんな顔があります。
仮面をかぶる、なんて表現もあります。
だけど、私はおもうんです。
それってただの社会性だと。
どれが本当のその人かなんて、気にしなくていいんです。
どれも全部、ほんとうだから。
「Mr.Complex Man」や「人見知りベイベー」
などの楽曲でもえがかれていますが、
彼はコンプレックスが、ものすごく強い。
MCやファンクラブの場でも、かならず
俺なんかが…とか言いだします。
こんなに私たちから愛されているのに!笑
そのくせ何かあるとすぐ拗ねます。
そんなちょっと面倒くさいとっても繊細な
高橋優の人間味も、愛しくて。
そういうところもひっくるめて、大好きです!笑
秋田の行事
⚫︎郷土愛がすごい
高橋優は、出身である秋田県をめちゃくちゃ愛しています。
秋田のためになにかできないかと、行動におこしたのが秋田キャラバンミュージックフェスの開催。
その名の通り、秋田県内13の市をキャラバン型にまわる野外フェスで、今年2023年は、潟上市で行われました。
そのフェスで特に盛りあがるのが、秋田民謡にアイリッシュ民謡を混ぜてつくられた、この「秋田の行事」です。
会場がひとつになって、振りつけを踊るその光景は、まさにしあわせそのもの。
子どもから大人まで、笑顔であふれかえっていました。
他にも「泣く子はいねが」や「Harazie!!」など
秋田弁全開の地元愛にあふれた楽曲たちは、秋田だけでなく、どこの地方でライブをするときでもサイコーの盛りあがりをみせます。
Spotlight
⚫︎同じじゃなくてもいい
高橋優のライブでは、涙するひとをよく見かけます。
でも実は、お決まりの泣ける歌があるわけではないんです。
どの曲で涙するかが人によってバラバラなんです。
それはきっと聴くひとそれぞれに、その人だけの歴史があるから。
積み重ねてきたものがちがうから、響くことばも異なるのでしょう。
彼の音楽にふれると、ひとには人の数だけ物語があるということを、あらためて考えさせられます。
同じじゃなくていい、わかりあえなくてもいい
それでも、笑いあいたい。
高橋優は何度も何度でも、そう唄いつづけます。
人間関係って、傷ついたり傷つけられたり、正直わずらわしくもある。
それでもやっぱり求めちゃうし、すきになってしまう。
生きていくのも悪くないなっておもわせてくれるところが、私にとって高橋優の最大の魅力です。
いちファンの独自解釈で細々34曲ご紹介しましたが、まだまだサイコーな楽曲はいっぱいあります。
「ボーリング」とか「がんばれ細野さん」とか「サンドイッチ」とか「高野豆腐〜どこか遠くへ〜」
とか、そもそもジャンルわけなんてできないほどいっぱいあります。
あなたの心に効く一曲がもしみつかれば、こんなに嬉しいことはありません。
以上、
高橋優の沼より、鈴熊まいがお届けしました!(笑)
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