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【チーフデザイナー】マイク・パンツィエラ #theTEAM

「髪を切って、まとな仕事に就け」って言われると思う笑

他の人が私をどう言うのか?、全く分かりません。
「髪を切って、まともな仕事に就け!」って多分言うかな!?

クロノスイス・ルツェルンのアトリエで100年近い歴史を持つギョーシェ彫りの機械から顔を上げながら、マイク・パンツィエラはそう言いながら笑う。

このあごひげを生やした紳士は、”時計職人”ではない。
クロノスイスでは「チーフデザイナー」と言う肩書を持つ。

しかし、40年近くジュエリーの技術者として、文字盤の製作技術者として、そして時計デザイナーとして働いてきたマイクは、機械式腕時計をゼロからデザイン・設計する方法を熟知している。

事実、マイクがデザインした図面は、次のステップとしてコンストラクターによって精密な時計の設計へと落とし込まれるが、0.02ミリを超えて修正が入ることはほぼない。それくらい正確に腕時計を図面に描き出すのだ。

モダン・メカニカルウォッチの製作

コンピューターによる数値制御の精密さと、ハンドメイドが融合した時計業界に魅せられたマイクは、2012年にクロノスイスに入社し、ハンドメイドのギヨシェやエナメルを組み合わせた立体的なデザインを用いて、クロノスイスブランドを”モダンメカニカル・ウォッチ”へと押し上げた。

フライング・レギュレーターのエナメルとギョーシェの文字盤は、ほとんどの場合マイク自身が制作している。

それだけではなく多才なマイクは、製造工程にも深く関わっている。
持っている経験だけに留まらず、新しい技術の創出チャレンジを行うことに余念がない。

SKELTEC CH-3714-BK

マイクの挑戦のひとつは、新しいC.304ムーブメントを搭載する有機的な形状のスケルテックケース。

「自動車産業では、アルミニウムの射出成形でこのような形状のデザインを実現することができます。しかし、ステンレスの場合、表面に微細な穴が開いてしまいます。最終的には、5軸CNCマシンの限界に挑戦し、1つの部品からなるコンセプトデザインを5つの部品からなるケースに適合させることで、この問題を解決しました」。挑戦をそう語る。


ロック魂~自由な精神と美しいモノづくり

独立系企業では、自分の好きな美しいものを作ることができる。
マーケティングや数字に支配される必要はない。

ジーンズとTシャツ、そして長髪。
カジュアルなマイクのスタイルは音楽…特にロックンロールやそのスピリッツを愛する心とともにある。
このロックな精神は、マイクの時計作りの信条へも反映されている。

「独立系企業では、マーケティングに左右されることなく、自分の好きなように美しいものを作ることができます。マーケティングに左右されることなく、自分の好きな美しいものを作ることができる。私たちの時計は、好き嫌いが分かれるほど個性的なものが多いのですが、それこそが時計デザインのクオリティだと思うのです。クロノスイスは自分のために買うのであって、他人に見せびらかすために買うのではないのです。」

マイクのギョーシェ彫りの作業風景はこちらの動画で→Youtube


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