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自分の中の女性性と男性性を育む

女性性と男性性について
私が考えていることについてまとめてみようと思います。


女性性、男性性とは

どんな人の中にも割合は違えど
女性性、男性性両方が含まれていると言われています。
女性性を陰性、男性性を陽性と言い換えることもできます。
100%女性性だけという人も
100%男性性だけという人もいないと言われています。
人間は陰陽対極図のように混じり合った存在だからです。
100%陰性は幽霊、100%陽性は仙人
つまりどちらも人間ではなくなってしまいます。

この女性性、男性性というのは
人によって割合やエネルギー量が違います。
例えば仮に私の女性性を100、男性性を50だとします。
そしてボディービルダーで芸人のなかやまきんにくんの女性性は
もしかすると200かもしれません。
ただ、男性性がそれに対して400くらいあると
総じて男性性が強く見えるということなります。
彼は見た目はムキムキですが
人に対する態度が柔らかい感じがするので
(さすがに彼を「女性らしい」と表現する人はいないと思うのですが)
女性性を高く持っていらっしゃるのではないかなと思っています。

これはLGBTQ、自分の性別をどう感じているか
恋愛対象がどの性別かという話とは、少し違うとも感じています。

ふわふわでラブリーなファッションが好きで恋愛対象が男性でも
中身が武士みたいな女の子もいますし
見た目がゴツゴツしていても
繊細で愛らしくて 守ってあげたい性格の男の子もいます。

女性性の特徴

女性性が高いなと感じる人とお会いする機会があるのですが
まさに「女神」という感じだなと思います。
ただ生きているだけで幸せを感じているという雰囲気で
内側から光を放っているように見えます。
この光はおしゃれやメイクでは出せないな、と感じます。

また太陽のような女性性、月のような女性性があると言われていま。
太陽のような女性性は
その人がただその場にいて楽しく過ごしているだけで
こちらまで笑顔になるような感じの人です。
月の女性性は
一緒にいると穏やかで幸せな気持ちになったり
その人の周囲だけなんだか
時間がゆっくり流れているように感じるような人です。
小さな喜びに気づくのが得意という印象があります。
総じて
あなたはあなたのままでいい
世界は美しい
ということを体現していらっしゃるように見えます。

男性性の特徴

女性性の時代と言われる中
男性性はちょっと嫌煙されがちな印象があるかなと思います。
というのも、これまでは男性性の良くない面が発揮されてきて
女性性を否定するような形の男性性が多かったからかなと思います。

ただ優れた男性性というのは
女性性をしっかりと生かすことができると思っています。
男性性にも太陽のような男性性
月のような男性性があると言われています。

太陽のような男性性というと
私は松岡修造さんを連想してしまうんですけれど
ワンマンリーダーというよりも優れたコーチという感じで
周りの人を励ましたり
みんなを乗せていくという印象があります。

月の男性性というと
刀に手を添えながらも
決して抜かないというふうに決めている侍のイメージです。
刀は抜いてしまうと最終的に人を切るしかなくなってしまいますので
そのギリギリのところを
研ぎ澄まされた集中力で見極めているという感じがします。
どのような状況の中でも
最善を見抜いてやり遂げるという力があると思っています。
こういうタイプのコーチの
(この方は、性別としては女性ですが)
コーチングを受けさせてもらったことがあるのですが
うじうじしたマインドが本当に一刀両断されるという感じがして
自分で作り出した悪い夢からパッと目が覚める感じがしました。
総じて、目標や目的を明確にして
突き進んでいくという性質があるように思います。

悪いように発揮されてしまうとき

これらの男性性や女性性が
悪いように発揮されてしまうとどうなるのかということについて
話をしていきたいとおもいます

男性性は目標を明確にして突き進むという話をしましたが
女性性の悪い面が出てしまうと
無目的に拡大・増大するだけで
どこにもたどり着かないということが起こったりします。

またエネルギーが溜まるだけ溜まって淀んだり
停滞したりするということも起きます。
嫉妬深さや根深さ…
「女怖いよね」と言われるやつが起きてくると言われています。
これは性別が女性でも男性でも同じで
口の悪い私の祖母はそういう 男性に対しては
「女の腐ったような奴だ」というように言ったりするのですが
正確に言い直すならば
「女性性が腐った奴だ」ということになるかと思います。

私は今、友人が主催するフリーマーケットの
企画の手伝いをしているんですけれども
女性性強めの人たちがメンバーに多いので
私はバランスを取るようについ男性性強めになってしまいます。

打ち合わせと称して集まりますと
雑談に花が咲くばかりで全く話が進まないということが起きます。
私は頭の中に「あれを決めなき、これを決めなきゃ」と
スケジュールが渦巻いてきてだんだんだんだんイライラしてきて
「ちょっと待ってください!
 今日はこれを決めなくちゃいけないんですよね」と言うと
「そうだね!ごめん…えっと…そういえば~」と
また振り出しに戻るということが起きます。

また予算度外視でやりたいことをやろうとする
というところがありますので
やっぱりまた私が「ちょっと待て」と止めに入って
広がった風呂敷を畳んでいくということをやっていたりします。

ただこうやって広がっていくことで
思いもよらないコラボレーションですとか
思った以上に楽しい内容になったり
何より「楽しかったねー !○○ちゃんのおかげ♡」と言われてしまうと
それ以上何も言えなくて
うまく転がされているなというふうに感じます。
ただ私自身の女性性が疲れてしまわないように
断るところは断るということも大切かなと感じています。

もし私が男性性を強く発揮して
みんなを無理やり言うことを聞かせてしまうと
つまり男性性が強く女性性を抑えてしまうと
目標というのは達成するかもしれませんが
どんどん殺伐としてきますし
予定調和しか起こりませんし
満足してその場で楽しさを味わうということが
いつまで経っても無い
安らげない無限地獄というふうになってしまいます。

男性性と女性性の調和

このように男性性と女性性が調和していくことが
大切かなと感じています。
女性性がイメージを膨らませて
男性性がそれに方向づけるというのが
いい発揮の仕方 なのではないかなと感じています。

あたかもダムに溜まった水で
タービンを回している水力発電のようなイメージです。
このことを考えていた時にあるファンタジー小説…
和風ファンタジーを得意とされる荻原 規子先生の
『風神秘抄』(ふうじんひしょう)という小説を連想しました。

こちら平安末期を舞台にしているファンタジー小説です。

孤独な笛吹きの少年草十郎と天性の舞姫糸世。その笛と舞が出会う時、未来を変える力が生じる…。

風神秘抄 - 徳間書店 (tokuma.jp)

糸世という舞姫の女の子が舞うと
天井から光が降り注いできて
どこからともなく蓮の花びらが降ってくるという風な現象が起こります。
つまり天の門が開いて天とつながってしまうということになっています。
また笛吹きの少年の草十郎というのも不思議な力を持っており
彼が笛を吹くと
風がとある方向にサーッと吹き渡るようになります。
彼は方向性を持つことができるということです。

糸世が天の門を開いてエネルギーを受けとめて
草十郎がそれをある目的に方向づけることによって
歴史的な出来事を変えてしまうというストーリーになっています。
そして物語の中では、それが人を超えた行いだったことにより
その代償を支払うことになるという話になっています。

この二人が一緒に舞を奏でるシーンというのは本当に素敵で
小説なので映像で見ることができないんですけれども
映像で見たら本当に綺麗だろうなと感じます。

女性性が自由に思うがままに舞い踊り
男性性がそれに対して時に合わせ時にリードするという構図が
理想的な男性性と女性性の調和なのではないかなと感じています。

女性性、男性性を育む

まず自分の男性性、女性性はどうしているかなということを
感じてみるのが良いそうです。
私の場合、何年か前ですと
女性性は少女というよりもかなり幼く
全く育っていないという風な状態で心の内側に閉じこもっていました。
一方の男性性も同様に引きこもっていて
無脳感にさいなまれて身動きが取れなくなっているという状態でした。

今は2人とも少しずつ育ってきてはいるんですけれども
私の女性性というのはまだまだ人生とか自分に対する不満が多く
他の人の男性性を見て
「どうしてあなたっていつまでもうだつが上がらないのかしら?」
みたいなことを自分の男性性に対して言い放って
男性性をがっかりさせてしまうという風なことをやっていたりします。

男性性というのは、頑張れるようになってきたのですが
ちょっと無理をしがちと言いますか
目的を見失ってやりすぎてしまうところがあり
疲れやすいなと感じています。
2人をバランスよく育てていくことが大切なのかなと思います。

今回このような話をしてみようと思ったのは
最近女性性をアップさせたいなという風に感じていたからなのですが
こうして考えてみてやはり
改めて両方のケアをしていく ことが大事なんだなと思いました。

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