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絵本のラフの作り方

考えるの大好き。

こんにちは!
チャックル店長です。

絵本作りのプロデュースではヒアリングのあとで
簡単な構成(ラフとか絵コンテと呼ばれています)を作ります。


頭の中にあるものをひっぱり上げる作業の開始です。
構図とかページ構成とかキャラクターのデザインも考えます。

もちもちあざらしを例にあげてご説明します。

最初のメモ

すでにキャラクターは完成していましたが
構成は全然できていませんでした。
ここから、ひたすらラフを描く作業が始まります。

文字の向きを決めておく

文字を置く位置を考えながら
ざっくりと描きます。

その時に大切なのが、キャラクターの向き

本は縦書きなら右から開きます。
横書きだったら左から

ということは主人公が走っていくとしたら
縦書きなら

横書きなら

これが正解!とは言えませんが
縦書きなのか横書きなのかで、構図も変わってきます。
ラフの段階で、文字の向きも決めておきます。

文字を読む方向が
縦書きなら右開き

横書きなら左開き
覚えておくといいですよ。

見本を作ってみる

ばたみさんはお話が思いつかないとのことだったので、
こちらからストーリーを提案。
そうなんです。チャックルではストーリーも考えます。

提案したストーリーに合わせて一度描いてもらったのがコレ

もちもちあざらし 見本
まぼろしの第一稿

最初は1月~12月までのお餅を紹介する絵本でした。
これで24ページの構成と構図も大体できあがっていたのですが・・・

これで、進めていきましょう!と決まっていた矢先に
作者のばたみさんから「構成を変えたい」との連絡が。

どんどん描いているうちに、アイデアが出てきたようです。
見つかって良かった!
本人が描きたいものを描くのが一番です。

描きたいものが見つかるまで、描くのって大事です。
それをサポートします。

絵コンテはページ数を考えながら

第二稿の絵コンテを作ってもらいました。

構成が完成

一度考えていたので、ここまでは早かったです。
しかし18ページになっていることに、お気づきでしょうか?

実は、絵本のページ数は4の倍数が基本なんです。
ページを増やす必要が出てきます。

構成としては完成していたので、これ以上は増やしたくない

最初と最後に1枚づつイラストを入れること、あとがきページ、奥付と呼ばれる印刷会社や作者名を入れるページを追加することでクリアしました。

絵コンテはページ数を確認しながら作るといいですよ。
もし、合わない場合は調整します。

実物大の見本を作ってみる

絵コンテを元に実物大に拡大コピーして、見本を作ってみました。
めくった時の感じとか、絵のサイズ感を確かめます。

この段階で、いろんな人に読んでもらうんですよ。
大人だけじゃありません。

この絵本の対象は1~3歳なので、
知り合いの保育園の先生に見てもらったり
小さい子どものいるスタッフに持ち帰ってもらって、
家で読み聞かせをしてもらいました。

その時の反応を聞いて、少しづつ修正を繰り返します。

外部に頼りになる方がいっぱいいるのも、チャックルの強みです。

どんな絵柄にするか

柏もちがいっぱい

ラフと絵コンテを完成した段階で、どんな絵柄ですすめるか
いっぱい描いてくださいました。
こんなにいろんな絵が描けるんですねえ。

「どれがいいでしょうか?」
「どれも可愛いですよねえ。」
楽しい時間です。

どれを描いている時が楽しかったですか?と聞いてみて
一番下の絵柄で作成することになりました。

悩んでいる時の後押しをするのも、チャックルの仕事です。


ひとつの絵本を作るのに、たくさんのラフを描いて
打ち合わせをします。
お互いに修正ポイントや課題を提出していくのは、苦しいけど楽しい作業。
丁寧に対応させていただきます。

お気軽にお問い合わせください。

今回紹介した絵本の完成したものはこちら


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