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【ドイツ周遊】北ドイツが誇るハンザ都市、イギリス王家ゆかりの町・ハノーファーへ

こんにちは。

ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。


去年のまだ暖かいころ、北ドイツにあるかつて商工業の中心として栄えた都市ハノーファーに行ってきました。



ここかつてハノーファー選帝侯を代々引き継いだハノーファー王家が存在し、18世紀に入ってすぐ当時の選帝侯ゲオルクが「ジョージ1世(ゲオルクの英語読み)」としてイギリス王になっています。

つまり家系的には、一時はドイツの家がイギリスと言う国を支配したということになります。

ドイツ王家ヲタクとしては、その字面が堪らなくかっこいいです。


興奮冷めやらぬままハノーファーへ


今回ハノーファーに来たのは、白熱の末勝利を収めたあの国際親善試合日本代表vsドイツ代表の試合をヴォルフスブルクで見た帰り。↓


ということで、自分の体くらいある巨大なドイツ国旗をはためかせながらの移動になります。

無料で貰ったとはいえ、邪魔すぎてちょっと後悔。

電車でやってきたのはハノーファー中央駅。

ここハノーファーは、サッカー元日本代表選手が何人か所属していたチームがあり、そのうちの一人は私が日本で応援しているセレッソ大阪キャプテンの清武弘嗣。

清武の古巣か~とどこか懐かしい気持ちになりながら、ハノーファー初上陸です。

中央駅の真ん前には、かつてのハノーファー王エルンスト・アウグスト一世の騎馬像が。

彼は先ほどのイギリス王家ハノーヴァー朝に生まれますが、ハノーファー王家がイギリスとの同君連合を解消したためドイツでハノーファー王に即位します。

ハノーファー王エルンスト・アウグスト一世の像


前日の(ドイツにとっての)日本戦敗戦はドイツのサッカー界にも大きな衝撃を与え、ドイツの名門バイエルン・ミュンヘンの指揮を執った経験もある名監督ハンジ・フリックの代表監督解任のニュースが町の至る所で報道されていました。

(フリックと言えば浅野のインタビューを思い出します)

歴史的瞬間に立ち会えた日本人として、朝からこのニュースを見て鼻高々でした。


オーストリア皇帝夫妻をモチーフにしたカフェも。

ロゴがシシイの髪飾りの形


旧市庁舎


歩いていると、赤いレンガ造りが美しいザ・ゴシック様式の建物が見えてきました。

これは旧市庁舎で、建設は15世紀にさかのぼります。

この特徴的な赤レンガですが、実は北ドイツにはレンガ建築が多いのです。
それは、アルプスが近く標高が高い南部と違い低地である北ドイツでは建材になる石が採れず、逆にレンガになる良質な粘土が豊富だったからそう。
そして風が強い北ドイツでは、強度の高い粘土が重宝されたのだとか。

それがゴシック建築と融合した「ブリック・ゴシック」は、北ドイツ歩きを楽しむにはもはや必須の知識。

青空に赤レンガが映えますね

私が住む南ドイツでは見たことのない建物たちに、同じ国なのに異国に来たような気がします。


新市庁舎


続いては、先ほどのレンガ造りとは雰囲気ががらりと変わる宮殿のような建物、新市庁舎へ。

旧市庁舎からは歩いてすぐのところにありました。


ドイツ最後の皇帝ヴィルヘルム二世の時に建てられたこの新市庁舎。
水色のドーム部分と赤い屋根がこの町ハノーファーのランドマークになっています。

中にも入ることができました。

私の大学もこんな感じだな~とぼんやり思いながら…

天井が綺麗

現代の音楽(ジャズやロックなど)やフェスティバル、コンサートが盛んなハノーファーはユネスコの音楽都市に指定されており、市庁舎内にはユネスコのマークが。

日本では多くの楽器メーカーが集まる浜松市がこれに指定されています。

我らがミュンヘン市庁舎も顔負けの複雑な構造

市庁舎ホールの一角には、世界中にあるハノーファーの姉妹都市の紋章が飾られていました。

お気づきですか?
実はこのハノーファー、日本の広島市の姉妹都市なんです。(右下

広島は、日本にいた時たくさん旅行した中でも好きな都道府県の一つ。尾道や鞆の浦は、日本に帰ったらまたふらっと行きたいと思う。
ヨーロッパを旅行していると、日本の旅行の魅力に気づかされることが多いです。

市庁舎の裏側へ。
順光で綺麗な写真が撮れました。

水面に映る市庁舎が美しい


マルクト教会


先ほどのレンガ造りの旧市庁舎に隣接しているのが、同じくレンガ造りが美しいマルクト教会。


キリスト教の教会のはずなのに、入り口にはなんとダビデの星(六芒星)に似たマークが。
調べてみると、確かにハノーファーのマルクト教会には六芒星があるというところまでは突き止めたのですが、
昔はシナゴーグとしての役割も果たしたのでしょうか…

結局詳細は分からず
典型的なゴシック様式のステンドグラス

中まできれいな赤レンガ造りの教会でした。

祭壇には、キリストの誕生から(受胎告知からかも)磔刑、復活、その後に至るまでの緻密な絵画が。

教会を出てからは旧市街地区。

ヨーロッパの旧市街のいいところは、道がまっすぐに整理されていないこと。
石畳の道が奥まで畝って続いていくのが私は好きです。


次なる都市へ


サッカー帰りの街歩き、次なる都市へ向かいます。

中央駅へ戻る途中にはさすが音楽都市、コンサートが行われ皆さんビールを楽しんでいました。

遠くにはフォルクスワーゲンのタワーが見えました。

清武はこんな町に住んだのか~と思いながらハノーファーを後にします。

今思えば、この駅舎のレンガ造りも北ドイツ独特のものなのでしょうか?

次なる都市へ!


実は今回予定が詰まっていて王宮にも行けなかったのですが、次こそは必ず・・・
また暖かくなって日が長くなってからチャレンジしようと思います。

それではまた!

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