#4 『天才を殺す凡人』:ワタクシ、凡人ですが何か?

『天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ』

こちらも、とある私の尊敬する方(この本でいう天才にあたる方)がオススメしていたので、読んでみた。

凡人はどうしたらもっと生きやすくなるか?

この本を1回目に読んだ感想は、「結局、凡人はどうしたらよいのよ?」と思ったので、今度は、「凡人はどうしたら良いのか?」ということを問いにおきかえてもう一度読んだら、答えが見えてきた。

はじめ読んだときは、結局、世の中は再現性のある"秀才タイプ”ばかり求めてもてはやされてるじゃん!と思ったのだが、2回目読んだ際に、「凡人には、凡人なりの戦い方があり、凡人であることを受け止め、そのカードをうまく使い、自分の武器を見極め、トライし続ければ、そのうち自分の中の才能(天才)に出会える時が来る」と学んだ。

秀才や天才とのコミュニケーションのコツも役に立ちそうだ。

日本の教育の弊害

私が働いていたような研修会社では、いわゆる"選抜人材”を対象にリーダーシップや論理的思考などを研修している。こうした研修は、”秀才”の大量生産にすぎず、この研修から"天才”は生まれないのでは?と感じた。

そもそも、日本の教育自体が再現性の高い"秀才"または共感性の高い"凡人"を大量生産するような教育システムになっており、いつの間にかいわゆる"イノベーション”を起こせるような"天才"が育たなくなったのではないか?

また、研修会社や企業では、"秀才"が評価される仕組みになっており、皆が当たり障りのない"秀才”を目指すようになっている気がする。そうした"秀才”たちを、研修会社や人事などは"あの人は優秀だ”と言っている気がする。

この本を読んで、自分は共感性の高い、いわゆる"凡人”ではあるけれど、"凡人"が"秀才”に負けない光があることを忘れないようにしたいし、自分の中にも、小さな天才があることを信じ、それをマリモのように少しずつ育てていけたらと思う。そして、世の中の多くの"凡人"に勇気を与えられるような、そんな社会に少しでもなるように自分も何か一歩を踏み出せたらと思う。




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