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#12 読書のキロク:『生きる はたらく つくる』

おはようございます、ちゅるぱんです。

久しぶりに、皆川さんの本を読んだ。
皆川さんのブランド、ミナ ペルホネン について知ったのは、今から15年以上前の大学生の時。静岡にある6畳のアパートの1室で久しぶりに『装苑』を買って読んでいた時。いつもの通り、パラパラとめくって読んでいたら、見開きの1ページに目が止まった。蝶々の刺繍が施されたドレスのようにも見える白のワンピース。どこか少女的なものを感じさせつつも、長く深い芯のようなもの、そして、周りを包み込む優しいなんとも言えない世界観を漂わせていた。「これ、すごく好き」と思って、右下に小さく書いてあるブランドの名前を見たら、「ミナ ペルホネン」と書いてあった。「珍しい名前だな?」なんだか、その出会いは衝撃だった。そのころは、私の周りでも「ミナ ペルホネン」のことを知る人はあまりおらず、一部のファッションに興味のある友達や、行きつけのセレクトショップ(文化服装卒)のご夫婦に自分がミナが好きなことを話していた。そして、『ミナを着て旅に出よう』や『旅のかけら』など皆川さんの本を買って読んだ。そして、皆川さんの生き方や考え方を知り、さらにミナのことが好きになった。

それから15年。ミナ ペルホネンが創業されて今年で25年。ミナ ペルホネンは多くの人が知るブランドになった。そして色々なところで見かけるようになった。

今回、この本を手にしたのは、もともと皆川さんが好きで興味があるということも大きいけれど、私自身が36歳という年齢で全くの異業種から「ファッション」の世界に足を踏み入れる決断をしたことも大きい。

この本から学ぶことは本当に沢山あって、赤の線だらけになってしまった。その中でも自分の中で留めておきたいことを言葉にしてみると、少し稚拙になってしまうけれど、

・自分が決めたことは何があっても絶対に諦めないこと。
・自分を信じること
・ピークはその先にある。今結果が出なくとも、今目の前でやれることを精一杯やる。やり続ける。
・理想の状況を具体的にイメージする。どうしたらもっとその理想に近づけるだろうか?と問いかけてシミュレーションしてみる(寝る前など)

が今一番大事な気がする。

皆川さんのこれらの言葉は、今の私にとても必要なものだった。

 「壁の手前で自分にやれることをやっていると、壁と思っていたドアが向こう側から開いた。そしてドアの向こう側から「入ってみるかい?」と誰かが手招きし、声をかけてくれるのだった。」
「途中で投げ出してしまったら、自分の人生を相当つまらない、軽いものにしてしまうのではないか。そのときうまくいかなかったり、評価が低かったりすることよりも、それはずっと悲しい事態であるような気がした。」

皆川さんの本を読んで、私が日頃から感じていること、直感はもっと大切にして、信じてもいいんじゃないか?何も不安に感じることはないし、周りに流されることもない。ただただ、自分が感じたことを大切に、そして、それを信じて小さくても行動をし続ける。そんな勇気ももらった。

私は、若い頃の部活とかも皆川さんみたいに全身全霊でずっと続けて来たわけではない。中学のバレーボール部は女子の関係がめんどくさくて(自分は仲介役だった)、中学卒業と当時にやめてしまったし、高校時代の合唱も高校で終わり。これまでの仕事も自分なりには精一杯やっていたつもりだけど、その中で「もっと自分の中でこうすべきだったのではないか?」「あの考えは甘かった」というところの方が多い。けれど、そんな過去に引きずられることもなく、ただただ、未来の自分を信じて、産後に自分が小売、ファッションという業界へ飛び込んだこと、周りと比較したりせず自分のやりたいことに飛び込めたこと、そして、それに集中できていること、今ようやく「生きること はたらくこと」とが繋がってきている気がする。このことを大事にして、半歩ずつでもいいから少しずつでもいいから進んでいきたい。

ちなみに、今回、今まで入りたかった会社にチャレンジする背中を押してくれたのは、ミナ ペルホネンで働く82歳の販売員さんだった。

まだ、彼女にも直接お礼を言えていない。
お礼を伝えに、今度「call」へ足を運ぼう。


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