~集大成パート2~

くちぶえはなぜ~遠くまできこえるの、あの雲はなぜ~   わたーしをまってるの ~  おしーえーてー  師長さん~♪おしーえてー 師長さん~♪
  
夢の中で爽やかな音楽と共に心地よく眠っていたちゅんだが、いつものごとく子供の寝返りローリングパンチで起床。現実世界に舞い戻る。

新たな病棟が発足してから刺激的な毎日をおくっていた。それこそ新人さんも増え、ちゅんは看護実習で学生指導やら、役職つくやらで自身の環境や周りの環境もめまぐるしく変化していた。

先程も述べた「実習」
看護学生なら誰しもが経験する。ちゅん自身も実習についてはいい思いでもあれば、きつくて辛かった思いでももちろんある。割合としては2対8で後者の思い出が強い🤣

当時は予習や課題やらで何十枚も紙にかき、中身を評価されることもあれば、中身ではなく厚みだけで「薄い」と返却されることもあり様々だ。

実習といえばステーションで、寸分の狂いもなく横一列にならび、どんなに疲れていても1日で一番といえるくらいの笑顔を朝一でつくり、みんな大好き指導者への報告タイム。
ある程度期間がすぎると、更に皆が目を輝かせる指導者交えての中間カンファ。最後は沈黙回避!全員で一丸となれ!最終カンファ!!
おおよそはこのような流れとなっている。

指導者も様々で、当時はよく「当たり、外れ」を楽しみにしていた学生も多かった。

当たり➡️持っている能力を最大限に発揮。翌日も希望を胸に早く実習にいきたくなる。

外れ➡️実習中、1日をとおして顔がひきつる。帰りがけは泣く方もいた。翌日、目の下にクマさんつくってくる。

もう随分と昔になるが、当時のちゅんはどんな指導者に対しても報告やカンファなどで動じたことはない。
これは唯いつ誇れるところだ。

なぜ動じなかったか??

准看護時代の賜物である。申し送りではお局様の、ペンの先端を机にコツコツとする、時には強く‼️ときには雷鳴のようにするどく!!きりこむあのメロディー。
そしてステーションの中で申し送りなのに、なぜか密室と錯覚してしまう空気感。
あれが活きたのだ!  心が何度おれたことか。

現在へ時を戻そう。
時代のながれと共に、考え方も変化する。
古きよき時代から学び得たよいものはそのままに。考えを改め直すところは変化させる。

さぁ実習の始まりだ。
初々しい顔ぶれが揃う。長い年月をたっても実習生の寸分の狂いもない横一列さはかわらない。

スパルタン教育をうけ進化してきた、ちゅんの指導の始まりだ!!

学生さんは眠い目こすって緊張しながら学びにきてくれている。
必ず挨拶はちゅんからするようにしていた。
朝の行動計画を聞く。もちろん個別性でいえばそのケアの根拠も含めてだ。
うまく報告できる方もいれば、途中でつまづく方もいる。いいではないか(^_^)

うまく報告ができない方のとき、後ろから先生が「これはこうでしょ!あれはこうでしょ?」と催促している場面をよくみかける。
ただその時は先生に「時間はありますし、沈黙になってもいい。その沈黙の時間は本人が一生懸命考え抜いてる時間ですから見守りましょう」と伝えている。

ある日いつものように報告をうけていると、とある学生さんが報告中にプチパニックになり、うまく報告ができないことがあった。

ちゅん➡️よし、一緒に深呼吸しようか。
ひーーふーーー。学生さんとラジオ体操なみに深呼吸する。

「うまくできなくたっていい。時間かけてもいいから、ひとつずつ報告してみようか」

たったこれだけのアドバイスで、学生さんの報告内容もまとまるのだ。

そしてその後、涙がでている。
どうしたのか聞くと、「いえ、何もありません」という。

報告もできたじゃない。ありのままの自分を少しずつ成長させる場が実習やからねと伝える。

そうすると学生さんは「報告とかでうまくいかないと、注意されていたので焦ってしまいました」と。

これはね、ちゅんも経験がございます!
ちゅんも時には叱咤されることもありましたよ💦
でもなんでしょうね。自分も厳しくされたから、同じように育てる感がしっくりこない。

「昔はもっと厳しかったんだから、今は随分楽なほうよ」とかね。
そんなこともいわれたりもしたけど、人それぞれ考え方や指導方針はあってもちろんよいが、ちゅんとしては「シンプルに伝え、決して感情的にならない」これに徹した。

感情的になってしまっては、その感情だけが印象付いて伝えたいことが伝わらないものです。
感情をむきだしに圧力をくわえながら説教して、結果学生や後輩となる人にそのような指導をしてきて、周囲には「これだけ指導してるのに何にも伝わらなかった!」って言っている人は要注意。

若い芽を摘んではいけない。指導者あるいは上司なのであれば、若い芽に水をやり、光をあて、花をさかせてやんなさい。

以上、上から目線のちゅんでした(^_^)

そして様々な経験をつんだちゅん。
この6年間は本当に中身の濃い時間で財産です。
病院勤務最終日、お世話になった職場の仲間、医師の方々。
クソお世話になりました!!

~次回、その後のちゅん、そしてこれからの未来編~



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