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【指導者紹介Vol.3】組織統括コーチ:河口 周悟 ~「強いボクサー」ではなく「強い大人」を育てる~

こんにちは!中央大学ボクシング部広報担当です。

中央大学ボクシング部新体制では、皆様に中央大学ボクシング部を身近に感じていただくために、様々な広報活動にも積極的に取り組んでいます。

今回は指導者紹介第3弾として、新しく組織統括コーチに就任した河口 周悟コーチのインタビューをお届けします!

前回の荒井総監督 兼 OB会長のインタビューはこちら!

【プロフィール】

河口 周悟 (カワグチ シュウゴ)
1995年生まれ。岐阜県出身。
多治見北高校在学中に国民体育大会でライトウェルター級ベスト8に入賞し、中央大学法学部法律学科に進学。2016年度全日本ボクシング選手権では東海ブロック代表として出場し、ウェルター級ベスト8。

在学中はボクシング部副主将や体育連盟常任委員会経理部長を務めたほか、大学支給奨学金を活用してのオーストラリア国立大学での単位取得など学業にも積極的に取り組んだ。

2017年卒業後、外資系化学メーカーの営業や大手人材紹介会社の法人営業リーダーを経て、現在は弁護士・法務を中心とした管理・企画部門ハイクラス特化の転職エージェント業に従事。

個人事業においては採用アドバイザーや筋肉エンタメパフォーマーとしての顔も持ち、X(旧Twitter)のフォロワーは1.8万人超。テレビやネットメディアでもしばしば話題になる「マッチョフリー素材」や「マッスルタクシー」のメンバーとしても活動中。

また、新監督の岩渕とは中央大学ボクシング部の同期。20代2名を中心に新体制の組織運営を推進する。

中央大学のホームページにもインタビュー掲載中。


【座右の銘(または好きな言葉)は何ですか?】

「Do not pray for an easy life, Pray for the strength to endure a difficult one. -楽な人生を願うのではなく、困難な人生に耐えうる強さを求めよ-」
というブルース・リーの言葉を胸に刻み続けています。かれこれ10年以上、携帯の待ち受け画面はこの言葉です。

他責思考で生きていくと楽ですけど、結局巡り巡って損するのは自分なんですよね。自分で生きていく力が無くなるし、近年はハラスメントを恐れて強く指摘してくれる人も減っているのでそのことにもなかなか気づけませんし。

「壁にぶち当たったらまず自分がどう変われるか・どう成長できるかを考える」というスタンスは常に持っていたいし、少しでも学生達にも持っていてほしいなと思います。

【休日は何をして過ごしていますか】

ジムで筋トレをしたり、筋肉エンタメ活動の撮影に参加したり、動画を編集したり、本を読んだり色々です。でも正直言うと最近は中央大学ボクシング部の組織改革の仕事をずっとしてます(笑)

また、2021年末に生まれた娘がまだ小さいので、一緒に散歩に行ったりしています。めちゃくちゃ階段が好きで上り下りするので、将来のアスリートっぷりには期待しちゃいますね(笑)

【どういった経緯で中央大学の統括コーチに?】

正直引退してからボクシング界にはほとんど関わっていなくて、住まいも仙台ですし、OB会費を払ったりボクシング関係の後輩の近況をSNSで見るくらいでした。

そんな中で、筋トレはそれなりのレベル感でやっていますしダイエット・栄養に関する認定講師資格も持っていますので、2023年3月頃から非常勤フィジカルコーチみたいな形で関わっていました。

同じく当時非常勤コーチだった岩渕現監督に「たまにでいいから手伝ってよ」みたいに声をかけられたのがキッカケでした。

そうしているうちに色々ありまして、本格的に組織に関わり始めたのは2023年6月からですね。

気づけば組織統括コーチという立ち位置になっていました。運営に関わることは何でもやってます。また別途記事にもしますが新体制のクラウドアプリを活用した指導や、東京現地へ出張しての指導も対応しています。

実は「何でボランティアなのにそこまでやらなきゃいけないの?!」なんて嫁にも怒られたのですが、僭越ながらふつふつと湧いてくる使命感がありまして。

ここで大きく改革してしっかりとした組織を作っておかないと「他の大学に行けばよかったかな」なんて思ってしまう学生も出てきてしまうんじゃないかな…とモヤモヤした気持ちがあったのが正直なところです。

採用に関する仕事をしていて「学生時代の成功体験は本当に人生を大きく左右する」と痛感しているからこそ、学生の皆が人生の基盤になる4年間を過ごせるように、ここで本格的にコーチとして入ろうと決めました。

現状では新しいことにどんどんチャレンジして失うものはないので、0→1の気持ちで組織も文化も再構築していく気持ちで臨んでいます。

【中央大学ボクシング部を指導する上で一番大事にしたいことは何ですか?】

「強いボクサー」ではなく「強い大人」を輩出することです。

すなわち、「ただ競技としてのボクシングが強い」だけではなく、「ボクシングも強いし、人間的にも尊敬されるし、ビジネスの世界でも活躍できる」ような学生を育てることを目指しています。

そのためにも、ボクシングに関する日々の練習はもちろんなのですが、部活動運営においていわゆる「インターンシップ」のような経験ができるよう株式会社的な組織運営を行っていきます。

就職活動をするときに、全員がボクシング部での役割・活動を誇りを持って話せる状態になることが当面の目標です。

新体制組織図

試合に出る選手も出ない選手も全員が役割を持ち、チームとして勝利に向かって活動します。システム導入や業務フロー整備は私が担当しますので、そちらをもとに学生にミッションを期待し、納期を設定し、仕事を実施し、振り返りを行い、組織を運営します。

学生側からの提案もどんどん受け入れて業務フローも改善していきます。

また、もう学生も大人なので私生活までは関与しませんが、普段の細かい礼儀やマナーの徹底であったり、単位取得状況の定期確認&取得フォローであったり、1 on 1ミーティングを定期的に実施したりとボクシング以外の部分も組織統括コーチとしてしっかりフォローをしていくつもりです。


【選手にはどんなことを期待していますか?】

色々ありますが一番は「能動的であること」です。

新体制ではクラウドアプリも導入しており、国内トップクラスレベルの知識にいつでも平等にアクセスし、記録も振り返りも個別質問もできる状態を整備しています。しかしいくらそういった機会が潤沢にあっても、選手自身が受け身だったら得られるものは少ないです。

だからこそ「挑戦・発信・質問する選手が偉い」という風土をもっともっと作っていきたいですね。「何言われるか分からないから質問しづらいな」という気持ちなんて一切いりません。

無知も失敗もどんどんオープンにし、みんなで共有しましょう。そしてみんなで考え、言語化し、解決し、習得し、みんなで試合で勝ちましょう。偉そうなことを言ってますが、コーチである私もまだまだ知らないことだらけです。

成長は無知を認めるところからスタートしますし、歴史を見てもイノベーションは小さな失敗の積み上げから生まれます。

【中央大学ボクシング部をどのような組織にしたいですか?】

岩渕監督もインタビューで答えていた通り、「選手自身が考えて動く」という風土を徹底的に作ります。そのうえで指導者は「選手が自分の糧にできる気付き・機会」を今よりもたくさん提供できる体制を構築していきたいです。

そのために全ての合言葉は「選手ファースト」。

OB会・後援会と揃って一枚岩で選手を支援していきますし、会計も毎月締めて公開するクリーンな体制にしますし、応援してくださる方々を増やすための広報活動も積極的に進めます。

「理解・共感の先に応援がある」と常々考えておりまして、ただ何もなく「みんな頑張ってるからお金支援して・応援して」と言われたって誰も喜んでお金は払ってくれませんし応援してくれる人は集まってきません。

しっかり発信をし、結果を出し、支援してくださる方々を増やし、選手に還元していきます。そしてその一連の活動を選手みんなと一緒に推進します。

中長期的にはいくつかの他競技の強豪部活動のように一般社団法人を設立して組織運営を担ったり、指導者に報酬を出して責任を持たせるサステナブルな組織運営を構築したりすることも進めなきゃなぁと思っています。 ※私自身が報酬を得たいという意味ではなく、自分より優秀な指導者にも新しく継続的に関わってもらえる体制を作りたいという意味です。

そんな気持ちを胸に、組織運営以外にも、ご支援いただけそうな企業様へのお話なども進めています。ありがたいことに既に数社、良いお返事をいただくことができました。

【この記事を読んでいただいている方へ一言!】

新体制ではしっかりと情報を開示し、透明性を持った組織運営を進めていきます。

より多くの方に理解・共感をいただき自発的に応援したくなるようなチームを運営していきます。

どうか温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします!

また、この新体制で結果を出してモデルケースとなり、地方に住んでいる若手OBなどもリモートで積極的に組織運営に関わってくれる姿が増えたりして、ボクシング界が今よりもっと盛り上がったらいいなぁなんて思ってます!


おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
以上、河口 組織統括コーチのインタビューでした!

続々と新指導者インタビューも配信していきますので、ぜひ今後の更新もお楽しみにお待ちいただけますと幸いです!

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