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真空乾燥機/デシケーターをつくる

梅雨は生薬にとってキビシイ時期だ。
いくつかの生薬は特に吸湿性が高く、ジップロックのコンテナにいれておいても吸湿してしまう。

真空の中に入れてやれば、常温でもみるみる乾燥してくれる。
という次第で、真空乾燥機を作ることにした。

水道工事用の太目パイプを買ってきて、真空室にする。
右側に真空ポンプを接続している。

蓋は5㎜厚の透明アクリル板を使った。
試運転後、5㎜厚では不足とわかって、10㎜厚のものに交換した。
当初、上の蓋は固定にしたが、10㎜厚のものに交換したら、固定しなくてもパッキン一枚で充分真空が保持されることが分かって、今はそうしている。

出し入れに、底にも蓋がある。
底の蓋にはねじが切ってあったが、削り落とした。

今は、上下で一枚ずつパッキンを入れている。
パッキンは、「ヨガマット」を少し分けてもらって、ドーナツに切り出して使っている。

実際に稼働するときは、本機をスタンバイさせておいて、対象物を電子レンジで少し加熱する。
摂氏40度までなら変質しないから、それを目安にちょっとだけ加熱する。
わたくしのばあい、対象物300g程度で、500w15秒で加熱する。

すぐに本機のデシケーターに入れて、スイッチON。
10分稼働すると70%程度だった水分が35%くらいになる。

そこでもう一度、500w15秒で加熱して、再び真空乾燥すると、今度は15%程度になる。
目標値は5%なので、3回目が必要なことがしばしばある。

「お手入れ」
かなりの水分が真空ポンプを経由して大気中へ放散される。
それで、真空ポンプの中に水分が付着したままになると、うまくない。
私のは「岩田のスクロールポンプ」なので、メーカー指示で、稼働後15分程度の空運転している。



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