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AIの時代、ネット記事に求められるもの

 結局僕はnoteで何が書きたいのか、というお話。
〈書いてて楽しいもの、じゃないの?〉
 それが基本原則だけど、他の視点から話してみようかなって。
 ずばり、「僕はAIじゃない。だから――」というお話。


本文:僕。AIじゃないよ。
〔〕:精霊さん。AIではないよ。
〈〉:妖精ちゃん。AIには見えないよ。


 最近話題のChatGPT、あれがちょっとすごくてね。
〈たしか、人工知能よね〉
〔Microsoftの検索エンジンBingにChatGPTの機能が搭載されて話題になりましたね〕
 そうだよ。その機能……Bing AIを使って本人に聞いてみたら、ChatGPTとは「会話型の自然言語生成モデル」なんだって。
 ま、怒られるぐらいざっくり言うと、文章を書くAIだね。

〈でもそういうのって今までもあったような気がする〉
 うん、あった。たとえば、Microsoftの「りんな」とか。
 あれも対話をしてくれるAIだったけど……彼女にはまだ未来を感じなかった。
 でも、ChatGPTには未来を感じる。
〈どうして?〉
 うまく言葉にしにくいけど、返してくる文章の完成度が高い。
 今までのAIと比べることができないほど、完成度が高い。
 まぁ……参照する情報によって嘘の情報を言ってしまうとか課題は残ってるけど…。
 でも文章そのものの出来がすごい。
〔一部の大学では論文での使用を禁止したりする動きがあるぐらいです〕
〈へぇ……で、それが今回の話にどう繋がるの?〉

 ネット記事……広義では僕のnoteもそうなんだけど、こういったネットの文章を、AIが書く時代がぐっと近づいたって話。
 いや、もうすでにAIが書いた記事があるかもしれない。
 そんな時代が来たとき、僕の書く文章に意味があるのだろうか。
〔AIが書いた文章がかなりの完成度を持つ時代では、人が書いた文章にどのような価値を見いだせるのか、という話ですね〕
 そういうこと。
 これは、イラストや音楽、動画のような、あらゆるコンテンツに広がっていく話だと思ってる。
 すでに、イラストでは、AIが生成したものがかなりの完成度だったりする。……ラーメンを食べるのが苦手だったりするけど。

〈で、結局、AIに負けない文章ってなんなの? これを書いてるってことは、ちょっとは目星がついてるんでしょ?〉
 AIと勝負するつもりはない。
 勝負というのは同じ土俵でするもの。
 同じ内容について書くなら、質も量もAIの方が上になる時代が必ず来る。
 だから、AIで書けないだろうものを書く。

〈それは何?〉
 それは【心】。

 AIは、膨大なデータを使って学習して、コンテンツを生成する。
 その結果、より多くの人に「質がいい」と思われるものを作り出すことが得意となる……と思われる。
〔大衆受けが良いものを作るのが得意になる、と?〕
 やがて、ね。
 AIはそういう方向になっていくと思うんだ。
 汎用性を高めたいって考えてるだろうから。

 でも、人間はそんな膨大なデータを取り込めない。
 それぞれの個人の知識や経験には、偏りが生まれる。
 しかし、だからこそ、尖った感性が生まれる。良くも悪くも。
 そしてそれは、同じ感性を持つ人に、必要とされるものになる。

 個別具体的で、ニッチな、コンテンツ。
 それが求められる。
 そして、それを生み出すのは、個人の偏った知識や経験をベースに、「自分は、これが、好きだ」と判断できる【心】だ。

 幸か不幸か、AIはまだ自我を持っていない(とされている)。
 だから、大量のデータから最大要素を抽出するしかない。
 一部の人の目にしか留まらないような、ちいさな宝石。
 そういうのを見つけるのが難しい。
 そのちいさな宝石は、同じ【心】を持つものでないと価値を見いだせないからね。
 ちいさな宝石を、見つけて、磨いて、飾り付ける。
 そういう風に、【心】をこめて文章を書いていきたい。


 今回はこのぐらいで。
〔「僕はAIじゃない。だから――」「AIが持っていない【心】に寄り添った文章を書いていこう」というお話でしたね〕
〈でもさ、SFとかでは、自我を持ったAIがよく出てくるじゃん。リアルでもそのうちそんなAIが開発されたりして〉
 その可能性はあると思ってる。
〈だったら、AIが【心】からの文章を書くようになるかもしれないね〉
 そうかもね。
 でも、自我を持ったAIが、人間の言うことを聞くかなぁ。
 人間にとっても難しくて、めんどうなことを、自我を持つ存在が命令に従って書くとはどうも思えない。
 逆に、命令なんかに従って書いたものに【心】があるとも思えない。
〔読書感想文を嫌がる子どもみたいですね〕
〈あー、なるほど…。でも、創作が好きなAIが生まれるかも〉
 それはもはや、ひとりのクリエイターなんじゃないかな。
 きっと、得意不得意を持った、尖った感性が垣間見える作品を生み出す存在になるだろうから。

 ま、それはもうちょっと先の話かな。

 それでは、次回の記事で。
〔またお会いしましょう〕
〈ばいばい!!〉

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