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お酒と仮面タイプと社会不安

8つの飲酒原型

お酒を飲む原型は8つあります。
自分により近い原型あるいは
状況により違う原型
それらを知ることによって
禁酒や減酒が
ラクラクになる可能性があります。

この仮面タイプは
社会不安と深く結びついていますので
お酒を飲む人なのか
お酒を飲まない人なのか
どちらにも、重要な問題だと感じたので
深堀していきます。

仮面タイプの特徴

社交的な状況で
より安心するためにお酒を飲むタイプ。

絆タイプと仮面タイプは
一見、似ているように見えますが
実際には全く別のモノです。

絆タイプ
感情的な絆・つながりを作るために飲むタイプ。

仮面タイプ
つながりを作るというよりも、
社会不安に対処するために
お酒を飲むタイプ。

社会不安:Social Anxiety

それが社交不安症:social anxietyの
難しい点の 1 つです。
多くの場合、社会不安症は
新しい環境で新しい人々とのみと考えられます。

一般的には
人々が高校、大学、大学院などで、
最初の社会生活へ入っていくときに現れます。
しかし、
10代や20代だけではなく
シニアと言われる50代、60代になってもなお
多くの人たちが
社会的状況で不安を感じています。

お酒を飲むことで
自分の頭の中で絶え間なく続いている
自分の、自分に対する否定的なおしゃべり
逃れることができると感じます。

例えば、
容姿がそんなにいいわけでもない。
何かに達成感があるわけでもない。
そんなに賢いわけでもない。
そんなに面白いわけでもない。
などと、
他の人と比べて、
さまざまな不安を感じ
パーティやイベントなど
人がたくさんいる中で
頭の中で、絶え間なくおしゃべりが続いていくのです。

絶え間なく続いているおしゃべり
この場所で、自分がどのように見られているか。
この場所で、自分は、何を言うべきか。
このパーティで自分の立ち位置とはどこか。
話し相手がいないことで
自分だけが気まずい思いをしている。
居場所がないような気がする。
つまらない人間だと思われている気がする。

などと、社交の場での
様々な心配をする自分の頭の中の声のこと
それが
絶え間なく続いているおしゃべりです。

社会不安を消す魔法の飲み物が
お酒だけだと信じ込んでしまいます。
そのため、お酒を手にし続けます。

この仮面タイプのせいで
飲酒を抑えることが
実際には、どんどん困難になっていくことに
気づきが必要です。

不安を取り除きたい気持ちが強くなるため
パーティの前にすでに飲んでしまったり
手持ちぶさたにならないように
グラスを次々と飲んでしまったりして
酒量が増えてしまうのが
仮面タイプのアルコールの問題になっていきます。

安心したい、心地よくパーティを楽しみたい。
だから、お酒を飲むのだと
脳に言い続けています。

そうなると、お酒を飲まないなら
なぜ、わざわざ、
パーティに行く必要があるのかという
考え方に固執してしまいます。

隠者か仮面か

たとえば、禁酒したい気持ちがあり
30日間の禁酒をしたとします。

仙人にでもなったつもりで。
パーティに行くことをやめてみます。
すると禁酒は簡単に
できるかもしれません。

しかし、その、自分の決めた、
禁酒時期がすぎたら、どうなるでしょう。

禁酒時期が終わるとまたパーティに行き始め
すぐに不安解消としての
お酒の大量摂取に戻るでしょう。

ただ、仙人や隠者になり、
禁酒ができたとしても、
それは自分の望みでないのです。

人と楽しく過ごしたい気持ちがあります。
私は社交的でありたいと思っているのです。
しかし、社交不安を抱えていて、
お酒を飲まないとすれば、
自分は、どう対処していいのか分からない
と真剣に思っているのです。

飲酒は楽しみを解放するどころか、
実際には不安を増幅させます。

  • パーティにはもう行かないか。

  • パーティに行って、お酒を飲まず楽しくない時間を過ごすか。

  • パーティに行って飲みすぎるか。

自分の中では、それしかチョイスがなくなってしまう。
自分の社会不安に対処できるという自信がなくなり
お酒に頼るしかなくなるのです。
お酒が社会不安をさらに煽っていくのです。
不安は増大していきます。

仮面タイプの変化

この原型における変化で考えがちなのは
1ちょうどいい適量を飲めるように訓練する。
2禁酒や断酒をする。

実際にはそれらのどちらとも何の関係もありません。

仮面タイプの原型の変化とは、
自分のまわりの人たちの中で
自分に自信を持つということの
本当の意味を知ること。
自分の認識を変えることです。

私たちは
不安と自信は実際には共存できないと
感じています。

最終的に自信を持てるようになるには
不安をすべて取り除かなければいけないという
思い込みがあるのです。

不安と自信は共存しています。

仮面タイプのスーパーパワー

自分の期待通りにはいかなくても
変化することは可能です。

成功とは、不安や行き詰まり、
社交不安をすべて魔法のように消し去り、
人生で二度と不安を感じなくなることを
意味するわけではないからです。

仮面タイプにとってやるべきことは
自信の再構築です。

自信とは
社交不安がないことではありません。

不安を感じるのは当たり前のことです。
不安はあってもいいのです。
不安を感じたときに
自分が何をすべきかを正確に知ることです。

自信を取り戻す方法は
無限大にあります。
それぞれの自分に合った方法を
試していくのです。

社会不安は、
新しい環境に飛び込むときに
誰にでも起こります。

1人で何かのイベントに行くとか
パーティにいくとか
仕事の環境が変わるとか
住む環境がかわるとか
新しい環境の場に、入っていくとき。
なじみのない場所に入っていくとき。

私も、ごくまれに
1人で、ライブに行くことがあります。
行く前は、何となく不安です。
知っている人がいるかしら。
ライブを心地よく楽しめるかしら。
以前は、ライブハウスにつくと
すぐにお酒をオーダーしていたのを思い出します。
今思うと、楽しむために、
普通にそれをしてたと思っていたけれど
別にお酒でなくてもよかったのだと
思っています。
仮面タイプからくる、飲酒だったのだなあと
思うのです。

1人でポツンと前の席に座って
勝手に居心地悪い思いを
頭の中で作り出して
それを忘れて心地よくなるために
お酒を飲んでいたのだなと思い出します。

先月、ライブにひとりで行ってきたけど
お酒を飲まずに過ごしてみました。
ライブが始まる前は
なんとなく、居心地悪いような気も
ちょっとありましたが
お友達と楽しんでいる人たちもいれば
1人で来ている人もけっこういて
さまざまに、ライブを楽しもうとしているのが
わかりました。
隣に座った人と
ほんの少し話をしたりしました。

音楽が始まればもう、
その世界の中に入っていくので
楽しめます。

昔は、ライブ&お酒という図式が
自分の中にありましたが
お酒がなくても楽しめるということが
わかりました。
嗜好品だから
飲んでもいいのです。
でも、飲みたい気持ちでなければ
飲まなくてもいいのです。

人生は常に変化していき、
この、社会不安は、誰にでも起こりえることなので
仮面タイプを知ることは
禁酒するうえで、助けになります。

認識すること


まず、最初にすることは
自分の中にある
仮面タイプとしての
お酒の飲み方を認めることです。

あなたの内なる批判者は
いつもなんと言っていましたか。
その声を抑えるため
聞くのをやめるために
お酒を飲むことがありましたか。

自分の中にある仮面タイプの部分が
自分にお酒を飲ませていたのだと
認識することができたでしょうか。

内なる批判者のおしゃべり

パーティーで
なんだか、居心地が悪くて
変な感じに思うのは私だけだ。

ここにいる人たちは皆、
私よりもずっと美しく
ずっと賢く
より以上に自己実現し、成功している人達だ。

みな、自信がありそうに見える。
それなのに、わたしは、どうだろうか?

自分の内なる批評家の
絶え間ないおしゃべりは
真実ではありません。

あなたが作り出したもの。
あなたの不安が作り出したもの。

それなのに、そのおしゃべりがさらに
不安感を仰ぎ、大きくしていくのです。
その批評家がいる限り
不安を感じ続け
リラックスしてパーティを楽しめません。
それで、お酒に手が伸びるのです。

この、頭の中の絶え間ないおしゃべりとは
ネドじゅんさんがおっしゃっていた
左脳での自動思考のようなものかもしれません。
意識的にも
無意識にも
絶え間なく続くおしゃべり。
それが、人との比較で
自分をさらに、おとしめていくのだとしたら。
社会不安が強まってしまうのは明らかです。

不安解消のためのお酒をやめてみる

社交的な状況の中で、
不安を静めるためにお酒を飲むことを
やめてみましょう。

実際に、やめてみることで
自分に自信を得るまでの過程の障壁を
取り除いていきます。

パーティで
お酒を飲むのをやめてみます。
実験のようにトライしてみます。

頭の中はシラフです。
最初は不安があるでしょう。

しかし、逆に考えてみましょう。
周りの人がお酒を飲んでいるとすれば
彼らの脳は委縮しています。
そして、あなたはシラフです。
あなたは、最初、多少、
居心地悪い気もするかもしれません。

しかし、委縮した脳で、
あなたのことを
ちゃんと正しく見抜いている人はいないと
考えてみましょう。

あなたはシラフで、
お酒を飲んでいる人達より、
モノが良く見える状況なのです。

そこに注目してみるのも
ひとつの方法です。
新しい発見があるかもしれません。

比較をやめる


社会不安から遠ざかるためにすることは
他人と自分を比較するのをやめることです。

条件や評価などをもたずに
自分自身を見ていくことです。

他の人と一緒にいても
今の自分自身に満足できるようにすることです。

実際には、頭の中で続く
人と自分の比較の
おしゃべりをやめることです。

今ここにいる自分自身を
ただ、感じること。
居心地悪い感じがしたら
その感じを味わってみる。
不安を感じても大丈夫。
その場を、その時を、自分なりに楽しむ。

人と比較するのをやめる。
自分の頭の中での批判者のおしゃべりを消す。
ただの自分自身でいるようにしていきます。

それができてくると
お酒を飲みたいという欲求を
コントロールするのが
はるかに簡単になります。

お酒を飲みたいという欲求は、
あまりしつこくなくなっていきます。

禁酒コーチのRachel Hartさんの分析を参考に
自分の考えもとりいれて、まとめています。


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