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【小説】 眠れぬ夜

いつから夜に寝れなくなったのかな
ここ10数年はもうマンガにでる主人公のび◯みたいに
すぐ寝れたのに
そう佳世子は思った

2023年1月24日夜中に階段から落ちた
意識不明の重体
気がついたら手術室の上にいた

あの日メガネをしていたのに気づいた
階段から落ちて頭を壁に激突したらしい
それに伴い、顔も階段の床に衝突した

眼鏡をしていたから
眼にケガをしていない
そう信じていた

眼鏡のふちが頬にぶつかり
大きなアザができていた

意識不明の中、CTやMRIなどや血液検査まで
されていた
意識がない中頭から流血していた手術台で
佳世子は意識を取り戻した

医師からの縫おう
その言葉に意識を取り戻した

痛いの無理
やだーと佳世子は叫んだ

あっ気づきましたか?
よかった
大丈夫。
縫うだけだよ。
泣きながらやだと言った佳世子に
医師はホチキスでとめてくれた

昼だっただろうか
眼鏡の後が頬にくっきり残っていた
なぜか眼のまつ毛も左側だけまつ毛パーマをしているか
のように上に上がっていた

後日、違う病院で
たくさんの検査をした
頬のこと眼のことは言わなかった
またてんかんの検査もした
検査をしている中医師が側にいたから安心したのだろか
寝ていた
てんかんではなかった

半年経ってからだっただろうか
眼が明るい場所へ行くと閉じるように
また、頬の骨の辺りの神経も常に痛かった

違う病院でまた検査をした
脳の中の神経と眼の神経がふれあう国の難病指定の
病気になっていることがわかった

医師に頭を打った後
頬や頭を動かしましたか
2週間の間
そう言われた佳世子は思いあたることをしていた

口を動かしていた
大きく•••

そうだね
クソ女はバカだから人間としてみなされていなかった
遠隔殺人未遂はその人の精神を不安にさせればできる

ある男は言った
遠隔殺人なんてできないからと

毎日脳神経外科の薬を飲む佳世子
ボトックスで症状を緩和する治療もした

その男は今も野球やゴルフを楽しみ
今流行りのワインブームにのっかり
楽しく生きていた

恨み辛みも吐き捨てたっていいじゃないか
だって君のせいで人生をぼろぼろにされたんだからさ

全部ウソと吐き捨てたその言葉は
この体が証拠になっている

看護師は言った 
こんなに髪の毛に血がついて
お湯で洗いましょう
その言葉は優しくて今となっては
神みたいな言葉だ

佳世子はその男とずっとフェイスブックで繋がっていた
あの男は遠隔殺人なんてできないと言った

その音声は持っていた。
桜が満開だ

1年経って医師が言った
眼の神経に詳しい医師が、いる
そう東京に行くことになった

あそこは確かお堀の近くで桜が満開できれいな場所だ
医療を受けることが当たり前だと思っていたあの頃
そう容易く診てもらうことが辺り前だった昔

いつも晴れていたわたしの日常は雨になった
前をむけよー
よくそんな言葉がでるよな
キチガイと言われた日
何かふっきれた気がした

自分のことしか考えない彼は
子どもの頃から両親共々愛人がいた
歪んだ愛情

人を差別する
そういう人間が人材育成
表の顔と裏の顔
笑っている顔にも眼の奥に本当は恐い恐い男の
本当の姿が見えてとれた

佳世子はnoteを見ていた
AV女優、、、。
そうか、これがあったか…。

自分が大好きだった佳世子
ありがとう
さようなら



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