→what am i ? ③アンドロゲン不応症とDSDs/性分化疾患/インターセックスの続きです。
死ぬほど、間が空いてしまいました…すみません。

前回の振り返り

・性分化疾患、DSDs、インターセックス…呼び方たくさん
・使うべきは、より誤解が生じにくくて、実態に即した名称
・個人的に、インターセックスに当事者意識は持ちにくい

そもそもLGBTQ+ってなんだっけ？【I】との関係性は？

LGBTQ+は、性的指向（好きになる性）や出生時に判別された性別と自認する性（性自認）が一致しない方など、一般大多数と異なる性的指向や性的志向を持つ、いわゆる性的マイノリティと呼ばれる方々の総称です。
最近では、LGBTQI+というように「インターセックス」を含む表現も多く見かけます。

ただ、ここまで説明をしてきたように、アンドロゲン不応症含む【I】インターセックスは、DSDsや性分化疾患と同義の言葉であり、定型身体の男女と少し違う身体で生まれてくる先天性の身体疾患です。
果たして出生時の身体が定型の男性または女性と少し違うだけの先天性疾患をLGBTQ+に含むことが適正なのか、少し考えてみたいと思います。

インターセックスとしてLGBTQ+に含まれているのはなぜ？

当たり前ですが、DSDsの中にもLGBTQ+に該当する方がいます。
その中でも、性的マイノリティーとしてのアイデンティティーを強く持っている人が積極的にLGBTムーブメントに参加している印象です。

ただ、実はDSDsかつ性的マイノリティーの人は、一部だけです。
染色体が少し違うだけ、身体の一部が違うだけで、性的指向や性自認は一般的な男性または女性となんら変わらない人がほとんどです。
そんな人たちが、Iとして性的マイノリティーに含まれていることに疑問を持つのは、自然な流れなのかな～と感じています。

特に、DSDsをただの先天的な病気と捉えている人は、IとしてLGBTムーブメントに含まれていることに疑義を呈しているイメージがあります。

私個人は、LGBTQ【I】+は困ると考えています！

インターセックスとしてDSDs全体が【I】に含まれることで、“性別を選べない疾患”や“男女の中間になる疾患”など、実際にイメージ先行の性別の問題として誤解が広まってしまっています。

その結果、当事者や家族、周囲の人がDSDsを正しく理解できておらず、本来必要な医療（専門機関での正しい診断、治療、経過観察、心理ケアなど）につながりにくくなってしまう可能性があります。

また、出生時や思春期に適切に疾患が診断されて性別が確定している場合でも、医療者でもない第三者からの「お前は男（女）じゃない！」「性別は男女以外だ！」などのレッテル貼りにより、人間としての尊厳を奪われてしまう可能性もあるのです。（私自身の体験でもあります）

DSDsは“全員”が性的マイノリティでしょうか？

DSDsはここまで説明してきたように、医学的な研究によって原因遺伝子や身体発達のメカニズムがすでに解明されている、先天的遺伝子/内分泌疾患（あくまで身体の疾患や状態）の総称です。
その中に、LGBTQ+に該当する方が一部いるからといって、DSDsの全員を性的マイノリティーに含んでしまうのは、あまりにも雑な分類だし私自身も違和感がとても大きいです。

また、【T】は【I】の誤ったイメージに似ていることから混同されがちですが、実際は全く別物として考えるほうがよっぽど自然です。
【I】しかない人もいれば、【I】と【T】両方ある人もいると考える方が、どちらも尊重できますよね。

最後に…

DSDsは例えば先天的に耳が聞こえない人や目が見えない人など、身体障害者と同じようなものと考えています。（遺伝子によるエラーなので）
LGBTQ+の方々に大きく関係のある性的指向や性別区分の問題に、すでに疾患や原因、性別までもが明確なDSDsだけを区分して考える必要はあるのでしょうか？

私は、DSDsの有無に関係なく人間全体の話として性的マイノリティーに取り組む方が自然だと思います。
読んでくれた皆さんは何が適切だと感じますか？ぜひ一度考えてみてください。

→一旦、自己紹介パートは終わりでいいかな…？？

今回もちょこっと但し書きとして…
私がこの記事で伝えたいのは、LGBTQ+を否定することやその当事者の社会的排除を意図していませんし、インターセックスとして連携したい人を否定するものでもありません。

DSDsが世間であまりに男女以外の何かや性的志向の話と思われていることに違和感が大きくなりすぎて、私が勉強や情報収集から得た知識や事実のお話です。

ここからはブログ的に疾患やDSDsに関する自分の体験や新たな知見、気持ちなどを気ままに更新したいと思っています。
（更新頻度低いかもしれないですがｗ）

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